羽州ぼろ鳶組

今村翔吾

卑劣な「脅し」に負けずに江戸を「付け火」から守り通せ ー 今村翔吾「夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 2」(祥伝社文庫)

新庄藩の大名火消しの活躍を描いた「羽州ぼろ鳶組」シリーズの第2弾。前巻で、花火師崩れの放火犯・秀助の火薬をつかったおおがかりな放火から江戸市中を守った松永源吾たち「ぼろ鳶組」で、江戸のあちこちで起きる火事の現場にかけつけて消火にあたる彼らの...
今村翔吾

江戸の庶民を火事から守る「火消し組」誕生 ー 今村翔吾「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 1」(祥伝社文庫)

「火事と喧嘩は江戸の華」というのは、かなり使い古された言葉なのだが、江戸時代、その建築構造や住環境から火事が多かったのは間違いなくて、誰でも知っている有名なものだけでも「振袖火事」「八百屋お七の火事」といったところがあるのだが、そういう「火...