アフターコロナ時代の新Hackネタが満載ー勝間和代「Neo Life hack 勝間式ネオライフハック100」

働き方から、知的活動、生活様式など人の活動の様々な面に数多くの「Hack」ネタを発信してきた筆者が、

ビフォーコロナの時代は、どのぐらいお金を儲けることができるか、ということに価値がおかれましたが、これからのアフターコロナの時代は、自分と自分の生活を大事にしながら働けるスローライフなスタイルをどのくらい築けるか、ということが価値になると思います。

という観点から、「新しい生活様式」下におけるHackネタを提案しているのが本書『勝間和代「Neo Life hack 勝間式ネオライフハック100」(KADOKAWA)』です。

構成と注目ポイント

構成は

はじめに
 ー変化に対応して幸せになる、アフターコロナの未来地図
Chapter1 問題解決・問題達成ハック
 ー自分一人でがんbるな。環境と仕組みに注力しよう
Chapter2 時間管理ハック
 ー快適な自由時間はいくらでも生み出せる
Chapter3 インプット・アウトプットハック
 ー情報を正しく取捨選択しよう
Chapter4 お金ハック
 ー一歩踏み出すだけで、ラクラク貯まる
Chapter5 思考法ハック
 ー考え方を変えれば、どんどん幸せになれる
Chapter6 人間関係ハック
 ー良好な人間関係が人生を楽しくする
Chapter7 片付け・料理ハック
 ーロジカル家事で生活を豊かにしよう
Chapter8 ヘルスハック
 ー健康管理こそ未来への最大の投資

となっていて、「暮らし」のほぼ全般にわたるアドバイスがされているのですが、筆者が以前話題になった著書で見せていた「合理主義」「効率主義」は「スローライフ」向けの提案といっても全く衰えてなくて、例えば

私は30代後半から「頑張らない」を基本にして生活するようにしています。正確にいうと、頑張らなくても仕事の成果が上がる、もしくは頑張らなくても快適な暮らしができることを目指しています。

ということなのですが、筆者の目指すのは、「やることを減らす」という「甘美な怠堕」の方向ではなく

「頑張らなくてはできない」ということは、見方を変えると、自分の1人の力だけではできない作業量ということです。つまり、自力が足りないことを認めなくてはいけなく、そこは頑張るのではなく、道具を使うとか、誰かに助力を請うとかして、作業分担したほうが効率性だけではなく、ミスをなくすという正確性の意味でも、絶対にいいはずです。

と言う方向ですね。具体的には、「移動中はオーディオブックを聞いて時間のクオリティを上げる」であったり、「靴ひもを結ぶ面倒から解放されるために、ダイヤルでグルグルと紐を巻き付けるBoa式の靴にする」やり方を導入したり、

頑張らなくても散らからない仕組みとは、整理整頓する必要がないほど、ものを減らすこと。使ったらすぐ片づけること

フライパンと鍋を捨てて、ヘルシオとホットクックを使う

といったやり方なので、よくある哲学的な「スローライフのすすめ」とはちょっと毛色が違っていることは間違いないですね。

まあ、なかには

iPhoneのようにクローズドプラットフォームでApple社1社でしか作っていないスマホは、オープンプラットフォームで何十社もが競い合っているスマホに、中長期的に追い抜かれてしまうのでしょう。

といった表現もあるので、リンゴ信者にとっては許せないところがあるかもしれません。

こういった「勝間流」アフターコロナ後に向けたHackネタが惜しげもなくでてきていますので、一読してみて損はないと思います。

レビュアーから一言

筆者の時間管理のコツは
①完璧主義にしない
②移動の時間をなるべくとらないようにする
③時間を1日単位で最適化しようとするのではなく、1年、3年、5年、10年単位で徐々に最適化していく

だそうですが、これによって「改善して短縮できるタイミングが早ければ早いほど、時間はどんどん蓄積されて、好きなことをたくさんできるようになります。」というくだりが私的は好きなフレーズです。
上記の3つを繰り返しやっていると、

積立貯金のように、「時間の積立」ができていくので、いくつになっても新しいことにチャレンジする時間を確保できます

だそうですので、あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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