できるビジネスマンの必須技術「雑談力」を極めよう ー 安田正「超一流の雑談力」

ビジネスの最初の関所は、相手の警戒心を解いて話をきいてもらうというところなのだが、案外にその壁は高いもので、会ってもらうところまではこぎつけても、その先の商談がなかなか難航する問経験はビジネスマンなら、誰しも経験しているはず。

そんな場面で、相手の懐に入っていく手法として、今「雑談力」が注目されているのだが、「自分は話下手だから」と苦手意識を持っているビジネスマンに向けて、「雑談力」をつけるアドバイスをしてくれるのが本書『安田正「超一流の雑談力」』である。

【構成と注目ポイント】

構成は

第1章 「超一流の雑談」の始め方
第2章 何を話題にすれば、雑談は盛り上がれるのか?
第3章 思わず心を許してしまう聞き方
第4章 出会ってすぐに距離を縮める方法
第5章 さらに距離を縮める二度目の雑談
第6章 相手によって話し方や話題を変える
第7章 雑談から本題への移り方
第8章 今日から始める雑談トレーニング

となっていて、まず最初に「 雑談力を上げるには、スポーツ競技のように身体的な能力や特別な才能は必要ありません。 誰でも同じようにトレーニングすることができる。」というところは、「雑談」に苦手意識を持っている人の心理的ハードルを下げてくれる。

で、ここから雑談力を上げていくための、具体的な手法がアドバイスされていくのだが、基本となるのは

具体的なやり方としては、「自慢話はしない」「軽い失敗談を話す」 といったことが基本になります

自分のことを伝えるときのポイントは、話を短くおさめることです。 何かエピソードを話すときも、 30 秒から長くても1分以内にとどめておく

といったことで、「雑談」が苦手な人によくある「さあ、コミュニケーションをとるぞ」といった気負いをまずなくすことが大事なようですね。
これは話のネタにも共通していて

「おもしろい話」というと、多くの人は芸人さんがするような「笑い話」をしなければと思ってしまうのですが、そんなことはありません。

といったところでは、自分でつくってしまうハードルに注意すべきなことが読み取れますね。

さらに、「雑談」で誰しもが悩む「話題のネタの仕込み」については、文字情報については

勤め人はもちろん、そうした人たちとやり取りをする可能性がある人は、最低限が日経新聞。ただ、それでは相手に話を合わせるくらいで精一杯でしょうから、より質の高い情報を探すときには「日経産業新聞」 がおすすめです。日経産業新聞は専門紙ですが、手に入れやすく、その割に読んでいる人が少ない。さらに、さまざまな業界の情報がバランスよく載っていて難易度もちょうどいいのです。さらに、雑誌でいえば『プレジデント』 や『日経ビジネス』 あたりをおさえておくと仕事の雑談にはちょうどいい情報が手に入る

これに加えて、『週刊文春』『週刊新潮』 などの週刊誌も1冊くらい読んでおくと大衆的な情報も入ってくるのでおさえておきたいところです。

といったところが紹介されているので、それぞれの雑談したい相手と、お財布を見て考えましょう。

このほか

共通するのは、「相手の話に価値がある」というリアクションを取る ということ

であったり、「言いたいことをはっきり言うタイプ」「分析家タイプ」「社交的な(ネアカ)タイプ」や「おとなしい無口なタイプ」など、タイプ別の雑談のノウハウなんかも紹介されているので具体的なところも参考になる仕上がりのノウハウ本になってますね。

【レビュアーからひと言】

雑談力を上げるノウハウはこういった本で身に着けるとして、気になるのは、雑談のネタの仕入れとその費用だろう。
ネタもとは多ければ多いほどいいとはいうけれど、ビジネス雑誌数冊、週刊誌数冊から情報収集しようとすれば、購入費用もバカにならない。

そんなときの救世主になるのが、定額で複数誌よめる「楽天Magazine」などのサービス。ビジネス系でいうと、「エコノミスト」「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」「PRESIDENT」といった主要がおさえてあるし、週刊誌であれば「週刊新潮」「週刊文春」「サンデー毎日」といったところから「女性自身」「週刊プレイボーイ」といったところまでおさえてあるおで、これを使ってざっくりと情報収集すれば、ネタ元には困らないだろう。「楽天Magazin」は楽天ポイントも使えるので、楽天ショップ利用者には特におすすめのサービスでありますね。

 

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超一流の雑談力「超・実践編」
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