辺境駐在員

ビジネス

リーダー、組織の再生はどうすればよいか — 池上彰・佐藤優「新・リーダー論ー大格差時代のインテリジェンス」(文春新書)

現代日本屈指のジャーナリストと国際政治分析家の二人による「リーダー」の在り方についての論及である。 構成は 1 リーダー不在の時代ー新自由主義とポピュリズム 2 独裁者たちのリーダー論ープーチン・エルドアン・金正恩 3 トランプを生み出した...
ビジネス

「The 読書」  である — 斎藤 孝「大人のための読書の全技術」(KADOKAWA)

読書の効用は様々なところで言われるのであるが、「本」を読み取ること、たくさん「読む」ことと言うのは、気合だけではちょっとうまくいかなくて、「技術」「テクニック」ということをきちんと知識として学習しておく必要があるように思う。 本書は、有数の...
ビジネス

よりよく「伝える」には ”技術” が必要 — 池上 彰「わかりやすく<伝える>技術」(講談社現代新書)

ここのところ、池上彰さんの「伝える」ということをテーマにした本を続けてエントリーしているのだが、今回は、「わかりやすく<伝える>技術」。 「伝える力」の第1版は2007年、「伝える力2」の第1版が2012年で、本書「わかりやすく<伝える>技...
ビジネス

「伝える」テクニックの第二弾 — 池上 彰「伝える力2」(PHPビジネス新書)

前作「伝える力」で、伝達することの、かなりのテクニカルなものを披瀝されたのだが、その第2弾。前作から第二作の間に、東日本大震災があり、その際の政府や電力会社の情報を「伝える技術」の稚拙さが話題になっただけに、注目されたのも事実なニオであるが...
グルメ

ラーメンを題材にした歴史論的奇書 — 速水健朗「ラーメンと愛国」(講談社現代新書)

「新書」というジャンルは幅が広いせいか、結構な曲者が何食わぬ顔ではいりこんでくることがあって、おなじ講談社現代新書の坂口恭平氏の「独立国家のつくり方」が最たるものであろうと思うのだが、この「ラーメンと愛国」も、個人的には、そうした「魅力ある...
歴史

いろんな読み方のできる経済小説。組織運営論としてもお勧めであるな — 百田尚樹「海賊と呼ばれた男」上・下(講談社文庫)

昨年、昭和シェルとの合併をめぐって、創業家がどうこう、と騒ぎになった「出光興産」の創業者、出光佐三をモデルにした企業小説である。 構成は、上巻が 第一章 朱夏 昭和二十年~昭和二十三年 第二章 青春 明治十八年~昭和二十年 下巻が、 第三章...
井沢元彦

日本人を支配する行動理念は「言霊」の次は「朱子学」? — 井沢元彦「動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実」(角川文庫)

日本人の行動性向に「言霊」という概念を持ち込んで、当方的には「ほーっ」と稀代の理論を教えもらったような気がしていたのだが、「江戸幕府」という日本が世界に誇る安定政権が「安定」していた仕掛けと、それが日本の現代にまでもたらした悪癖といったとこ...
ビジネス

「新聞」はまだまだ面白いメディアだ — 池上 彰「池上彰の新聞活用術」(ダイヤモンド社)

新聞の発行部数は、日本新聞協会のデータによると2016年現在で一般紙、スポーツ紙あわせて43,276,147部であるらしく、2000年の53,708,831部に比べると15年ほどで1000万部減らしている勘定になるらしい。だが、1世帯あたり...
ビジネス

ノートはデカイほど良い? — 横田伊佐男「一流の人は なぜ、A3ノートを使うのか(Gokken)

情報整理や発想のツールはいろいろあれど、「ノート」に拘る人は一番の多数派であって、これはデジタルなガジェットがどれだけ普及しようが、いまだに変わらないように見受けられる。で、そのお勧めされるノートのサイズも、人によって様々ななのだが、中でも...
ビジネス

いつでも、どこでも「デキる」人の行動法則 — 相原孝夫「ハイパフォーマー 彼らの法則」(日経プレミアムシリーズ

どこの職場でも「エース」と言われる人はいるものなのだが、コンスタントに懸案課題を解決したり、実績を出す人というのはいるようでいない。本書は、そうした人材へのインタビューやゔょうさを通じて、恒常的に高いレベルで成果を上げる人についてのレポート...