ミステリー とてもライトな女子高生ミステリー — 谷原秋桜子「天使が開けた密室」(創元推理文庫) ミステリーの風合いにはいろいろあるのだが、どことなく食わず嫌いがあって、手にとってはみるものの読むところまでいかなかったのが、本書のような、ライトノベル系のミステリー。どこが気に食わなくてというわけではないのだが、どことなくふわふわして地に... 2016.02.20 ミステリー
近藤史恵 ”自転車ロードレース”は戦略ゲームと捉えるべきか? — 近藤史恵「エデン」(新潮文庫) 前作「サクリファイス」で、日本ではあまり馴染みの無い「自転車ロードレース」というスポーツの世界を描き出されたのだが、本書は「サクリファイス」の主人公であった「白石 誓」の続編。 「サクリファイス」の最後の方で、スペインのチームからスカウトが... 2016.02.08 近藤史恵
近藤史恵 ”アシスト”という生き方 — 近藤史恵「サクリファイス」(新潮文庫) もっぱら「モップの魔女」シリーズや「フレンチ・レストラン ビストロ・ド・マル」シリーズが中心で、何やら気が滅入りそうな気がして、自転車ロードレースのシリーズは食わず嫌いであったのだが、「食わず嫌い」の例にもれず、読んでみるとあっという間に引... 2016.02.07 近藤史恵
トラベル ”What Is life?”(人生とは何か?) — 小野美由紀「人生に疲れたらスペイン巡礼ー飲み、食べ、歩く800キロの旅」(光文社新書) アジアやフランス・ドイツといったところを歩く若い女性の旅行記は珍しくないのだが、スペインのしかも「巡礼の旅」という題材は珍しい。 構成は 第1章 スペイン巡礼とは何か カミーノ・デ・サンティアゴ7つの魅力 スペイン巡礼基礎知識 巡礼の... 2016.01.30 トラベルブックレビュー
ビジネス 空き家を取り巻くお寒い現状 — 長嶋 修「「空き家」が蝕む日本(ポプラ新書) 日本全体の人口減少の話や地方創生・地方の活性化の話が喧しくなり始めるのと並行して、「空き家」の問題が様々な形でクローズアップされてきている。それは、空き家による都市の空洞化の問題であったり、空き家を活用したリノベーションの話であったり様々で... 2016.01.30 ビジネスブックレビュー
柴田よしき 若き女性の鉄道”旅”ミステリー — 柴田よしき「夢より短い旅の果て」(角川文庫) <br /><br /><br /> 鉄道ミステリーといえば、時刻表片手にあれこれ乗り換えの可能性であるとか、列車のすれ違いの時間差であるとか、やけに細かなアリバイとそれを崩す刑事たちの捜査が中心とな... 2016.01.30 柴田よしき
柴田よしき タイムトラベラーネタを使った時代ミステリー — 柴田よしき「小袖日記」(文春文庫) <br /><br /> 以前のエントリーで森谷明子さんの「源氏物語」のシリーズを取り上げたのだが、それとはまた違った風味の「源氏もの」のミステリーがこの「小袖日記」。 設定は、というと、森谷さんの「白の祝宴」「望月の後」といっ... 2016.01.25 柴田よしき
三木笙子 明治の幻想譚、各種 ー 三木笙子「世界記憶コンクール」(東京創元社) <br /><br /> 「人魚は空に還える」で登場した日露戦争当時の名探偵、雑誌社勤めの里見高広と天才挿絵画家 有村 礼シリーズの第二弾である。 収録は 第一話 世界記憶コンクール 第二話 氷のような女 第三話 黄金の日々 第... 2016.01.21 三木笙子
ミステリー 女性二人の企業再生ストーリー ー 碧野 圭「書店ガール」(PHP文芸文庫) 稲盛いずみ、渡辺麻友の出演で最初評判をとったものの、失墜してしまったTVドラマのせいか、再度のドラマ化や映画化の話が見えてこないのは、このお話にとっては不幸な事かどうかはわからないのだが、ドラマ化の話を抜いても、かなり面白く読める小説である... 2016.01.20 ミステリー
ワークスタイル コンビニで好まれる客に見る「職場の雰囲気を良くする」方法 少し古い記事ではあるのだが、梶原しげる氏のBiaCollegeでの連載「プロのしゃべりのテクニック」の2016.12.05付けの記事『すぐキレる客、コンビニでの支払いで透けて見える「人としての器量」』で、コンビニで好かれる客は いい人の代表... 2016.01.17 ワークスタイル