梶よう子

時代小説・歴史小説

浮世絵師の始まりと終わりの物語=梶よう子「吾妻おもかげ」「ヨイ豊」

「広重ぶるう」「北斎まんだら」では、浮世絵最盛期の浮世絵師や彼らを取り巻く版元、家族・弟子たちが描かれていたのですが、その浮世絵の栄枯盛衰には始まりと終わりがあるのは当たり前のことで、その始まりとなった徳川初期の浮世絵師・菱川師宣と、浮世絵...
時代小説・歴史小説

画狂人・北斎をセレブ門人の視線からみると=梶よう子「北斎まんだら」

富岳三十六景をはじめとする膨大な量の浮世絵と、その斬新な画法とアイデアで、日本だけでなくヨーロッパの絵画界へも大きな影響を与えた画狂・葛飾北斎。その絵師に弟子入りを志願する地方の豪農商の跡取りの「高井三九郎」の視点から、北斎とその娘・お栄、...
時代小説・歴史小説

名所絵の浮世絵師「歌川広重」の見事な「遅咲き」の大成功=梶よう子「広重ぶるう」

八代洲河岸の定火消同心を務めながら浮世絵の副業をはじめ、東海道五十三次の宿場を描いた名所絵を世に出し、その藍色の美しさから、ヨーロッパで「ヒロシゲ・ブルー」と呼ばれ、ゴッホやモネなどの「印象派」に大きな影響を及ぼした、江戸後期を代表する浮世...
時代小説・歴史小説

江戸時代の百均を舞台に、娘船頭・お瑛が大活躍=梶よう子「みとや・お瑛仕入れ帖」シリーズ

文化四年(1807年)におきた史上最悪の落橋事故といわれる隅田川の崩落事故で両親を失い、その後、借金の代に両親の営んでいた小間物屋をのっとられた少女「お瑛」。16歳になってやっと兄と二人で開店した小さな店を切り盛りしていく姿を描く、お仕事系...