辺境駐在員

コミック

たかぎなおこ「ひとり暮らしな日々」

私のような地方の年配者は、学生時代やしばらくの独身時代を過ぎると、「一人暮らし」という単語とは程遠くなり、子どもの大学進学で再び遭遇。そして自らの単身赴任生活で、我が事として実感というのがよくあるところ。 当方も今年春から、そういった境遇と...
スポーツ

近藤史恵「キアズマ」(新潮社)

「キアズマ」とは染色体の交換が起こった部位をさす、といったことは本書の冒頭にあって、ちょっと面食らうのだが、どうやら「他者との交流」とか「人と人との接点」といったことと考えればよいらしい。 で、本書は近藤史恵のライフワークっぽくなってきた「...
ビジネス

半藤一利「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」(文芸春秋)

昭和史をはじめ近世日本の歴史評論の名手である半藤一利氏によるリーダー論。 リーダー論というものは、ビジネスの現場には付き物で、大概のビジネスマンが、出処進退あるいは何か組織内の自分の立ち位置や行動を起こす時や上司の批評をする時にそこかしこに...
仕事術

二拠点生活で「クラウド化」「デジタル化」の重要性を改めて認識

世間的には単身赴任生活というのかもしれないが、本社での会議も多く、また高速を使えば1時間30分程度の距離で、週末は実家の往復も多い、「二拠点生活」。 暮らし始めた時は、路地はおろか、スーパーなどの生活に必要な店の位置もおぼつかなかったのだが...
仕事術

ダイソーのタックシールをファイルラベル用に印刷する

安価で同梱数が多いので、使いでのあるダイソーのタックシール。 ただ残念なことに、手書き用であるので、デフォルトではプリンターで印刷するためのソフトなどは用意されていないのが玉に瑕。 ここで諦めないのがDIY道というもの。なので、ハガキ印刷の...
ミステリー

ミステリーを古典落語とともに(第2弾)ー 愛川 晶「芝浜謎噺」(創元推理文庫)

中堅落語家の寿笑亭福の助と、その奥さんの亮子さんをワトソン役に、ホームズ役に福の助の元師匠で病気療養中の山桜亭馬春をすえての、落語ミステリーの第二弾である。 収録は 野ざらし死体遺棄事件 芝浜謎噺 試酒試 の三作で、下敷きの落語はかなりの名...
仕事術

すべて書類は電子化すべきではないか

職場と仕事を変わって十数日が経過するのだが、一番閉口しているのは、引き継いだ書類の数々が電子ファイルになっていないものがほとんどであること。ここのところ、引き継いだ書類の電子化にかなり私的な時間をとられていて、ブログに心が及んでいかないのは...
伊東潤

敗れた者の物語再び —  伊東 潤「城を噛ませた男」(光文社)

先だっての、”敗れた者”の物語の続編というべきのなのが本書で、時代背景は戦国末期の天下統一の頃。というのも、「敗れた者」の物語に心惹かせるには、強大で、しかも狡猾な敵方の奸計に落ちたり、あるいは奸計に落ちつつあると知りつつも・・、といったこ...
伊東潤

たまには「敗れた者」の物語を — 伊東 潤「国を蹴った男」(講談社文庫)

大河ドラマの「真田丸」がまずまずの滑り出しのよう。やはり大河は戦国モノ、しかも難しい理屈は置いといて成り上がりストーリーか強い敵に対応するストーリーでないといかんよな、と単純な歴史ドラマ好きは思う次第。 そうした単純な歴史ドラマ好きにとって...
ビジネス

”スローシティ”は”懐古主義”ではない — 島村菜津「スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町」(光文社新書)

「現代都市というものは、足を踏み込んで、最初はなかなか刺激的だ。わくわくする。し かし、ものの半時もすれば、友を見失ってしまうんだ。」 冒頭で、イタリアのスローシティの日本視察団が漏らす言葉である。 ゆるやかに流れる時を観光に、あるいは地域...