歴史

応天の門

道真は美しい「椿の精」の謎を解き明かす ー 灰原薬「応天の門 11」

藤原北家と微妙な関係にある在原業平とつるみ始めたといっても、業平の検非違使の長としての事件捜査の謎解きといった関わりまでで、政治向きのことからは離れたところにいられた道真なのだが、そろそろそんな訳にもいかなくなったな、という気配が漂い始める...
応天の門

都に出没する「馬頭鬼」に道真は意思疎通を試みる ー 灰原薬「応天の門 10」(バンチコミックス)

兄の死の原因が、藤原北家の一族の無茶な仕打ちであることが明らかになってきたり、在原業平をはじめとした反・藤原北家のメンバーに取り込まれそうになっていたり、とこれからの官僚生活の方向性を決めてしまうようなシチュエーションに陥りそうな菅原道真。...
応天の門

美しい妓女と比丘尼のため、道真が詭計を講じる ー 灰原楽「応天の門 9」

兄の死の真相を知って、藤原北家への反対勢力との関係が深くなったり、学問への向き合い方に疑問をもったり、と自らの立ち位置に揺らぎが生じている道真なのだが、本巻はそういったところとはちょっと離れて、不老不死の比丘尼や、関わると周囲に不幸をもたら...
へうげもの

「大坂夏の陣」終わる。秀頼と織部の運命はどうなる ー 山田芳裕「へうげもの 24」

古田織部が豊徳和睦の最後の策であった、二条城での秀頼・家康会談が、織部の息子・古田山城守と大坂方による家康襲撃の陰謀が明らかになり、豊臣家が滅亡へと向かう、「大坂夏の陣」へとまっしぐらに進む1615年4月30日から、真田幸村はじめ有力諸将が...
応天の門

道真は、学問へのスタンスの”甘さ”を痛感する ー 灰原薬「応天の門 8」(バンチコミックス)

都で起きる様々な怪異の謎を解いたり、打倒・藤原の旗手・伴善雄の生命を救ったり、さらには、藤原北家の一員・藤原良相の娘の入内を助けたり、と本人が望まなくても、その鬼才ぶりがだんだんと世に出てきている道真。 今巻は、そんな道真の鼻をへし折るよう...
コミック

道真が、多美子入内のために考案した策は・・ ー 灰原薬「応天の門 7」(バンチコミックス)

前巻で、人柄穏やかに見えて、藤原北家の一族らしく、良房・基経親子の隙をついて、娘の多美子の入内の約束を取り付け、勢力拡大を一歩進めた藤原良相。 ただ、息をするように謀略を企む平安貴族の典型である良房・基経親子が黙っているわけもなく、今巻では...
応天の門

道真の推理の冴えは、反・藤原への一本道 ー 灰原薬「応天の門 6」(バンチコミックス)

前巻までで、兄の死と藤原一族との関係を知ったり、プレーボーイで検非違使の取りまとめをしている在原業平、打倒・藤原北家の旗頭で粗雑ながらエネルギッシュな伴善雄などとの親交が深まっていって、反・藤原派のレッテルを貼られそうな道真であるのだが、当...
応天の門

反・藤原北家の旗手・伴善雄の暗殺事件勃発。道真どうする ー 灰原楽「応天の門 5」(バンチコミックス)

反・藤原北家の旗手・伴善雄を不吉な夢見の影響から救って、再び戦闘力を回復させた、菅原道真なのだが、今巻では、宮中の専権支配を狙う藤原基経の謀略が炸裂し、そのため、道真は藤原北家の反対派勢力にどんどん近づいていくのが今巻。 【構成と注目ポイン...
応天の門

明石で開眼した道真は、反藤原の旗手「伴善雄」と出会う ー 灰原薬「応天の門 4」(バンチコミックス)

宮中の支配者として着々と礎を固めつつある、藤原北家の藤原良房・基経親子に対し、反・藤原の旗手として。これまた着々とその意思を固めつつある、在原業平と菅原道真なのだが、業平は検非違使の少将、業平は文章生ということで、まだまだ藤原北家が怖れる存...
応天の門

道真は「明石」の地で新境地に至る ー 灰原薬「応天の門 3」(バンチコミックス)

前巻で、兄の死の真相に気づいてしまった道真なのであるが、その死に藤原北家の一族が絡んでいたことにより、一挙に宮廷の主導権争いに巻き込まれる様相を呈してきた「応天の門」シリーズ。 まあ、史実によると、菅原道真が政権争いをしたのは、藤原基経の長...