ビジネス

「デザイン」という視点からの仕事術の提案 — 佐藤オオキ「問題解決ラボ」(ダイヤモンド社)

仕事術にも流行り廃りがあるのは当然のことで、一頃は数値やデータをやけに強調した分析的な仕事術の流行が、その几帳面さゆえか盛りをすぎたように思ったら、「デザイン」という直感的なところに基礎を置く仕事術が隆盛となってきた。 その先頭にいると思え...
仕事術

池上 彰さんのスケジュール管理と手帳・メモ術

池上 彰さんの「伝える力」(PHPビジネス新書)を読んでいたら、氏の手帳の使い方についての記述を発見。 スケジュール管理が必要になったのは スケジュールを管理する必要に迫られるようになったのは、社会部の遊軍になってからです。遊軍とは、もとも...
ビジネス

「伝達すること」の難しさを吹き飛ばすテクニック — 池上 彰「伝える力」(PHPビジネス新書)

フリージャーナリストとして、様々な場面で顔をみる池上 彰氏による物事を「伝える」ための技術論。 もともとはアナウンサー、キャスターであるので、「喋り」自体はプロであるのだが、そjのプロがこうした平易な技術論を書くということは、ネタバレである...
竹村公太郎

こうした「歴史放談」は家呑みの肴にもってこいなのである。 — 竹村公太郎『日本史の謎は「地形」で解ける 環境・民族編』(PHP文庫)

「日本史の謎は「地形」で解ける」「日本氏の謎は「地形」で解けるー文明・文化編」の第三弾。一頃の「地形で解ける」ブームも一段落しているのと、三冊目ともなると当初の「地形という視点からみると、この風景や事象はこう見えるのか」といった驚きも一段落...
ビジネス

「わかったつもり」の解消は結構シンドそうだ — 西林克彦「わかったつもり」(光文社新書)

本を読んだり、人から話を聞いたり、生きていく上で、「理解する」「わかる」ということは必要不可欠なのだが、これほど頼りないものもない。小さな子供が「わかった?」と聞かれて「わかった」と答えるが、問い詰められると茫漠としてしまって泣き出すことは...
ビジネス

大量の読書の秘訣は、「寝る前に1時間本を読む」を続けることか? — 出口治明『本の「使い方」』(角川ONEテーマ21)

ライフネット生命の創業者の出口治明氏の読書論。もともと氏は、かなり読書家として知られているし、「1行たりとも読み飛ばしてはいけなう」という結構人を恐れさせる帯もついているので、その読書法や大量の読書をするコツもさぞかし、と思ったのだが、意外...
スポーツ

スポーツチームの組織づくりはビジネスに応用できるか — 岩本真弥『「脱・管理」のチームづくり 駅伝日本一、世羅高校に学ぶ』(光文社新書)

高校駅伝の名門「世羅高校」の陸上競技部監督で、2010年には、師走の都大路で男女アベック優勝を成し遂げた岩本氏の著書。 構成は 第1区 都大路、運命の一日 第2区 速い選手よりも強い選手を 第3区 どうやってチームを再生させたのか? 第4区...
コミュニケーション

「伝え方」は学べるものだったんだ。– 佐々木圭一「伝え方が9割」+「まんがでわかる伝え方が9割」

<br /> 説明やプレゼンの上手い下手、あるいは頼みごとの上手い下手というのは、天性のものがあって、とても努力で補うのはね、と思う方々が多いとは思うが、本書をそれに真っ向から歯向かって「伝え方にはシンプルな技術がある」「感動的な言葉はつく...
平松洋子

万人が好む、東京の”旨いもの”がざっくざっく — 平松洋子「焼き餃子と名画座ーわたしの東京 味歩き」(新潮文庫)

<br /> 食エッセイの舞台は、地方の名勝・観光地あるいは秘境をとりあげるパターンと、東京・京都・大阪といった都会地をとりあげる2つのパターンがあるのだが、平松洋子さんのものは、以前レビューした「ステーキを下町で」や「サンドウィッチは銀座...
歴史

古代日本の「不統一」の世界 — 三浦佑之「風土記の世界」(岩波新書)

直木賞作家の三浦しおんさんのお父さんである、三浦佑之氏による風土記を中心として、古事記、日本書紀の、統一される過程での日本、ヤマトについてまとめられたもの。 三浦先生とは、仕事の関係で宴席を供にさせていただいたことがあるのだが、温厚な人柄で...