宮部みゆき

宮部みゆき

江戸の怪異の数々はお好きですか? ー 宮部みゆき 「あやし」(角川文庫)

(この記事は2018.10.14にリライトしました) 旧い商家にとりついた魔物の手から、早死した姉に守ってもらった妹の話(「布団部屋」)やかどわかしをして刑死された女の亡霊に狙われる太郎をかぼちゃが救う話(「女の首」)、十年おきに同じ顔の人...
宮部みゆき

百物語の聞き手・おちかが「黒白の間」を離れる時 ー 宮部みゆき「三島屋変調百物語 五之続 あやかし草紙」(角川書店)

江戸神田、筋違御門先の袋物問屋・三島屋の主人の姪・おちかが、店の「黒白の間」で、訪問客の経験した「怪しい」物語を聞く風変わりな「百物語」の第五作が本書『宮部みゆき「三島屋変調百物語 五之続 あやかし草紙」(角川書店)』。 【収録】 収録は ...
宮部みゆき

術中に嵌って楽しむべし、円熟の変調百物語 — 宮部みゆき「三鬼」(日本経済新聞社)

<br /><br /> 怪談もの、怪奇話というと、とかく読後がざらざらしたものが残りがちのものが多いのだが、宮部みゆきさんの怪談ものは、最後の方になにかしら「救い」「光明」のようなものがある。 この三島屋変調百物語のシリーズも...
宮部みゆき

山深き里の怪物譚ではあるが、深い因縁話も混じり込んでおるな — 宮部みゆき「荒神」(朝日新聞出版)

&amp;lt;br /&amp;gt;&lt;br /&gt;<br /><br /> 最近、ビジネス系のレビューが続いていて、少々、生真面目さが鼻についてきたきらいがあるので、ここらで気分転換...