歴史

歴史

白坂口の戦闘で亡き「近藤勇」の仇をとれー赤名修「賊軍 土方歳三 2」

新選組の副長として、近藤勇を支えるとともに、その冷徹さと智謀で知られ、倒幕の志士や薩長を恐れさせた「土方歳三」の、明治維新以後を描いたシリーズ「賊軍 土方歳三」の第2弾。 前巻では、通説では労咳のために維新後病死したとされている沖田総司を、...
戦国時代

光秀は「山崎の戦い」の後も生き延び、家康の謀臣となるー早乙女貢「明智光秀」

本能寺の変で信長を討って天下を狙いながら、最後の最後で取りこぼした武将・明智光秀については、信長人気や秀吉人気、あるいは本能寺の変をおこした動機などがはっきりしないままになっていることが影響しているせいか、物語の大々的に取り上げられることは...
歴史

土方歳三と沖田総司の「幕末後」の物語始まるー赤名修「賊軍 土方歳三 1」

新選組は、崩れ行く徳川幕府を守って「義」に殉じた最後の武士なのか、時代の変化を読み取れず、維新の志士たちを血祭りにあげていた時代錯誤の暴漢たちであるのかは、その人が立脚するところによって評価が分かれるところなのですが、沖田総司をはじめ新選組...
中国史

鄭和、本国へ帰還。建文帝亡命の罪はどうなる?ー星野之宣「海帝 7」

コロンブス・マゼランといったヨーロッパの大航海時代の百年以上前、アジアの大国・明の三代皇帝・永楽帝から第五代・宣徳帝の時代にかけて、7回のわたって派遣された明の大艦隊の指揮をとって、アフリカまで到達した、異色の宦官「鄭和」の大航海を描いた「...
信長のシェフ

信長と本願寺和睦の陰に何があったのかー梶川卓郎「信長のシェフ」28

現代からタイムスリップをしたフレンチのシェフが、織田信長の専属料理人となった上に、彼の命を受けて信長の前に立ちはだかる様々な難題を「料理」によって解決していく『梶川卓郎「信長のシェフ」(芳文社コミックス)』シリーズの第28巻。 前巻で、現代...
宮下英樹

センゴクは大名に復活するが、秀吉政権内の争闘始まるー宮下英樹「センゴク権兵衛 21」

美濃・斎藤家の落ち武者から国持大名にまで出世したのに、自らの突出によって島津との戦に敗戦して改易。一家離散のどん底から再び国持大名まで出世。さらには徳川二代将軍のときには「秀忠付」に任命されるなど徳川幕府の重鎮となった「仙石久秀」のジェット...
戦国時代

こうして光秀は反逆者になったー藤堂裕「信長を殺した男8」

「本能寺の変」は、明智光秀が、信長のイジメに逆恨みしたか天下が欲しくなったかした後先考えない衝動的な犯行で、その後、信長の仇をとって天下を平和に導いたのが、豊臣秀吉であった、っといった通説に真っ向から反論している明智光秀の子孫を名乗る「明智...
新九郎、奔る

新九郎は所領を守るが、父は失脚するーゆうきまさみ「新九郎、奔る5」

戦国時代の「下剋上」の典型として、堀越公方足利政知の息子・茶々丸を攻め滅ぼして「伊豆」を我が物にしたのを皮切りに、関東管領の上杉氏の家臣から小田原城を奪い取り、その後、相模国を領土とし、戦国大名の魁といわれる「北条早雲」の若き頃の姿を描く「...
応天の門

道真は伴善雄の野望を砕き、ついでに悪友が拾った娘の里親探しに奔走するー灰原薬「応天の門 13」

宇多天皇・醍醐天皇に寵愛されて政治の権を握ったのだが、藤原一門との政争に破れて太宰府に左遷され、死後、祟り神となって時の権力者である藤原時平ほか藤原四兄弟をとり殺したとされる「学問の神様」菅原道真と、平安時代きってのプレイボーイとして有名な...
歴史

歴史を陰から操る奴がいるっていうのは「嘘」ー呉座勇一「陰謀の日本中世史」(角川新書)

歴史上の大事件の陰にいる真犯人とか、裏で糸を引いていた意外な人物ってのは、歴史ドラマとか、連続テレビドラマの変わり目あたりに2時間枠ぐらいで放映される特番ネタの定番であるのですが、本当かどうかが曖昧なわりに、好奇心を妙にそそり、思わず真実の...