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アメリカ方式の意見調整・利害調整の手法とは — ラリー・ドレスラー「プロフェッショナル・ファシリテーター」(ダイヤモンド社)

社内の打ち合わせに始まって地域振興の話し合いなどなど、会議の生産性の低さが一頃言われていたことがあったのだが、その効率を高め、利害を調整して結論を導く、プロとして注目を浴びていたのが「ファシリテーター」。 アメリカではファシリテーションを職...
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Windows95開発関係者による、かなり「猛烈な」働き方の提案 — 中島 聡「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」(文響社)

Microsoft本社でWindows95の開発に携わった日本人SEによる「仕事術」の本。 Windowsもすでに10になり、AppleのMacのほうが今風では、といった風潮がある中、デジタルネイティブには及びもつかないであろうが、Wind...
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文系人間にもオススメの時事解説 — 池上 彰「この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう 池上彰教授の東工大講義ー世界篇」(文春文庫)

元ニュースキャスターの池上彰氏が東京工業大学の教授に就任し、同校で行った講義録。「世界篇」という題名ではあるが、時事解説といっていい。 収録は はじめにー「学際的教養」のススメ Lecture1 科学と国家ー自治雨は原爆を開発していた日本 ...
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さて ” Nippon” は勝利の道を歩めますか — 酒井祟男「タレントの時代ー世界で勝ち続ける企業の人材戦略論」(講談社学術文庫)

なぜ、日本のメーカーはこんなに凋落してしまったのか・・、という素朴な疑問を偉大いる向きであれば目を通しておきたいのが本書。最後のあたりは、「日本はエライ」「トヨタはすごい」という技術革新の礎とルーツは日本であった風のところは少々、大東亜共栄...
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記憶に残そうと思わないことが速読の術という逆説 — 印南敦史「遅読家のための読書術」(ダイヤモンド社)

LifeHacksでビジネス書を中心に書評を展開している、印南敦史氏の読書術が記されているのが本書。 本書によれば同氏はもともと速読の方ではなかったということであるし、 意識的にはどうかは別にして、ほとんどの人が「真剣に読まない(いい加減に...
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“情報の達人”に至る道に”王道”なし — 池上彰・佐藤優「僕らが毎日やっている最強の読み方」(東洋経済新報社)

知的生産活動で今一番定評がある池上彰、佐藤優両氏による情報収集の方法論の集大成がこの本。 構成は 序章 僕らが毎日やっている「読み方」を公開 第1章 僕らの新聞の読み方 ーどの新聞を、どう読むか。全国紙から地方紙まで 第2章 僕らの雑誌の読...
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トニー・シェイ「ザッポス伝説」(ダイヤモンド社)

Amazonによる高額買収劇で注目を浴びた「ザッポス」の成功に至る道筋の創業メンバーの一人 トニー・シェイによるドキュメント。 構成は Part Ⅰ 利益を求めてーザッポスへたどり着くまで 第1章 ただ、利益を追い求める日々 第2章 うまく...
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中村好明「インバウンド戦略」「観光立国革命」

最近、デビッド・アトキンソンものであるとか観光のビジネス書を仕事の関係もあって読んでいて、この二書もその一環で読んだもの。 筆者はドン・キホーテのいわばインバウンド担当みたいな人であるのだが、関係者に聞くとドンキの社業とは離れて自由に「イン...
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デビット・アトキンソン「イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る」(講談社+α新書)

「新・観光立国論」で大ヒットし、日本遺産や国立公園関係の政府のプロジェクトでも枢要な立場となっている、アナスリスト出身の文化財保護会社の社長でもあるアトキンソン氏の2014年の著作。 「新・観光立国論」ではほんのりと出ていたとは思うのだが、...
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佐藤オオキ☓松井優征「ひらめき教室 「弱者」のための仕事論」(集英社新書)

対談集には異質の世界観をもつ人同士がその異なる世界をぶつけあうものと、同質の世界観をもつ人同士が同じ世界を確かめ練り上げていくいくものがあると思うのだが、本書は後者のパターン。 で、その世界観というのが、売れっ子で気鋭のデザイナーと「暗殺皇...