月別アーカイブ: 2018年4月

「もうPDCAの時代じゃない!恐れずにDCPAサイクルへ」に現場が再評価される時代の到来を感じた

DIAMOND ONLINEで尾原和啓さんの著書「どこでもだれとでも働ける」の中の“PDCAサイクルの否定”のことが取り上げられていて、それによると
・PDCAのアプローチは周回遅れになりつつある。プランづくりに時間がかかり過ぎるという致命的な問題がある
・ネット時代にふさわしいのは、とにかくどんどん実行してみて、あとから軌道修正を図るDCPA。より正確には、DC→DC→DC→・・・とドゥとチェックを短期間で何度も繰り返して、とにかく答えを見つけること。求められているのは、できる限り速く(あるいは限られた期間内に)結果を出すこと
・完璧な分析、緻密な計画というやり方は、短期間で結果を出すことの最大の障害になっている。一方で、実行するためのハードルはどんどん上がっている。これはインターネット化が進むほど顕著になる
・このことは、ビジネスだけでなく、働き方も同じ。何度もトライできる時代だからこそ、みんなと同じゲームで戦うよりも、みんなと違うゲームに行ったほうが、競争は少ない
といったことが提案されている。
生き方・働き方のところは、また別の機会に譲って、今回思ったのは、DCPAへの転換によって、今までPDCAを精密にやるために重視されがちだった「本社」のもつシンクタンク的な機能より、「現場」の持つ身軽な実行力のほうが重要になるのでは、ということ。そして、何度も試すためには、大きな組織よりも小さな組織のほうが適しているのでは、とも思う次第である。
このあたりは「世界一速く結果を出す人は、なぜメールをつかわないのか」でも
・日本の企業で研修をしていて思うのは、「検討しすぎる」ということ
・あらゆることを「検討」してから何かを始めるのではなく、まず「直感」に従ってみる
というところとも共通している。
となると、これから組織論で注目しておかないといけないのは、大規模組織をどうコントロールするか、組織をどう構成するか、ではなくて、実行力ある組織を、現場の近くにどうつくり、独立性を保ちながら、どう有機的につなげるか、といったことなのかもしれない。
分社化の弊害から、組織統合があちこちで進んでいるように思うのだが、もうしばらくすると振り子は、再び分割に振れるのかも知れないですね。

上司にどんでん返しされずに仕事を進める意外なコツ

仕事を進めていく上で、一番困るのが、苦労しながらも、途中まで順調に進めてきて、最後の方になってから、聞いてないよとか、自分の思っていた方向と違うな、とどんでん返し、ちゃぶ台返しをされること。
 
これは、報連相をきちんとして、こまめに相談して考えている方向性をあわせておいたつもりでも起きるもので、双方の意思疎通の精度の問題や、捉え方・感じ方の違いが人間どうしても生じてしまうせいでもある。
 
で、こうしたどんでん返しを避ける意外なコツが、その案件を上司にとっての終わコンないしは委任案件にしてしまうというもの。
もちろん、その仕事自体を終わった案件やとるに足らない案件扱いにしてしまうと、必要な人員や予算も確保できないから、あくまでも継続中のそれなりに大事な案件であることを維持しておくことは必要。
その上で、上司の視点から見て、自分が乗り出したり、自分が采配を振るうまでもない案件と思わせておけば、報告や協議を適度にやっておけば、自分の裁量で仕事が進められる上に、上司にとっては自分の責任範囲という意識が少なくなるので、あとからあれこれ言われて、ちゃぶ台を返される確率が下がるのである。
 
そしてそのプロジェクトが意外に評判が良いようであれば、その時に上司の手柄的なものを演出すれば、八方丸く収まるというもの。
 
「聞いてないよ〜」癖のひどい上司への対応策としてお試しあれ。

豊臣家の恨みを果たそうとするシリーズ最大の強敵現る — 佐々木裕一「公家武者 松平信平 14 将軍の首」(二見時代小説文庫)

