歴史

新九郎、奔る

応仁の乱が始まる中、姉・伊都の縁談も進んでいき・・ ー ゆうきまさみ「新九郎奔る! 2」

戦国時代の「下剋上」の典型として、堀越公方足利政知の息子・茶々丸を攻め滅ぼして「伊豆」を我が物にしたのを皮切りに、関東管領の上杉氏の家臣から小田原城を奪い取り、その後、相模国を領土とし、戦国大名の魁といわれる「北条早雲」の若き頃の姿を描く「...
新九郎、奔る

下剋上の申し子・北条早雲の青春物語が始まる ー ゆうきまさみ「新九郎奔る! 1」

戦国時代というと、たいていの人の感覚では、織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討ち取ったあたりからくっきりとしていて、それ以前の歴史についてはもう「霧の中」といった状態の方が多いだろう。加えて、地理的にも尾張や三河、京都あたりからはずれた場所...
中国史

越南軍の攻撃からチャンパを守る鄭和の秘策は? ー 星野之宣「海帝 2」

15世紀の前半、明の三代皇帝・永楽帝が派遣した大船団の指揮を取り、アジアからインド、アラビア、アフリカまで航海した宦官あがりの艦隊指揮官・鄭和の大遠征を描く「海帝」シリーズの題2弾が本書『星野之宣「海帝 2」(ビッグコミック)』 前巻で、永...
フランス革命

フランス宮廷のファッションを牛耳る女性の物語スタート ー 磯見仁月「ローズ・ベルタン 傾国の仕立て屋 1」

革命前のフランスのルイ16世の時代、宮廷文化はルイ14世、ルイ15世の拡大政策の後を受けて、財政はひっ迫していながら最高潮に達した時代といってよく、その女性のリーダーの中心はルイ16世の王妃であった「マリー・アントワネット」であったといって...
中国史

中国・明時代の「大航海時代」が幕開け ー 星野之宣「海帝 1」

コロンブス・マゼランといったヨーロッパの大航海時代の百年以上前、アジアの大国・明の三代皇帝・永楽帝から第五代・宣徳帝の時代にかけて、7回のわたって派遣された明の大艦隊の指揮をとって、アフリカまで到達した、異色の宦官「鄭和」の大航海を描いたの...
歴史

御老中やお奉行様の評判はいかに? ー 山本博文「武士の人事」

江戸幕府の老中や若年寄といった幕閣や町奉行などの江戸市中を取り締まる役職の幕臣たちの実像というのは、古文書やなどにとんと縁のない我々にとっては霧の中のようなところがあって、時代小説などでの描写でしか知りようがない。しかし、幕府の役人も人間で...
宮下英樹

豊臣の先手部隊撤退。しかし、センゴクは居残り戦を挑む ー 宮下英樹「センゴク権兵衛 18」

美濃・斎藤家の落ち武者から国持大名にまで出世したのに、自らの突出によって島津との戦に敗戦して改易。一家離散のどん底から再び国持大名まで出世。さらには徳川二代将軍のときには「秀忠付」に任命されるなど徳川幕府の重鎮となった「仙石久秀」のジェット...
戦国時代

「本能寺の変」のターゲットは信長ではなかった? ー 明智憲三郎「本能寺の変 431年目の真実 」

2020年のNHKの大河ドラマが、2019年の近代ものから戦国ものに復帰して、「大河は時代劇じゃないとなー」ってなことを言っている方も多いだろうし、さる有名女優の薬物騒動で急遽キャストが変わったり、と本筋でない話題が多い気がしているのだが、...
歴史

「討ち入り」は思想だけでは成功しない ー 山本博文『「忠臣蔵」の決算書』

忠臣蔵といえば、年末年始のRV時代劇の定番のような頃もあったのだが、その真面目な忠義臭が敬遠されるのか、最近ではあまり見ることがなくなった気がする。 そういった状況の中で、堤真一、岡村隆史、濱田岳などの出演でひさびさに映画化された「決算!忠...
宮下英樹

小氷河期末の決戦「桶狭間の戦」終結す ー 宮下英樹「桶狭間戦記 5」

「東海一の弓取り」と高く評価されていながら、天下を狙う途上で非業の戦死を遂げたせいか、現代では軽く扱われることの多い今川義元と、彼を討滅した戦国時代を集結させた「魔王」織田信長の若い頃を描く、仙石権兵衛のニェットコースター人生を描いた「セン...