辺境駐在員

ビジネス

社会起業の成功は”熱気”が不可欠な気がしてきた ー 佐野章二「社会を変える仕事をしよう」(日本実業出版社)

「ホームレスに仕事を与える」という難題を解決するため、仕事を失ってホームレス状態になった人たちに、雑誌の販売の仕事を提供する。・・具体的には、300円の雑誌10冊を無料で提供し、販売者となったホームレスの人はその売上3000円を元手に、以後...
ビジネス

社会起業家は新しい「公的サービスの担い手」になりうるか  ー 「社会に役立つ」を仕事にする人々(洋泉社)

最近、公的サービスの代替あるいは代行をするにはどういう主体がよいのか、といったことを考えていて、その一つの「解」となる可能性の一つが「社会起業家」ではないかと思い始めている。 数年前の民間委託ブームの時に主体となりうるか、と考えられていた「...
ワークスタイル

テレワークとセキュリティとの調和をどうするか

私事で恐縮であるのだが、自分の勤務している会社のテレワークというかモバイルワークのシステム改修がされることになったのだが、その際、その利用について、例えば育児休暇中であるとか、出張時に限る、とかいくつかのセキュリティの制限がされることになっ...
ビジネス

都市(まち)は死なない ー 嶋田洋平「ぼくらのリノベーションまちづくり」(日経BP社)

最近、仕事の関係で「空き家問題」について調べたりしている。「空き家」の増加はメディアでもかなり取り上げられているのだが、高度成長で様々なインフラが膨れた後に人口減少社会を迎えつつある「日本」なので、やむを得ないものではあるのだが、やはり数字...
ビジネス

「空き家」は田舎だけの問題ではない ー 牧野知弘「空き家問題ー1000戸の衝撃」(祥伝社)

最近とみに社会問題化してきた「空き家」の問題なのだが、それについて2014年段階でレポートされたのが本書。しかし、この問題、今の段階でも抜き差しならない課題と認識されているか、となるとそのあたりは心許ない状態にある。 構成は はじめに 地方...
ワークスタイル

「社会起業家」は公的サービスを代行できるか?

一時期のNPM(ニュー・パブリック・マネジメント)が大流行していた頃にもてはやされていた民間セクターによる公務の代行があちこちほころび始めている気がして、例えば、ワタミの介護事業であったり、TYUTAYAの図書館事業であったり、当時の期待の...
ビジネス

モレスキン 人生を入れる61の使い方

高級ノートの代名詞で、どちらかというとセレブ系の方々の御用達といった感じの強い「モレスキン・ノート」。そうしたノートの実際の利用例を集めたのが本書 構成は モレスキンノートとは何か モレスキンと記録 モレスキンと日常 モレスキンと旅 モレス...
ブックレビュー

佐々木典士「ぼくたちに、もうモノは必要ない。ー断捨離からミニマリストへー」

「所有することのススメ」と「捨てることのススメ」は定期的に循環しているように思えて、今は「「断捨離」や「ときめき片付け術」とかの流行と合わせて考えると今は「所有しないこと」その前提として「捨てること」が推奨される時代なのであろう。 構成は ...
ビジネス

酒井順子 「ユーミンの罪」(講談社現代新書)

「負け犬の遠吠え」をはじめ、時代の姿をとらえることでは定評のある酒井順子さんの手による日本の安定成長期、高度成長期に行きた女性の姿を、「ユーミンの歌」という「触媒」を使いながら分析をしてみたのが本書といえるだろう。 構成は 1 開けられたパ...
ビジネス

「若者世代に」ではなく、「現役世代」への提言書と捉えるべきか ー 常見陽平「できる人」という幻想(NHK出版新書)

「ノマド」や「就活」など加熱気味となる様々なデキゴト・モノゴトに「?」をつけることで、時折、物議を醸し出す常見陽平氏がの、辛辣であるが、当たっている所も多い「デキる人」への幻想に対する批判本である。 構成は 第1章 入社式にみる平成「働き方...