行動心理捜査官

佐藤青南

カルト教団内の事件に「西野」と、同級生の女性看護師が挑む ー 佐藤青南「行動心理捜査官 楯岡絵麻 セブンス・サイン」(宝島社文庫)

「行動心理捜査官 楯岡絵麻」シリーズの第7巻は、第6巻に続いての長編仕立て。今巻の舞台は、新興宗教内部の殺人事件で、「猟奇」っぽい始まりなのだが、だんだんとカルト宗教の教団内における人間臭い事件となってきて。けして怪奇ミステリー仕立てではな...
佐藤青南

「エンマ様」に行動心理学を知り尽くした”強敵”が出現 ー 佐藤青南「行動心理捜査官 楯岡絵麻 ヴィジュアル・クリフ」(宝島社文庫)

行動心理捜査官 楯岡絵麻」シリーズは、今まで短編ばかりであったのだが、この6巻目に至って初めての長編である。 しかも、「エンマ様」こと楯岡絵麻の「尖塔」のポーズを合図に繰り出される、行動心理学に基づいて、被疑者を「落とす」技は、今まで無敵で...
佐藤青南

警官の起こした事件の陰の哀しみを「エンマ様」が推理する ー 佐藤青南「行動心理捜査官 楯岡絵麻 ストレンジ・シチュエーション」(宝島社文庫)

行動心理官シリーズも5巻目となり、絵麻をはじめとした登場人物の役回りや得意技も明確になってきて、こなれたストーリー展開を見せている。 今回は、第一話目の被害者の子どもたちのストーリーが最終話まで並行して進むという、凝ったつくりになっているの...
佐藤青南

「エンマ様」の懸案の事件は、苦味とともに解決する ー 佐藤青南「行動心理捜査官・楯岡絵麻 ブラックコール」(宝島社文庫)

行動心理学を駆使して、口を割らない犯人の大脳辺縁系から真実を聞き出して、事件を解決していく美貌の女刑事・楯岡絵麻とその取調室の相棒・西野巡査部長の活躍を描く「行動心理捜査官」シリーズの第二作である。 【収録は】 第一話 イヤよイヤよも隙のう...
佐藤青南

「大脳辺縁系」は「ウソ」をつかない ー 佐藤青南「行動心理捜査官・楯岡絵麻 サイレント・ヴォイス」(宝島社文庫)

一昔前に、「FBI心理捜査官」あたりがきっかけとなって、「プロファイリング」ブームが巻き起こったことがあった。当時、犯罪を含めた人間の行動を「プロファイル」することによってすべてが分析できる、ってな風潮であったのだが、いつの間にか流行が過ぎ...