つかの間の平穏というべきか、大名・旗本家のお家騒動まがいや市中の小ぶりの事件を解決し、「水戸黄門」風の世間の評価も高まってきていた信平公なのだが、この巻からはそうはいかないようだ。
収録は
第一話 将軍の首
第二話 改易の危機
第三話 強敵
第四話 いくさ支度
となっていて、大筋的には幕府転覆を狙う、豊臣家の残党との対決であるのだが、相手方は日本を股にかけているようで、ネタバレ的に言うとこの巻だけでは終結しない。
発端は江戸城大手門に瓢箪をさげた「宗之介」と名乗る侍が、大名・旗本たちの登場日の早朝、門を警備する侍たちを襲撃し、彼らの手足の筋を切って警備をズタズタにしてしまうところから始まる。
今回出現する「敵役」は「神宮寺 翔」という豊臣秀吉恩顧の武将の末裔で、この一族は二代将軍秀忠の時に、豊臣家を裏切った大名家を襲ったという前歴がある、というもの。その配下が、前述の「宗之介」なのだが、「翔」の雰囲気とか「宗之介」の口ぶり・振る舞いが、以前流行した「るろうに剣心」の「志々雄真実」あたりのキャラ・イメージを思い出すのは当方だけか・・。まあ、幕府転覆の陰謀のしつらえとかは、「志々雄」の場合より凝ったつくりであるので問題はない。
「神宮寺 翔」率いる一派は手練揃いの上に大人数。その後、老中や大目付が襲われ、事態を重く見た将軍家は、信平をその探索と鎮圧の任を任せるが、老中と反目し、その任を解かれてしまう。江戸市中の警護は、旗本の強者たちに任されるが、相手の強さは半端なく、信平公が再出馬。さて江戸の迫る危難を防ぐことができるか・・・といった感じが大筋のところ。
さて、シリーズ最大のデカイ事件にぶつかった信平公。史実では、七千石まで所領が増え、元禄二年まで行きているので、賊の手にかかるってなことはないでしょうが、今度の敵は、松姫や長男・福千代もその襲撃の対象にしてくる、冷酷な輩である。果たして、皆が無事なままで、事件を収めることができるか、ちょっと心配な展開になりましたな。

お涼サマ、シベリアでも大乱闘 — 田中芳樹・垣野内成美「薬師寺涼子の怪奇事件簿 魔境の女王陛下」(アフタヌーンKC)

今巻のお涼サマの活躍の舞台はロシア・極東。
金融工学を駆使したファンドの運営者で、しかも猟奇殺人者の捜査行である。
原作の発刊が2012年なので、2008年のリーマンショック以後の金融工学の弊害があれこれ言われていたあたり。もっとも、この話の標的の悪党がそうしたファンドの主であったといった設定であって、本筋の「怪奇」のところとは関係ない。
本筋のところは、ロシア・ハバロフスク地方の廃都市を舞台に、本巻の悪党・日下とその一派の逮捕劇と彼らが飼育・繁殖させている古代の猛獣との大乱闘といったところなのであるが、どうも、このロシア・極東というところは、だだっ広くて茫漠としていて、ロシアギャングについてのバックグラウンドの知識が曖昧なので、「怪奇」のイメージングがし辛いのがちょっと残念なところ。
まあ、物語のほうは涼子サマグループは、泉田警部補、貝塚巡査、安倍巡査も含めほぼフルキャスト。室町・岸本のライバルグループは、いつものように日本の高官の随行で登場という、定番のところで、猛獣や標的の悪党も残虐で、と安心してお涼サマの美しさを楽しめる出来具合であります。
腕利きのメイド「リュシエンヌ・マリアンヌ」コンビの素性が明らかにされそうなシーンもあるのだが、詳しい所は別の所でといった辺が残念ではありますな。

