「狩る」という根源的なこと  その5ー岡本健太郎「山賊ダイアリー 5」

さてさて、猟師マンガのエントリーの数を重ねてきたのだが、最初「猟」ネタがほとんどだった、このコミックも、「狩猟生活」だけでなく、「自然の中の暮らし」のイメージが強くなってきているのは先回もエントリーしたところ。


「猟」というのは、いろいろ関係書を読んできたが、動物を狩るということが楽しいものではなく、自然に取り囲まれながら生活する、自然の息吹を取り込みながら生活するっていうのが本旨のようで、どうも「ハンター生活」というものに対する世間の目線とはズレがあるのではと思い始めたところである。



この巻の収録は




第五十九矢目 山菜を食べようⅠ

第六十矢目  山菜を食べようⅡ

第六十一矢目 アメリカザリガニを食べよう

第六十二矢目 サバイバル鍋

第六十三矢目 第2期・初猟

第六十四矢目 SOS

第六十五矢目 ケガを経て

第六十六矢目 2年目の変化

第六十七矢目 雨

第六十八矢目 ヌートリアⅢ

第六十九矢目 ヌートリアを食べてみよう

第七十矢目  おもてなし

第七十一矢目 ヒヨドリの死角

第七十二矢目 カワウ

第七十三矢目 便利なツールⅠーキャストアイアン

第七十四矢目 便利なツールーナイフ

ということで、2年目の猟師生活の開始である。ただ、最初のほうはオフシーズンだけあって、山菜、ザリガニ釣り、カメといった「猟」らしからぬ「猟」から開始。

で、2年目の猟生活は出だし順調とはいかないようで、目のケガから始まってかなり不自由しながらそれでも猟にでかけ、先輩猟師にどやされ反省する、といった猟師仲間の繋がりといったところが印象に残るエピソード。

だんだんとて手練た感じがしてきた、「山賊ダイアリー」ではあるが、最後に、

「あまり採りすぎないようにしましょう。新芽がなくなると気が枯れてしまいます」

といった自然との共生的なメッセージも入ってきたことを引用しておいて、この稿は「了」としようか

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