仕事術

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アートを生み出す企業の発想法・仕事のスタイルを見てみるのも悪くない — 宮津大輔「アート☓テクノロジーの時代」(光文社新書)

チームあるいは企業で「アート」を生み出し、大きな注目を集めている、日本企業4社について、その作品のなどを通じながら、行動原理と特徴的な考え方について紹介かつ分析をしたのが本書。   構成は   第1章 チームラボ 第2章 タクラム・デザイン...
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仕事のスピードが上がらないのは「オフィス中心」の「持ち帰り意識」が原因?

先だってレビューしたグジバナ氏の「世界一速く結果を出す人は、んぜメールを使わないのか」の一節に   仕事を「持ち帰る」といつまでたっても終わりません。どうしてもその場で解決できないときでも、「今その場でわかること」「今返事できること」を見つ...
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批判や反対だけしてくる人にどう対応するか

先日、仕事の関係で複数人で対談する機会があったのだが、その中の一人がとにかく反対したり、批判だけをしてくる人で、司会もちょっと手を焼く事例に遭遇した。 なにせ、当日の対談の内容について「あえて、情報を入れないで臨んだ」といったことを広言して...
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タスク管理への「救急医療」概念の導入 — 裴英洙「トリアージ仕事術」(ダイヤモンド社)

仕事をしていく上で、一番重要ではあるが、なかなか思うようにいかないのが「タスク管理」であろう。そうした「タスク管理」の手法に救急医療の概念でもある「トリアージ」という考えを持ち込んだのが本書の特徴。   構成は   序章 忙殺&プレッシャー...
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創業物語の「苦い」部分も書かれているのが良いね — 遠山正道「スープで行きますー商社マンがSoup Stock Tokyoを作る」(新潮社)

三菱商事の商社マンで、食品産業とは縁のなかった筆者が、日本で初であろうスープのファストフード専門店の立ち上げから、軌道に乗せるまでの奮闘の数々を綴ったもの   構成は   第一章 成功することを決めた 第二章 Soup Stock Toky...
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立身出世だけにとらわれない、汎用的な「リーダー論」の基本書の一つ — 河野英太郎「99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ」 (Discover)

前著「99%の人がしていないたった1%のコツ」で仕事の段取り関係のビジネス本で評判をとった著者の今度は「リーダー論」。 「リーダー論」というと、どうしても会社などの組織上の「地位」と密接不可分なところがあって、例えば佐々木常夫氏の「そうか、...
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「ミス」は続くよ、どこまで、といってもいられないあなたへの処方箋 — 中田亨「事務ミス」をなめるな (光文社新書)

ミスや意図しない手抜きといったことが組織の命運や行く末を左右することが多くなったご時勢である。しかも、「ちょっとしたこと」というのが、以前に比べて比較にならないほど影響力を持っているように思える。 そんな時代にあって、「ミス」が起きる原因、...
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慢心を捨てた先に光明がある、ということかな — 畑村洋太郎「技術大国幻想の終わり」(講談社現代新書)

日本の「ものづくり」の力が落ち込んでいくにつれて、「日本、実はスゴイ」「日本、やっぱりエライ」といった番組や主張が増えてきた。最近になって、こうした主張へのアンチテーゼの言説が出てきているのだが、今度は、「日本はやっぱりダメ」的なところへ大...
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アメリカ流フロンティア精神で前へ前へと進んでいく方法論 — 「やり抜く人の9つの習慣ーコロンビア大学の成功の科学」(Discover)

アメリカの成功に向けたステップを解説するビジネス本は、日本のそれに比べて妙な説教臭さや求道精神がないのが好みである。 本書もそうしたアメリカ流ビジネス本のスタンダードのようなつくりで、一種の明るさをもって、これから仕事や人生にどう向うかって...
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ポスト・イットを使った仕事の作法。適材適所でね。 — 嶋ひろゆき「仕事はすべて「ポスト・イット」で片づく」(かんき出版)

仕事の効率化のアナログ・ツールは、綴じられているものとそうでないものとに分けられるのだが、そのうち「綴じられていないもの」の主流は、十数年前は情報カードであったようだが、今はポスト・イットがその地位を継承している。しかも。ポスト・イットはサ...