ブックレビュー

ビジネス

ザクザク読める自己啓発本 — 神田昌典・宮島葉子「マンガでわかる 非常識な成功法則」(ぶんか社)

活字の原本でヒットしたものに、原本を底本にしたマンガをくっつけるという形は、人によって好悪が別れるようである。当方としては、マンガが結構読ませるものが多いのと、頑張っている女性のサクセス・ストーリーが多いせいもあった、もともと成り上がり物語...
ビジネス

中高年こそレールの外に出るべきか? — 「レールの外ってこんな景色ー若手ブロガーから見える新しい生き方」(WOODY)

若手の専業のプロブロガー、音楽プロヂューサー兼ブロガー、起業家ブロガーなどなどによる「ブログ論」 レールを飛び降りた先には、たくさんの出会いが待っていた:けいろー 「今、楽しいこと」を重視して生きる:タクスズキ 世界は想像以上に明るい:ツベ...
ビジネス

デザイナーによるプロジェクトの仕上げ方 — 佐藤オオキ「ネンドノカンド 脱力デザイン論」

デザイナーというよりは様々なものの「プロデューサー」「プランナー」という側面の強い佐藤オオキ氏のエッセイ集というか、「デザイン」「アイデア出し」といったことを中心にしたネタ本という感じ。 様々な斬新なプロダクトを生み出し続けているデザイン事...
ビジネス

曲者の組織論の奇妙な味 — 佐藤 優「組織の掟」(新潮新書)

鈴木宗男事件で連座して外務省を退職後、国際問題から現代政治、情報管理まで、守備範囲の広い文筆家として大成した、佐藤 優氏の組織論。 構成は 第1章 組織は自分を引き上げてくれる 第2章 上司には決して逆らうな 第3章 人材には適した場所があ...
ビジネス

かなり辛口のアングロサクソン流「文化財論」 — デービッド・アトキンソン「国宝消滅ーイギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機」

「新観光立国論」で一般の人や地方の観光関係者にも超有名となったアトキンソン氏による「文化財」論。 構成は はじめにーなぜ今、「文化財の大転換」が必要なのか 第1章 経済から見た「文化財」が変わらなくてはいけない必要性 第2章 文化財で「若者...
ビジネス

100年長寿社会の陽の側面 — リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット「LIFE SHIFT – 100年時代の人生戦略」(東洋経済新報社)

「高齢者」の定義を”75歳以上”にしようといった、年金支給開始年齢の引き上げ云々を疑われるような話題もでてはいるのだが、日本の”国民年金”といった制度とは無縁のアメリカで出たビジネス書であるゆえ、ここは先進国での長寿化に対応した、人生設計の...
ビジネス

アメリカ方式の意見調整・利害調整の手法とは — ラリー・ドレスラー「プロフェッショナル・ファシリテーター」(ダイヤモンド社)

社内の打ち合わせに始まって地域振興の話し合いなどなど、会議の生産性の低さが一頃言われていたことがあったのだが、その効率を高め、利害を調整して結論を導く、プロとして注目を浴びていたのが「ファシリテーター」。 アメリカではファシリテーションを職...
ビジネス

Windows95開発関係者による、かなり「猛烈な」働き方の提案 — 中島 聡「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」(文響社)

Microsoft本社でWindows95の開発に携わった日本人SEによる「仕事術」の本。 Windowsもすでに10になり、AppleのMacのほうが今風では、といった風潮がある中、デジタルネイティブには及びもつかないであろうが、Wind...
トラベル

鉄道話ってのは、なんでこんなにグッとくるのかな — 高田 郁「ふるさと銀河線 軌道春秋」(双葉文庫)

時代物の若手の名手、高田 郁の手になる現代物、しかも鉄道物という結構レアな短編集。 収録は お弁当ふたつ 車窓家族 ムシヤシナイ ふるさと銀河線 返信 雨を聴く午後 あなたへの伝言 晩夏光 幸福が遠すぎたら の9話で、登場する鉄道は外房線、...
ビジネス

さて ” Nippon” は勝利の道を歩めますか — 酒井祟男「タレントの時代ー世界で勝ち続ける企業の人材戦略論」(講談社学術文庫)

なぜ、日本のメーカーはこんなに凋落してしまったのか・・、という素朴な疑問を偉大いる向きであれば目を通しておきたいのが本書。最後のあたりは、「日本はエライ」「トヨタはすごい」という技術革新の礎とルーツは日本であった風のところは少々、大東亜共栄...