2017-02

コミュニケーション

「伝え方」は学べるものだったんだ。– 佐々木圭一「伝え方が9割」+「まんがでわかる伝え方が9割」

<br /> 説明やプレゼンの上手い下手、あるいは頼みごとの上手い下手というのは、天性のものがあって、とても努力で補うのはね、と思う方々が多いとは思うが、本書をそれに真っ向から歯向かって「伝え方にはシンプルな技術がある」「感動的な言葉はつく...
平松洋子

万人が好む、東京の”旨いもの”がざっくざっく — 平松洋子「焼き餃子と名画座ーわたしの東京 味歩き」(新潮文庫)

<br /> 食エッセイの舞台は、地方の名勝・観光地あるいは秘境をとりあげるパターンと、東京・京都・大阪といった都会地をとりあげる2つのパターンがあるのだが、平松洋子さんのものは、以前レビューした「ステーキを下町で」や「サンドウィッチは銀座...
歴史

古代日本の「不統一」の世界 — 三浦佑之「風土記の世界」(岩波新書)

直木賞作家の三浦しおんさんのお父さんである、三浦佑之氏による風土記を中心として、古事記、日本書紀の、統一される過程での日本、ヤマトについてまとめられたもの。 三浦先生とは、仕事の関係で宴席を供にさせていただいたことがあるのだが、温厚な人柄で...
ワークスタイル

「リモートワークの働きすぎ」の原因は、時間外労働が減らない原因とひょっとして同じ?

Lifehackerで『「リモートワークのデメリット」から見える「本当の課題」』という記事が出ていて、最後のあたりは「リモートワークをすると「仕事と生活への満足度」は上がる」といったところで締めくくられているのだが、今回、当方で注目したいの...
平松洋子

ちょっと行動範囲が広がった、なつかしい味わいの食エッセイ — 平松洋子(画 谷口ジロー)「ステーキを下町で」(文春文庫)

<br /> 平松洋子さんと谷口ジローさんの文・画のコンビの食エッセイの第二弾。 食エッセイというやつは、旨いもの自慢、高い店自慢に陥ると鼻持ちならないもので、読む人との距離感が近いほど親和性が増す。 ただ、近ければよいというものではなくて...
歴史

アームチェア・トラベラー向けの「出雲の旅」のガイドブック — 平野芳英「古代出雲を歩く」(岩波新書)

島根県の八雲立つ風土記の岡、荒神谷博物館などに勤務していた(いる)地元の研究家による、古代出雲の今を訪ねる地理志。 出雲大社の遷宮、「縁結び」などで若い女の子を中心に人気が衰えることにない、「出雲」であるのだが、「ご縁」の陰で、ヤマトにふく...
ビジネス

ノート術のネタも満載 — 藍玉「まずは書いてみる [時間][アイデア][やりたいこと]がどんどん湧き出すメモの習慣」(KADOKAWA)

ブログ「藍玉スタイル」の運営者で、手帳関係のブロガーとして有名な「手帳ライフ研究家」藍玉さんによる「メモ」術。彼女の得意分野は「手帳」であるようなのだが、今回は手帳に限らず「ノート術」にまで範囲を広げている。 構成は 第1章 「毎日忙しい」...
仕事術

プロジェクトがうまくいってない時、必要なのは人の数なのか才能なのか、見極めないといけない

プロジェクトの企画が行き詰まったりする時、テコ入れが当然必要なのだか、その時に必要なのは人員数なのか、あるいは、それに携わっている人の才能が足りないのかよく見極める必要がある。 よくある対応は、しゃにむに人員を増やして力任せにプロジェクトを...
ワークスタイル

IBMの「在宅勤務廃止」は地方部の崩壊をもたらすのではないか

NewslnによるとIBMが在宅勤務の廃止を決め、社員に通告を始めたそうで(IBM:自宅勤務制度の廃止を従業員に通告)、その理由は 私たちは自宅勤務の問題に関して長時間に渡って議論を積み重ねてきました。その結果、チームは一緒になり、肩と肩を...
平松洋子

なつかしい味わいの食エッセイ — 平松洋子(画・谷口ジロー)「サンドウィッチは銀座で」(文春文庫)

食エッセイというものは東海林さだおさん風の自虐系から吉田健一氏のスノッブ風のものまで、その幅が広いだけに、人によって好みが別れるもの。 その点、平松洋子さんのエッセイはほんのりとした下味がついた吸い物のように、すうっと読めて、アクが少ないの...