「会議」というシステムの有効性を今一度考えてみる。

DIAMOND ONLINEで「最高品質の会議術」を書いた前田鎌利氏の連載がされていて、その中で
 
「質の低い会議」=「ムダな会議」を放置しているチーム・企業がその活力を失う一方、安直な「会議不要論」に乗せられて「必要な会議」までも中止するチーム・企業も必ず混乱を招く
 
といった言及がされている。そういえば、うちの組織でも「会議」ってのは開かれるんだが、トップの意向を示す「御前会議」や、何かを決めるというより情報共有が主であったりと、相変わらず有効な「会議」というのが少ないな、と感じた次第。
 
ただ、ではこれをメールによる周知とか、メール協議により意思決定で置き換えたほうがいいかというと
 
 
 
どれだけ便利になっても、最後は相手の顔を見て話すことに意味があります。オンラインチャットに下記音でいる最中でも、「じゃあ、直接話そうか」と言って、ハングアウトを立ち上げて、いきなり会話を始めます。表情が見えると、お互いに考えていることがダイレクトに伝わるので、文字だけや音声だけのやり取りよりもあるかに効果が高いと実感しています。
実際に会えば、先送りすることもなく、その場で問題が解決していきます
 
 
実はマイクロソフトやデロイトコンサルティングといったグローバル企業では、あまりメールを多用しません。チャットや電話、打ち合わせで、スピーディーに必要な取り決めをします
 
であったりと、面と向かって話をする、音声でやりとりをすることの重要性を説くビジネス書は結構あって、広い意味での「会議」の有効性というのは、再評価してみるべきなんだろう。
 
とかく。「会議というものは旧来の「会議の参加者が一堂に会する」ということが前時代的、形式的な印象を与えるから、必要性に疑問をもたれることの多いのだが、リアルにこだわらず、一堂に顔を合わせ、音声で話をすることの有効性をもう一度考えてもいいかもしれんですね。
 

「瞳ちゃん、頑張れ」と言いたくなるWebマーケッティングのビジネスマンガ — 「マンガ版 Webマーケッター瞳 シーズン1〜4」(インプレス)

「三立 瞳」という元気な女性を主人公にした、ジャンルはWebマーケットの成り上がり系ビジネスマンガ。

シーズン1は「瞳」が「ネットデイズ」というコンサルタントのコンサルとして、無理解なクライアントとバトルを繰り広げながら理解を得、Webマーケッターとしての知識や、ノウハウを学んで、ほぼほぼ一人前になるところまで。

シーズン2、講演会でのクライアント寄りの姿勢を評価されて、大手生活消費財メーカー「桜花」へのヘッドハンティング。そこで、足で稼ぐ外回りしか信用しない営業部の「おじさん」たちやリアル店舗を味方につけながら、Webマーケティングの手法で人気商品の売り上げでトップ企業も抜いて大功績をあげるまで。

シーズン3は、この功績を評価したのか妬まれたのか、誰がやってもうまくいかない「お荷物部署」の「サプリ事業部」を任され、会社の部員のリストラ要求を跳ね返して花形部署に持ち上げるまで

シーズン4は、桜花を退職し、独立してWebマーケティングのコンサルタントを立ち上げた「瞳」が、地方のコンビニチェーンのWeb担当となった初心者社員をサポートして、Webを使って、コンビニチェーンの売り上げを伸ばし、人気コンビニチェーンへ押し上げる

といったのがそれぞれの大まかな筋立てで、

シーズン2の「FAQのPVが増えていることは、お客が望んでいる情報にたどり着けていない可能性が高い」や「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」

とか

シーズン4の「Web担当者はまず会社やフランチャイズのみんなに認めてもらうことを目指す」や「ユーザー中心設計(UCD)」、「O2O」

といったこのジャンルの専門ワードもあちこちにはでてくるのだが、専門書とは違い、そう多くの解説はない。むしろ、「瞳」の元気溢れる活躍をワハワハと読みながら、Webマーケティングってのは、こんなやり方するんだ、と入り口部分の初歩のところをおさえておくといった感じがよいと思う。Kindle Unlimitedでの提供もされているので、会員の人はそっちでもどうぞ。

