ブックレビュー

トラベル

高城 剛「LIFE PACKING」「LIFE PACKING 2.1」

高城 剛が1dayから1year、そしてFutureと旅をし、旅をしながら仕事をし、暮らしていく上での必須のアイテムとパッキング方法を綴ったレポート的な一冊。 「LOFE PACKING」と「LIFE PACKING 2.1」の違いは氏が拠...
コミック

黒川依「ひとり暮らしのOLを描きました」① (ゼノンコミックス Kindle Unlimited)

幸いなことに、娘は実家の近くに就職していて、自宅通勤状態であるので、身につまされる量は少ないのだが、仮に、娘がこんな感じで都会で頑張っていたら、すぐさま迎えにお父さんは行っしまうぞ、といった、年頃の娘を持つ父親にはちょっと「うるうる」感を呼...
ビジネス

佐藤オオキ☓松井優征「ひらめき教室 「弱者」のための仕事論」(集英社新書)

対談集には異質の世界観をもつ人同士がその異なる世界をぶつけあうものと、同質の世界観をもつ人同士が同じ世界を確かめ練り上げていくいくものがあると思うのだが、本書は後者のパターン。 で、その世界観というのが、売れっ子で気鋭のデザイナーと「暗殺皇...
コミック

手塚治虫「紙の砦」

手塚治虫師の太平洋戦争終戦前後の私小説的な短編集。 師のこの当時の回想録的な噺の数々は、単純な戦争批判や日本人批判に陷ることはないが、ふいに出現するエピソードにぎょっとさせられるのが、名手の技というものか。 収録は 「がちゃぼい一代記」 「...
コミック

たかぎなおこ「ひとり暮らしな日々」

私のような地方の年配者は、学生時代やしばらくの独身時代を過ぎると、「一人暮らし」という単語とは程遠くなり、子どもの大学進学で再び遭遇。そして自らの単身赴任生活で、我が事として実感というのがよくあるところ。 当方も今年春から、そういった境遇と...
ビジネス

半藤一利「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」(文芸春秋)

昭和史をはじめ近世日本の歴史評論の名手である半藤一利氏によるリーダー論。 リーダー論というものは、ビジネスの現場には付き物で、大概のビジネスマンが、出処進退あるいは何か組織内の自分の立ち位置や行動を起こす時や上司の批評をする時にそこかしこに...
ビジネス

”スローシティ”は”懐古主義”ではない — 島村菜津「スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町」(光文社新書)

「現代都市というものは、足を踏み込んで、最初はなかなか刺激的だ。わくわくする。し かし、ものの半時もすれば、友を見失ってしまうんだ。」 冒頭で、イタリアのスローシティの日本視察団が漏らす言葉である。 ゆるやかに流れる時を観光に、あるいは地域...
トラベル

”What Is life?”(人生とは何か?) — 小野美由紀「人生に疲れたらスペイン巡礼ー飲み、食べ、歩く800キロの旅」(光文社新書)

アジアやフランス・ドイツといったところを歩く若い女性の旅行記は珍しくないのだが、スペインのしかも「巡礼の旅」という題材は珍しい。 構成は 第1章 スペイン巡礼とは何か  カミーノ・デ・サンティアゴ7つの魅力  スペイン巡礼基礎知識  巡礼の...
ビジネス

空き家を取り巻くお寒い現状 — 長嶋 修「「空き家」が蝕む日本(ポプラ新書)

日本全体の人口減少の話や地方創生・地方の活性化の話が喧しくなり始めるのと並行して、「空き家」の問題が様々な形でクローズアップされてきている。それは、空き家による都市の空洞化の問題であったり、空き家を活用したリノベーションの話であったり様々で...
トラベル

“外ごもり”も変化する ー 下川裕治「生きづらい日本人」を捨てる(講談社新書)

沖縄・アジア、とりわけタイの滞在記・旅行記で、我々の旅への思いをかきたてる下川裕治氏が、海外に流れていき、そこに移住する人々を取り上げたルポの第2弾。第1弾の「日本を降りる若者たち」は2007年の発刊で、比べる若者をはじめとした日本人の意識...