【ネタバレ】「魔王」が斃された50年後、パーティの一員・エルフの魔法使いの旅が始まる=山田鐘人・アベツカサ「葬送のフリーレン」1

勇者たちが、ラスボスである「魔王」を打ち倒し、世界に平和と安寧をもたらしてから50年経過後。パーティーの魔法使い役であった、エルフのフリーレンを主人公に、魔王が滅びた後の「その後」の世界が描かれる異色の冒険ファンタジー「葬送のフリーレン」の第1弾

あらすじと注目ポイント

第1巻きの構成は

第1話 冒険の終わり
第2話 僧侶の嘘
第3話 蒼月草
第4話 魔法使いの隠し事
第5話 人を殺す魔法
第6話 新年祭
第7話 魂の眠る地

となっていて、まず、物語の発端は魔王を斃して、国王や国の人々から祝福され、パレードをするフリーレンたちの姿から始まります。


パーティーのメンバーは、「魔法使い」のエルフのフリーレン、「勇者」のヒンメル、「僧侶」のハイター、「戦士」のアイゼンというメンバーです。

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「冒険」が終わって、このパーティーもここで解散するわけなのですが、50年後、魔法の収集を続けていたエルフのフリーレンが、50年ぶりの半世紀流星群を一緒に見ようと、かつてのパーティー・メンバーを訪ねてくるところからシリーズが始まります。

とはいうものの、超長命のエルフのフリーレン以外のメンバーは人間であるので、年齢を重ね、「じーさん」になっています。このため、流星群を見た後、ヒンメルは死の床についてしまうわけなのですが、彼の葬式に立ち会ったフリーレンはヒンメルのことをほとんど知らなかったことに気づき、彼を始め、パーティーのメンバーや人間のことをもっと知るために、かつての「冒険の旅」の旅程を再び辿ることに決め・・という筋立てです。

第2話では、僧侶のハイターの弟子となっている魔法使い見習いのフェルンを仲間に加え、フリーレンの「新たな魔法を収集する旅」が始まっていくことになります。少し、ネタバレしておくと、彼女は戦乱で両親を失い、孤児となっていたところをハイターに救われ、彼に魔法を教わっていたのですが、ハイターから頼まれたフリーレンに個人教授を受け、そのパワーが格段にアップしていきます。後半以降始まる、旅の中でもフリーレンには敵わないまでも、かなりの攻撃魔法、防御魔法の使い手となっているとともの、魔法探知にひっかからない、という特性をもっています。

そして、魔法収集とヒンメルの足跡をたどる旅を始めたフリーレンとフェルンだったのですが、かつての冒険の仲間「アイゼン」から教えてらった森の遺跡の中に眠る、フリーレンの師匠「フランメ」の手記で、大陸の北の果て「エンデ」に死者と会うことのできり場所「魂の眠る地」があることを知らされます。この地を訪れ、ヒンメルと会話するため、フリーレンたちは新たな「冒険の旅」に出ることを決意し・・という展開です。

レビュアーの一言

「魔王を斃した後の物語」という、かなりイカモノ食いの設定が想像されるとことなのですが、本書は、うまく「新・冒険の旅」へと切り替えを行っています。そして、フリーレンたちが目指す「エンデ」には、「魔王城」があるということなのですが、原設定ではすでに「魔王」はフリーレンの第一パーティーによって倒されているはずなのですが・・、と謎をはらんだ筋立てとなっています。

本シリーズはテレビアニメは2023年9月に日本テレビ系列で第1話~第4話までが放映され、現在は同じ系列の「FRIDAY ANIME NIGHT」で第5話以降が放映されています。見放題配信はAmazon PrimeほかHulu、DMM TV、Netfrixなど多くの配信サイトから提供されています。
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