ビジネス

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「働き方改革」の行方を暗示する、日本人の”勤勉性” — 礫川全次「日本人はいつから働きすぎになったのかー<勤勉>の誕生」(平凡社)

どうやら、「働き方改革」の目指す方向は、”生産性の向上”という極めて日本的な方向を目指し始めたようで、その意味で、多くの経営者・労働者や、コンサルタントの方々には扱いやすい話になりはじめているようだ。 本書はそんな情勢に棹さすという意図はな...
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「1992年以降の小学校入学+バブル崩壊後+スマホほぼ全員普及+SNS隆盛」という世代の特徴は? — 藤本耕平「つくし世代」(光文社新書)

「世代論」というのはいつの時代でも根強い人気があるもので、たいがいは年齢の上の世代から、下の世代に向かってなされるもので、たいていは「今時の・・・」とかで始まり、「時代も変わった・・・」「あの頃の世代は・・」てな繰り言で終わるのが常であまり...
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”閉塞感漂う時代”の「ホリエモン」流生き方指南 — 堀江貴文「多動力」(幻冬社)

もともとは若い人向けの人生の羅針盤的な思いで書かれたものであるとは思うのだが、 当方のような、勤め人暮らしが長くなり、組織内の月旦や、組織内の人事序列が意識の中心になっている中高年世代でも、(自己評価は他者の評価の3割増しであるそうだから)...
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”人生”は「ゼロ」に「イチ」を足していくこと — 堀江貴文「ゼロ」(ダイヤモンド社)

落 ち込んでいるが、這い上がりたいときには、堀江貴文氏の著作は、かなり特効薬的な効果があっって、特に仕事で不遇感にかられている時なぞは、薬が効きすぎて、「別にこの会社に拘らなくてもいいんだ」というような違った効用が出ることもあるのだが、まあ...
組織論

”営業部”という永遠の嫌われ者の本当の価値 — 北澤孝太郎「営業部はバカなのか 」(新潮新書)

会社活動の基本と言われながら、多くの人が敬遠してしまうのが「営業職」というものらしい。それは、実戦が展開される危険な最前線よりも、机上の指揮がまかり通る安全な後方を好む「人の性(さが)」かもしれないし、幕政時代の”士農工商”的な価値観の影響...
ビジネス

情報活用のオール・イン・ワン的な手引本 — 池上彰「情報を活かす力」(PHPビジネス新書)

おなじみの池上彰さんの今回の本のテーマは、「情報を活かす」。 構成をみると 序章 情報活用力をいかに高めるか 第1章 私の情報収集術 第2章 私の取材・インタビュー術 第3章 私の情報整理術 第4章 私の読書術 第5章 私のニュースの読み解...
モチベーション

ガンガン前へ進んでいける劇薬的特効薬ですな — 堀江貴文「本音で生きるー一秒も後悔しない強い生き方」(SB新書)

堀江貴文さんという存在は、当方的には、アドバイスを生かす所、人生のどう行く局面で、「堀江氏」という薬を使うかということで、好き嫌いと効用の具合がはっきりしているように思う。 当方は、不遇感に苛まれている時とか、世間の低評価にしょげそうになっ...
ビジネス

斎藤メソッド満載の「ノート」の真髄本 — 斎藤 孝「頭の良さはノートで決まる 超脳内整理術」(ビジネス社)

表題の「頭の良さは・・・」という表現にはぎょっとするが、内容的には、ごく真面目で、ノートを使っていかに仕事の質をあげるか、たくさんの仕事をするか、といった「ノート」についての啓発本。ただ、 第1章 頭の良さはノートで決まる 第2章 ノートは...
池上彰

時事解説ではなく、「歴史書」として読むべきか — 池上彰「池上彰のこれが「世界のルール」だ!」(文藝春秋)

<br /> 国際問題や時事問題の解説本というのは、少し古くなった旅行記と共通のものがあって、時間の経過とともに事態が動いてしまっていたり、本が書かれた時点では、さてどうなりますかとなっていたことが、あっと驚く結末になっていたりする。 なの...
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ビジネスの人間分析の手法として押さえておくべき — 松波晴人「ビジネスマンのための「行動観察」入門」(講談社現代新書)

<br /> 本書によれば「行動観察」とは、「観察者が様々なフィールドに入って対象となる人間の行動をつぶさに観察した上で分析し、問題解決法を提案する手法」ということらしい。 構成は 第1章 行動観察とは何か? 第2章 これが行動観察だ 1,...