Kindle インプレスグループ売れ筋タイトル50%オフのセール中なので、気になる本をピックアップ

Kindleでインプレスグループ売れ筋タイトル50%オフのセールが4月26日まで実施中。インプレスといえば、いわゆるDOS/V POWER REPORTなどのPC本や、「いちばんやさしい教本シリーズ」などの実用本がオススメなので、買い洩れや、気になるジャンルがあればこの機会に買って、積読しておいても損はない。

 

仕事術系では、「すべての仕事を紙一枚にまとめてしまう仕事術」、「図で考えるとすべてまとまる」、「鬼速PDCA」、「社長のまわりの仕事術 しごとのわ」、「どんな会社でも結果を出せる!最強の「仕事の型」」」「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」といったところがリリース。インプレスのビジネス本は、日経やダイヤモンド社とは風味が違って、「テクニカル」な色合いが強いように思う。やる気を鼓舞するのではなく、冷静に仕事の技術を磨きたい時は、こっちのビジネスホンを漁ってみたほうがよいかも。

 

さらには、もともとIT系の色が強いところなので、働き方についても組織に属さずにやっていく方を進める傾向が強い。今回のセールでは「就職しない生き方」や「起業家のように企業で働く」、「ブログ飯」などがリリース。

 

また、ちょっとここまでのイメージと違うのが、山と渓谷社のものや「町中華とはなんだ」といったB級グルメ本もリリースされている。DOSVなどコア目のPC本と自然系が混在しているところが、インプレス・グループの出版物を象徴していますな。

Kindle 旅本50%セールが展開中なので、ガイド本以外の「旅本」を紹介

Kindleで「旅本」の対象本が50%オフになるセールを5月3日まで展開中なので、気になる本をピックアップ。

「旅本」であるので、セールの中心は「まっぷる」、「ことりっぷ」、「ぴあ」「ラーメンWailker」といったガイド本が中心であるのだが、当方では、旅の記録、あるいは放浪記、バックパッカーの旅の記録といった類の「旅本」をピックアップしたい。

まずは、バックパッカー本の元祖でもある”下川裕治”の「不思議列車がアジアを走る」。最近はLCCに押されている鉄道旅ではあるが、やはり貧乏旅行記の定番は、時間に不正確で、物売りの出現する「列車」でありますな。このほかに、バックパッカー旅行記の定番作者、”蔵前仁一”は、「わけいっても、わけいってもインド」がエントリー。

さらには、登場人物がとっても個性的な旅行記で印象深い”ゲッツ板谷”の「ベトナム怪人紀行」「タイ怪人紀行」「インド怪人紀行」もリリース。年代的には少し以前の作なのだが、トレンドに関係ない旅行記のほうが生き残る確率は高いのだな、と納得する。

そして、旅行記の定番作家といえば、椎名誠を忘れてはいけない。今回のセールでは「あやしい探検隊 済州島乱入」「あやしい探検隊 北海道乱入」がリリース。あやしい探検隊シリーズの中で、大定番のものではないが、椎名誠の探検隊シリーズは、どれもあたりはずれがないので、今まで読んだことのない人は、こういうセール本から始めるのも良いですね。

さて、ゴールデンウィーク間近ということで、旅行熱を煽ろうということでの「旅本」セールなのだろうが、あえてリアル旅から目をそむけて、旅行記などの「バーチャル旅」もよろしいかと思いますね。

地域イベントへは「例大祭」システムの導入が持続性のためのは有効なのでは

仕事柄、公共団体のイベント事業にも関わっているのだが、思うのは。自治体のイベント事業はどうしても単年度集中になりがちで、しかも、2〜3年でサンセットという名目で、後は地元なりでやってね、ということが多いのだが、その年限でその後を受け継ぐ体制ができればいいが、できないことがほとんどであるよなー、ということ。
どうかすると、予算の切れ目が地域振興や地元発のイベントの切れ目になることが多い。
 
