関 裕二

古代日本の意外なバックヤードであった「関東」(関 裕二「古代謎解き紀行 関東・東京編」)

畿内(ヤマト)、山陰(出雲)、九州、瀬戸内海(吉備)と続いて、今巻はポンと関東まで距離を伸ばした『関 裕二「古代史謎解き紀行 Ⅴ 関東・東京編」(ポプラ社)』をレビュー。   構成は 第1章 古墳王国群馬の実力 第2章 関東の出雲の謎 第3...
関 裕二

古代の隠された主役 ”吉備” の正体 (関 裕二「古代謎解き紀行 Ⅳ 瀬戸内海編」)

さてさて「吉備」である。「吉備団子」の「吉備」である、「桃太郎のきびだんごの「吉備」である」、とでも言わないとどうにも印象の薄い「吉備」である。このへんは本書の表題にも表れている気がして「ヤマト」「出雲」「九州邪馬台国」とそれなりの古代史的...
関 裕二

古代日本の定番”北九州”の隠された秘密(関 裕二「古代史謎解き紀行 Ⅲ 九州邪馬台国編」)

古代史謎解き紀行も「ヤマト(畿内)」、「出雲」ときて、さてここらで主砲登場。万を持しての「旧九州」ということで「古代史謎解き紀行 Ⅲ 九州邪馬台国編」である。"主砲登場"の雰囲気は、「はじめに」で紹介されている、九州の短大のT教授が東京の歴...
関 裕二

古代の「イズモ」の役割を再認識する(関 裕二「古代史謎解き紀行 Ⅱ 出雲編」)

関 裕二氏の古代史モノ「古代史謎解き紀行」。1巻目の「ヤマト編」に続く第2巻の「古代史謎解き紀行 出雲編」(ポプラ社)。 ただ、私が若いころの古代史紀行といえば、畿内の次は、当時、邪馬台国論争の片側の雄であった「北九州」というのが定番であっ...
関 裕二

日本古代の”ヤマト”を問いなおす(関裕二「古代史謎解き紀行 Ⅰ ヤマト編」)

「歴史」モノっていうのは、年齢が経過したり、どこか方向に悩んでいる時に読んでみたくなる傾向があるような気がしている。 そして同じ歴史モノといっても、元気にどこへ行こうか悩んでいる時には戦国とか幕末あたりがふさわしいに対し、どことない不遇感や...
ワークスタイル

「AIは仕事を奪うか」についての再びの考察

Wiredの2015.3.25のWeb記事で「人工知能やロボットには奪われない8つの職業」が出ていたので、再びにAi、ロボットと我々の仕事について考えてみた。 この記事によるとAIやロボットに奪われない仕事は ・記憶の演出家 ・コミュニティ...
北森鴻

絶筆となった「連城那智」の最後の物語 ー 北森 鴻(浅野里沙子) 「邪馬台」(新潮社)

蓮丈那智のフィールドファイルシリーズの最終話。もともとは最終話になる予定ではなかっただろうが、北森氏が執筆中に急死し、その遺稿に氏と親しい関係にある浅野氏が手をいれて完成させたのが本書。 構成は 序章 鬼霧の夜 第一章 廃村記 第二章 雅蘭...
ビジネス

(ブックレビュー)高城 剛「2035年の世界」(PHP研究所)

数々の新しいメッセージを世の中に送り続けている高城 剛氏による未来予想図である。 分野的には SECTION1 身体科学 SECTION2 科学 SECTION3 移動 SECTION4 スタイル SECTION5 リスク SECTION6...
ビジネス

(ブックレビュー)佐々木正悟 「Evernote仕事術」(東洋経済新報社)

もはやビジネス・アプリとしてほとんどの人に利用されているであろうEvernoteなのだが、そのレシピ本。 マニュアル本とせずに「レシピ本」としたのは、Evernoteのアカウントの取り方といった基本編のところはすっとばして、手練れたちはEv...
グルメ

駅の立ち食い蕎麦にも風情あり ー 「東西」駅そば探訪(交通新聞社新書)

西日本出身の当方が東京で大学生活をおくり始めた時に、まず驚いたのがあの麺汁の「濃い醤油色」であった。もちろん、明治の御代ではないから、東西のだし汁の違いについては知識もあったのだが、聞くと見るとは大違い、ましてや食してみるとさらに・・、とい...