リモートワークを快適にするコツを教えようー小山龍介「在宅HACKS!」

LifeHacks

新型コロナウィルスの感染拡大から、今まで眉をひそめていたおじさん管理職たちから若手ビジネスパーソンまで、心や家庭内の準備ができていようがいまいが関係なく、「在宅」での仕事を余儀なくされて人も多いのではないでしょうか。

ただ、いままでがこうした在宅ワークやリモートワークは、どちらかといえば尖ったIT企業か、フリーランスの人だけに限られていた状況もあって、快適で効率的な「在宅ワーク」環境をつくることのできた人は少数派でしょう。

そんな中、2008年以降、在宅を中心に仕事、執筆、あるいは大学院での講義な数多くのキャリアを積み重ねてきている、Hacks界の第一人者である筆者が「在宅ワーク」のコツのあれこれをアドバイスしてくれるのが『小山龍介「在宅HACKAS!ー自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方(東洋経済新報社)』です。

【構成と注目ポイント】

構成は

 第1章 環境整備ハック
  ー集中力を高め、やる気スイッチを入れる
 第2章 行動管理ハック
  ーオン・オフを切り替え、アウトプットを最大化する
 第3章 コミュニケーションハック
  -チームで連携して、プロジェクトをスムーズに遂行する
 第4章 情報整理ハック
  -情報洪水から身を守り、最新情報を手に入れる
 第5章 メンタルヘルスハック
  -コンディションを維持し、最高のパフォーマンスを発揮する
 第6章 副業ハック
  -自分の可能性を広げ、新しい収入源を得る

となっていて、第1章が在宅ワークの環境づくり、第2章と第3章が効率よい在宅ワークの働き方、第4章で在宅ワーク時代の情報管理や情報収集の方法、第5章がメンタル面でのケアの方秘奥、第6章が「在宅ワーク」が当たり前になる時代の「仕事」について、といった感じになっていて、同じ「在宅ワーク」をテーマにしているが、読み手が何を求めているかで読むところが変わってきます。

まずおススメ なのは、第1章のところで、現在、在宅ワーク、リモートワークの仕事環境の人でも、今回の新型コロナの「外出・通勤自粛」の中で、突然に、強制的にその環境に放り込まれた人が多いでしょうから、本書で改めて、「働きやすい環境」の点検をしておいて損はないと思います。デュアルディスプレイや机といったところは整備した人は多いかもしれませんが、

在宅勤務の盲点が、空気です。・・・今回取り上げるのは、二酸化炭素。一般的に、濃度が1000ppmを超えたあたりから、思考に影響が出始めると言われています

であったり、

在宅で仕事をしているとどうしても気が散ってしまい、カフェで仕事している、という人も多いと思います。雑音がゼロという状況がかえって落ち着かないわけです。
 (略)
このちょうどいい刺激というのを考えるとき、キーワードとなるのがゆらぎです。規則的でもなく、まったく不規則でもない。そのふたつが調和の取れた状態だといわれ、たとえば水の流れる音や波の落ち、暖炉の炎の揺れなどがそうです。
 (略)
私はこのゆらぎを作り出すいくつかの工夫をしています、

といったあたりにはなかなか意識が及ばなかった方も多いのではないでしょうか。

さらに、オフィスではなく、「自宅」で「一人で」仕事をする環境なのですから、自分を集中させたり、仕事を進めるテクニックもオフィスワークのときとは違う工夫が当然必要で、仕事に取り掛かる前に準備運動的な「ルーティーン」をつくるということは聞いたことがある人も多いでしょうが

ポモドーロテクニック(25分集中して、5分休むというルーチンを繰り返すテクニック)とあわせて、私はアウトプットした量を記録するようにしています(レコーデイング仕事術)。・・・フロー状態にはいるための条件のひとつに、即座のフィードバックというものがあります。おこなったことの結果がすぐに返ってくると、人はどんどん集中していくのです。・・・このレコーディング仕事術は、まさに直近25分の結果をすぐにフィードバックする機能を果たすのです。

であったり

時間帯によって作業の内容も変えていくといいでしょう。基本的に午前中はアウトプットがおすすめです。・・・逆に夜はインプットがおすすめ。本でもネットでも、また動画にしても、アウトプットよりは受動的でいられます。

あるいは、

仕事の仕方ということでいえば、先が読めないなかで、最初から高い完成度を目指すのは得策とは言えません。状況が変わってしなうからです。むしろ完成途中のまま、世の中の状況に合わせてアップデートしていくような仕事の仕方が求められます(アップデート仕事術)

といったあたりはかなり参考になるアドバイスでありますね。

そして、これはチームメンバーなどとのコミュニケーションの場面の

在宅勤務のおける電話のやり取りは、情報共有という意味で非常のコストの高いコミュニケーション手段なのです。・・・電話で連絡し続ける限り、在宅勤務でのコミュニケーションは時間に縛られ続けます。場所は地涌湯になったとしても、いや、場所が自由になっただけに時間で縛られることに、相当なストレスを感じることになります。

であったり、

自由なコミュニケーションは、誤解も起こりやすい。人それぞれ、あまりに自由に記述するので、読み取る側の負担も大きくなってしまいます。そうした弊害を減らすためにも、定型化したコミュニケーションを取り入れていくといいでしょう。コミュニケーションの型を導入するのです。

といったところは、これから「リモートワーク」社会が、当たり前の状態になっていく中で踏まえておかないといけないことに間違いないですね。

このほか、情報管理のテクニカルな部分や、リモートワーク下でのメンタルと整え方など、経験に根差したアドバイスが多く載っているので、それぞれの需要に応じて拾い読みしてもいいと思います。

【レビュアーからひと言】

ひさびさに「HACKS」という言葉を冠したビジネス書に出会ったような気がするのですが、今回のように「働か方」の激変、しかも物理的な激変が大波のように襲ってくるときは、まさに「HACKS」に象徴される、思い込みのない、自由な発想が大事になるときだと思ってます。

リモートワークの波が、これからの「新常態」になりつつある今、ビジネスパーソン個々が、このHACKSで自衛していくことが大事ですね。

Amazon.co.jp: 在宅HACKS!―自分史上最高のアウトプットを可能にする新しい働き方 eBook: 小山 龍介: Kindleストア
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