百万石の留守居役

上田秀人

加賀の留守居役は紀州徳川家の陰謀を撃破ー上田秀人「要訣 百万石の留守居役17」

徳川第二代将軍・徳川秀忠の娘で、加賀・前田家の二代当主・前田利常の奥方・珠姫の「御陵守り」という閑職から一躍、江戸詰の留守居役に抜擢され、さらには加賀藩で「堂々たる隠密」と異名をとる本多正信を祖先とする筆頭宿老・本多政長の娘・琴姫の婿となっ...
上田秀人

福井藩主の「詫び状」の仰天な使い方ー上田秀人「布石 百万石の留守居役 15」

徳川第二代将軍・徳川秀忠の娘で、加賀・前田家の二代当主・前田利常の奥方・珠姫の「御陵守り」という閑職から一躍、江戸詰の留守居役に抜擢され、さらには加賀藩で「堂々たる隠密」と異名をとる本多正信を祖先とする筆頭宿老・本多政長の娘:琴姫の婿となっ...
上田秀人

加賀藩に降りかかる火の粉を、本多政長は打ち払えるか ー 上田秀人「舌戦 百万石の留守居役13」

老中筆頭・堀田備中守正俊と「手打ち」をすることのできた加賀・前田家であったのだが、安心は長くは続かず、未だに前田綱紀が将軍候補の声があったことを恨む将軍・綱吉と、先祖が取り潰された恨みを未だ忘れない大久保加賀守が敵として立ちはだかる。 今回...
上田秀人

本多政長、江戸へ召喚。数馬の新たな任務とは ー 上田秀人「百万石の留守居役 12 分断」(講談社文庫)

外様の雄藩である加賀藩前田家の江戸留守居役・瀬能数馬をメインキャストにした、時代小説「百万石の留守居役」シリーズの第12弾。 前巻までは、参勤交代の差配をするために道中の藩との折衝に奔走したり、本家への復帰を狙う分家の家老による「前田綱紀」...
上田秀人

琴姫、愛する夫の救出に乗り出す ー 百万石の留守居役(十一) 騒動

隣藩の松平福井藩に使者として赴いたものの、加賀前田家の取り潰しを踏み台に豊穣な地への国替えを狙う福井藩の本多大全と、そろそろ精神状態がおかしくなってきた松平綱昌によってあやうく殺害されかけた、瀬能一馬たちの救出劇が本書『上田秀人「百万石の留...
上田秀人

一馬、福井藩へ使者として赴き、大騒動を起こす ー 上田秀人「百万石の留守居役(十) 忖度」(講談社文庫)

加賀前田家の取り潰しを画策していた堀田老中と手打ちをして、ひとまずは安心して、お国入りをする前田綱紀が分家の富山藩の家老に襲われたり、加賀藩江戸屋敷が、江戸の闇に潜む「武田党」から狙われたり、と相変わらずの、敵だらけの加賀前田家で、新婚ほや...
上田秀人

江戸・加賀両方で、騒ぎは大きくなる一方 — 上原秀人「百万石の留守居役 9 因果」(講談社文庫)

お国入りで越前・加賀入りした前田綱紀、瀬野数馬にふりかかる出来事と、前田・堀田が手を握った後に、元加賀藩留守居役・小沢兵衛の悪運が尽きたあたりについての話が、この巻。 構成は 第1章 両家の都合 第2章 守りの手 第3章 お国入り 第4章 ...
上田秀人

数馬、参勤交代で頭角を現すか — 上原秀人「百万石の留守居役 8 参勤」(講談社文庫)

江戸であれこれしくじりをしながら、留守居役修行をしていた瀬野数馬であるが、今回は、2年に一度の参勤交代のお国入りの参勤留守居役を命じられる。その参勤交代前から金沢間近の富山藩にはいるまで。 構成は 第1章 江戸と国元 第2章 交渉万変 第3...
上田秀人

継室探しは、加賀前田家を騒動に巻き込んでゆく。それにつられて数馬も・・ — 上田秀人「百万石の留守居役 7 貸借(かしかり)」(講談社文庫)

会津から無事、というか、怪我の功名の「おまけ」まで獲得して江戸へ帰参した数馬であるのだが、その「おまけ」を巡っての会津藩江戸屋敷との悶着に始まり、綱紀の継室探しが、いろんなことを呼び込んでくるのが本巻。 構成は、 第1章 五分と五分 第2章...
上田秀人

数馬の「会津行き」は、なかなかの収穫を得た旅になりましたな– 上田秀人「百万石の留守居役 6 使者」(講談社文庫)

外様小藩の留守居役の宴席でしくじり、薩摩藩から、加賀藩へ「お手伝い普請」を押し付けるための格好の材料として狙われることとなった数馬である。その罠をしかける薩摩藩主催の外様組合の宴席に欠席させるため、会津・保科家を使者として出向かされることと...