「星野アイ」殺害の黒幕を追い詰めるため、「推しの子」の策略が発動する=「推しの子」11~12

地方都市の寂れた診療所に勤務する産婦人科医のもとで売れっ子アイドル「星野アイ」が産み落とした男女の双子「アクア」と「ルビー」。妊娠と出産を隠してアイドルを続けていたシングルマザー・アイドル「アイ」が20歳の誕生日前に、ファンによって殺害されたことから、メジャーになることを目指した母親の夢を叶えるとともに、犯人探しと復讐に乗り出していく異色の転生系芸能界コミックが『赤坂アカ×横槍メンゴ「推しの子」(ヤングジャンプコミックス)』シリーズの第11弾から第12弾。

前巻までで、「アクア」と「ルビー」それぞれが母親「星野アイ」殺害の黒幕へ単独で復讐することを誓い、二人が別の方向から芸能界での次のステップに進んでいったのですが、今巻では、「アイ」のスキャンダルが白日のもとにさらされ、復讐劇は新たな展開を見せていきます。

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第11巻 「有馬かな」のスキャンダル記事を利用して、アクアは次の一手を打つ

前巻でガツガツとした売り込みと機転の利いた企画で人気が上昇し始めた「ルビー」に遅れをとり始めた「有馬かな」は女優復帰のために、役者や映画関係者が集まる飲み会に参加し、そこで知り合った今一番勢いのある映画監督・島と知り合いになり、彼のマンションへと誘われます。結果のほうは、「かな」が「アクア」への想いが断ち切れず、何事もなかったのですが。二人が島のマンションに入っていくところを、張り込んでいた雑誌記者にフォーカスされてしまいます。

新進の映画監督と人気上昇中のアイドルの不倫ということで、週刊誌のスキャンダル記事として掲載されそうになるのですが、「かな」をこの窮地から救うため、アクアのとった行動は、今まで秘密にされてきた「星野アイ」の隠し子とファンによる殺害の情報をリークすることです。

一躍、話題の人となった「アクア」と「ルビー」の人気は急上昇し、「アクア」はいわば母親の人気獲得のために母親の秘密を売った形となったわけですが、ここには、母親殺害の黒幕への復讐を果たすための、アクアの捨て身の策略が隠れています。

彼は映画監督の五反田や苺プロの元社長・斎藤壱護とともに、「アイ」を主人公にした映画製作を始めるのですが・・という展開です。

ここで場面が転じて、若手の売り出し中の女優「片寄ゆら」の話へと移ります。仕事のストレスを「ミキさん」という名の男性と会員制のクラブで吞んだくれて発散しているのですが、彼に単独登山をすることを打ち明けたためにとんでもない災難に遭うことととなります。どうやら「アクア」たちの実の父親で「星野アイ」殺害の黒幕と思われる「カミキヒカル」はとんでもない「サイコパス」のようなのですが、全貌はまだ明らかにならないままです。

第12巻 「推しの子・ルビー」は母親「星野アイ」の暴露映画の主役の座を射止める

五反田監督が温めていた「星野アイ」を主役とした映画の製作準備がいよいよ始まるのですが、配給会社の獲得やスポンサー探しに、プロデューサーの鏑木たちは奔走するわけですが、これ以上に難物なのが、主役となる「星野アイ」役の選定です。

採算性を最優先すれば、「ルビー」の同じ高校に通っている人気女優の「不知火フリル」、彼女のスケジュールがとれなければ、「アクア」の元カノで天才俳優と評判の上がっている「黒川あかね」というところなのですが、五反田監督は「ルビー」を主役に抜擢したいようです。

興行成績や「ルビー」のアクアによる母親のスキャンダル暴露への嫌悪感を考えると成立しそうにないアイデアなのですが、不知火フリルによって、「ルビー」「不知火」「黒川」三人による「星野アイ」役の私的オーディションが決行されることで事態が大きく動いていくのですが、詳細は原書のほうで。

そして、主役の座を勝取ったルビーが役作りの難しさに直面しているところで、ルビーの前世である「天童寺さりな」の実の母親が現れ・・という展開です。

レビュアーの一言

前巻で「星野アイ」殺害の黒幕をつきとめ、「アクア」に手を汚させることなく、自らが自分の危険も顧みず犠牲になろうとした「黒川あかね」だったのですが、今回も、アクアの「星野アイ映画」の製作による復讐劇を阻止するため、何らかの措置を講じるつもりのようです。

しかし、黒幕の「カミキヒカル」が「サイコパス」の気配が色濃い人物であることがわかった現在、下手を打つと「返り討ち」にあってしまう可能性が高いのですが「あかね」は大丈夫なんでしょうか?

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