今 柊二

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「立ちそば」は日本の誇るビジネス文化だ ー 今柊二「立ちそば春夏秋冬」

「立ちそば」というものにお世話になったことがない、と断言できるビジネスマンとは正直、あまりつきあいたくないな、と思っていて、ビジネスマンとしての経験の深さは、食べた蕎麦の丼やセイロの数に比例するってな偏見すら持っている。そんなビジネスマンと...
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庶民の味方の中華料理「ギョーザ」の名店の数々 ー 今柊二「餃子バンザイ」

中華料理の中でも、「餃子」は日本全国の共通言語のようなもので、他の中華料理、いまどきは「ラーメン」や「チャーハン」でも豪華で高価なものがあっても許されるのだが、こと「餃子」に限っては、どこでもいつでも食べることができて、しかも安価というのが...
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オジサンが「スイーツ」好きでもいいじゃないか! ー 今柊二「スイーツ放浪記」

「定食評論家」として名高い今柊二氏なのだが、お酒のほうはあまり量がいけるほうではなく、実は、甘いものに目がないというのは、定食本の隅に載っていることはあるのだが、ここまで公になって、しかも、「スイーツ」の特集本まで編まれるのは筆者にしては珍...
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「定食」は、ユニバーサル・フードになった ー 今 柊二「定食ツアー 家族で亜細亜」

定食評論家・今柊二氏のおなじみの定食のレポートなのだが、今までの国内各地の「定食」の行脚から、東アジアの国々での「定食」ツアーとなったのが本書『今 柊二「定食ツアー 家族で亜細亜」(亜紀書房)』である。 【構成と注目ポイント】 構成は ソウ...
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日本人のソウルフード「定食」を極めよう ー 今柊二「定食学入門」

「定食」のことを語らせたら、この人の右にでる人はいない、と言っていい、「定食学の権威」今柊二さんによる「定食」を極めるための入門の書が『今柊二「定食学入門」(ちくま新書)』。 出版されたのが2010年なので、店の情報が古くなっているところは...
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美味しい「洋食」は日本人のソウルフード ー 今柊二「洋食ウキウキ」

ビジネスマンや学生の皆々の生活を支えている「日本各地の定食」について、おそらくは日本で一番詳しい「定食研究家」(?)である筆者が、もうひとつ日本人の心の「故郷」である「洋食」について著したのが本書『今柊二「洋食ウキウキ」(中公新書ラクレ)』...
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日本の「定食文化」が元気なら日本経済も大丈夫 ー 今 柊二「ニッポン定食散歩」(竹書房)

ミシュランガイドの日本版に近くの店が掲載されたなどなど、TV番組や雑誌でもグルメ系の番組や特集の人気は衰えるところをしらないのだが、この美食ブームは、景気の良し悪しに左右される、とても移り気な感じがしている。これに対し、限られた時間と限られ...
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食べ物で知る「今」と「昔」の隔たり ー 今柊二「定食と文学」(本の雑誌社)

文学の主要テーマは、恋愛(SEX)、諍い(戦争)、食べ物で大概のものは分類できると思うのだが、今回の定食シリーズは「文学」の中の「定食」を取り上げようという乱暴なもの。 構成は 第一章 二大定食作家 林芙美子と獅子文六  コラム 林芙美子と...
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「言葉」化が難しい焼き肉の魅力を、あえて「文章」にすると ー 今 柊二「がんがん焼肉 もりもりホルモン」(ちくま文庫)

最近、狩猟系の調べ物をしていて、そのせいでもないのだが、食べ物系の読み物は「肉」が多くなっていて、今回は、今 柊二「がんがん焼肉 もりもりホルモン」を取り上げる。   構成は 「元気」大爆発だ! まえがき 第一部 関東モツ肉道 第二部 全国...
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魚系でも立派な”定食”だ ー 今 柊二「お魚バンザイ!」

定食といえば肉、フライといったほうが主流であると思うのだが、年齢を重ねると、そうしたガッツリ系が毎日、というのは辛くなって、「魚」が食べたくなるのが日本人というもののような気が「勝手に」している。ところが、「魚」の料理でなく、「定食」を扱っ...