2018-04

佐々木裕一

呪術の犠牲となった美少女は救われなければならない — 佐々木裕一「公家武者 松平信平 15 魔眼の光」(二見時代小説文庫)

幕府転覆を狙う豊臣秀吉の側近の末裔「神宮寺 翔」一派と、」家綱から、彼らの掃討を命じられた「信平」公との闘いがいよいよ火蓋が切られるのが本書。前巻までは、信平の実力を評価していなかった「神宮寺 翔」が本当の敵と認識し始め、いよいよ戦闘は本格...
ワークスタイル

「いつも疲れている」ビジネスマンのお父さんがたにエールを贈ろう — 渡部 卓「明日に疲れを持ち越さないプロフェッショナルの仕事術」(クロスメディアパブリッシング)

グローバル化やダイバーシティの議論や働き方改革の議論などワークスタイルの議論は数々あるが、そうは言っても日々の仕事に追われているのが現実。議論より、仕事で疲れない、翌日以降に負担をもちこさない術(すべ)を教えてくれよ、というのが本音のビジネ...
ワークスタイル

働き方改革の鬼子「残業代の減少」と「フラリーマン」は、第二の「変化朝顔」や「加賀毛鉤」を生み出すか

日経スタイルの日経スタイルの「消える残業代は5.6兆円?働き方改革で消費低迷も」で、 ・働き方改革法案が通ると残業は年720時間が上限となり。年5.6兆円の時間外手当が減る。 ・一人当たり86.7万円の収入減という試算もある。 ・企業が社員...
仕事術

「もうPDCAの時代じゃない!恐れずにDCPAサイクルへ」に現場が再評価される時代の到来を感じた

DIAMOND ONLINEで尾原和啓さんの著書「どこでもだれとでも働ける」の中の“PDCAサイクルの否定”のことが取り上げられていて、それによると ・PDCAのアプローチは周回遅れになりつつある。プランづくりに時間がかかり過ぎるという致命...
仕事術

上司にどんでん返しされずに仕事を進める意外なコツ

仕事を進めていく上で、一番困るのが、苦労しながらも、途中まで順調に進めてきて、最後の方になってから、聞いてないよとか、自分の思っていた方向と違うな、とどんでん返し、ちゃぶ台返しをされること。   これは、報連相をきちんとして、こまめに相談し...
佐々木裕一

豊臣家の恨みを果たそうとするシリーズ最大の強敵現る — 佐々木裕一「公家武者 松平信平 14 将軍の首」(二見時代小説文庫)

つかの間の平穏というべきか、大名・旗本家のお家騒動まがいや市中の小ぶりの事件を解決し、「水戸黄門」風の世間の評価も高まってきていた信平公なのだが、この巻からはそうはいかないようだ。 収録は 第一話 将軍の首 第二話 改易の危機 第三話 強敵...
薬師寺涼子の怪奇事件簿

お涼サマ、シベリアでも大乱闘 — 田中芳樹・垣野内成美「薬師寺涼子の怪奇事件簿 魔境の女王陛下」(アフタヌーンKC)

今巻のお涼サマの活躍の舞台はロシア・極東。 金融工学を駆使したファンドの運営者で、しかも猟奇殺人者の捜査行である。 原作の発刊が2012年なので、2008年のリーマンショック以後の金融工学の弊害があれこれ言われていたあたり。もっとも、この話...
仕事術

「会議」というシステムの有効性を今一度考えてみる。

DIAMOND ONLINEで「最高品質の会議術」を書いた前田鎌利氏の連載がされていて、その中で 「質の低い会議」=「ムダな会議」を放置しているチーム・企業がその活力を失う一方、安直な「会議不要論」に乗せられて「必要な会議」までも中止するチ...
ビジネス

「瞳ちゃん、頑張れ」と言いたくなるWebマーケッティングのビジネスマンガ — 「マンガ版 Webマーケッター瞳 シーズン1〜4」(インプレス)

「三立 瞳」という元気な女性を主人公にした、ジャンルはWebマーケットの成り上がり系ビジネスマンガ。 シーズン1は「瞳」が「ネットデイズ」というコンサルタントのコンサルとして、無理解なクライアントとバトルを繰り広げながら理解を得、Webマー...
佐々木裕一

「水戸黄門」の公家版のような信平公の活躍であります — 佐々木裕一「公家武者 松平信平 13 赤坂の達磨」(二見時代小説文庫)

京の騒乱鎮圧後、世の中をひっくり返しそうな騒乱の種もまだ見えないせいか、信平公の活躍も、今のところは一藩かぎりのものとか少々小ぶりな事件の解決が主となっている。そのせいか、「水戸黄門」臭は強くなっているのだが、その評判も事件の解決に寄与して...