もちろん、どちらにも悪いところは少なくて、行政側がいつまでも支援し続けるというのは公的負担の公平性の観点で「?」がつくし、冗長化する予算の象徴でもある。とはいいながら、地元の方から言うと、1〜2年でそうそう地域を担うイベント事業が、自己資金で育つはずかないだろ、っていうのも本音のところ。
 
で、どうするの、というところなのだが、「祭り」とかの例大祭的な仕組みを考えてはどうなのかな、と思う次第。
つまりは、本祭を行う以外の年は、それぞれの地元の自主活動に任せ、2〜3年に一度の例大祭的な時に、中身を見て、どんと支援するといった仕組みである。こうすれば、一定の経費を、地域ごとに回せて、全体経費自体も一定額に抑えることもできるんではないか、と思う次第。
 
一時力で地域が盛り上がって、その後、沈滞するケースを目にするにつけ、例大祭のシステムで、何年かおきに盛り上がるシステムってのは、地域振興を考える上で参考にしていいような気がするんですが、どうでありましょうか。
 

「水戸黄門」の公家版のような信平公の活躍であります — 佐々木裕一「公家武者 松平信平 13 赤坂の達磨」(二見時代小説文庫)

京の騒乱鎮圧後、世の中をひっくり返しそうな騒乱の種もまだ見えないせいか、信平公の活躍も、今のところは一藩かぎりのものとか少々小ぶりな事件の解決が主となっている。そのせいか、「水戸黄門」臭は強くなっているのだが、その評判も事件の解決に寄与しているのも黄門風。
収録は
第一話 赤坂の達磨
第二話 脅し
第三話 馬泥棒と姫
第四話 雨宿り
となっていて、まず第一話は新しく家臣となった「千下頼母」の学問の師匠「月山典壇」こと「達磨先生」の危難を救う話。備中成井藩の元江戸家老を勤め隠居中の身の上なのだが、その人徳を慕い、私塾は満員という設定。事件は、その成井藩の江戸家老の汚職に関わるものなのだが、時代小説にあっては、江戸家老と廻船問屋は悪役の定番ですな。
第二話は、将軍家綱に惜しまれつつ逝去した、知恵伊豆こと松平定綱の後継と目される、老中候補と出入りの両替屋の事件。しかも贋金とあっては、本当なら幕府を揺るがす事件であるはずなのだが、いつの世も権力者が首謀者の事件は、密かに進行していくものらしい。、平成、最後の都市の、とある土地買収事件と同じ構図であるかも。まあ時代小説の良いとことは、悪いことをすると必ず報いがあることであるね。
第三話は、信平公が京への旅で家臣となった、馬番の鈴蔵に関係する話。彼の知り合いの、名馬がいると、夜中に忍び込んで、その馬を乗り回し、朝には返しておくという、風流な「馬泥棒」の話。彼が、大名屋敷に忍び込んだ時に、そこの姫サマに一目惚れし、といった具合で、お家騒動と恋物語が錯綜する。まあ、この馬泥棒の素性が実は・・、といったところはお決まりの時代劇風なのだが、この筋立てに安心してしまうのが、昔ながらの日本人の性であるかも。
第四話は、男を引っ張り込んだり、浮気を重ねる女を見つけると、ぼろぼろになるまで殴りつけるという、変わり種の辻斬り(辻暴行というべきか)事件。事件の影に、浮気を重ねる母親の影響があるのは、現代風なのだが、犯人の若殿の事件抑止のために監禁された娘が意外にやんちゃであったのが、この事件の後味を良くしている。
さて、この巻も、いわば気楽に読める「水戸黄門」公家版の松平信平公の活躍譚。家臣も出揃ってきたところで、円熟味がましてますね。