なでしこたちは思い思いの春のイベント。お花見、ソロキャン、ツーリング=あfろ「ゆるキャン△」13

山梨県の女子高生たちによる「飯テロ」に近いキャンプめしや、夜のテントの中でしみじみ語りあったりする姿を描くことによって、汗臭い「キャンプ」の印象を「ゆるーい」お洒落なものにガラッと変えるとともに、「冬キャン」と「ソロキャン」の魅力を世に出し、「キャンプ革命」的な効果をもたらしたキャンプマンガのバイブル的シリーズ『あfろ「ゆるキャン△」(芳文社)』の第13巻。

前巻では、千明とあおい、恵那ちゃんによる「瑞牆冬キャンプ」の様子が描かれていたのですが、季節も春を迎え、それぞれのソロキャンやお花見といった春のプチ・イベントが描かれます。

あらすじと注目ポイント

第70話 3月31日
第71話 各務原姉妹の桜めぐり
第72話 春ツーリングと盆地の景色
第73話 富士川公園にて
第74話 千明のソロキャンプ
第75話 自転車に乗ってちょっとそこまで
番外編 へやキャンプ

となっていて、まず冒頭では、いつものように単独行の「リン」ちゃんが描かれます。今回は、マンガ上では「十谷温泉キャンプ場」へのソロキャンとなっているのですが、ネット上の情報によるとモデルになっているのは、山梨県富士川町にある「大柳川渓流公園キャンプ場」らしく(きゃんさい「無料で完ソロ?大柳川渓流公園キャンプ場」)、公園入口の看板とか、キャンプ場の様子もそっくりです。入口看板の「竜仙峡」という言葉につられて北海道の栗山町とか大阪の茨木市の渓流の釣り場に紛れ込まないようにしましょうね。

ここで、リンは車中泊キャンパーたちと、キャンプ場に残されていたゴミの始末をすることになるのですが、これはキャンプがブームになってからあちこちのキャンプ場で問題になっていることなので、皆さん気をつけましょうね。

ここで、リンはキャンプ歴1年に大学生キャンパーたちから、失礼にもソロキャンブームでやってきた「小柄な大学生」と間違えられています。まあ、リンやなでしこがソロキャン・ブームの立役者なんてことは誰も思わんわな。

で、ここで彼女がつくる「キャンプ飯」は、「コッヘル一つでつくるほうれん草とたっぷりトマトのパスタ」です。トマトは、前巻で恵那ちゃんはお土産に買ってきた瑞牆キャンプ場のトマトですね。
出来上がりはこんな風。

食べてる「リン」ちゃんの可愛いことこの上なしですね。

一方、なでしこと恵那ちゃんのほうは今巻では「キャンプ」なし。なでしこのほうはお姉ちゃんと桜見ドライブですし、

恵那ちゃんのほうは愛犬のちくわと富士川公園散歩ですね。

なでしこは「身延山のしだれ桜」から勝沼駅前の「勝沼甚六公園」と巡っていきます。ゆるキャンの舞台となっている、山梨県身延周辺の桜の名所巡り、というところでしょうか。

恵那ちゃんのほうは散歩中に、スマホでデジタル・スケッチをしている中学生二人に出会います。この二人は今春、高校入学らしき、次巻以降、このシリーズのキャストとして登場してくる気がします。

千明のほうは「初」のソロキャンで南部井出キャンプ場へ。ここでは、ジンジャーエールとライムジュースを使ったノンアルカクテルのサラトガクーラーにハバネロパウダーをちらした、辛口版が披露されています。詳しいレシピも載っているので、興味ある方はつくってみてはいかがでしょうか。
ただ、単なるソロキャンとはいかないのが彼女の定番で、ロードバイクを手に入れた「あおい」の乱入があって、突然の「お笑い」モードになっていきます。

ゆるキャン△ 13巻 (まんがタイムKRコミックス)
あたたかな春。リンはソロキャン、なでしこは姉・桜と一緒に車で桜見物へ。恵那&...

レビュアーの一言

おまけの「へやキャンプ」のところでは突然の「カツ丼」談義になっていまして、山梨では、卵とじの「カツ丼」を「煮かつ丼」、ソースカツ丼のことを「カツ丼」というといったところから始まって、福井県や沖縄県の「カツ丼」が話題になっています。
ここでは出てこないのですが、岩手県一関には、鰹節と鯖節で出汁をとった甘酸っぱい「あん」をかけた「あんかけカツ丼」とか、新潟県には熱々のカツを特製の醤油タレにくぐらせてご飯の上にのせた「タレかつ丼」、岡山県には千切りキャベツではなく茹でキャベツをのせ、カツの上からデミグラスソースをかけた「デミカツ丼」といったご当地カツ丼がありますね。ラーメンだけでなく、カツ丼も地域による進化を遂げていく食べ物のようですね。(ご当地カツ丼はこのページに詳しく載ってます→TABIZINE「あなたはどれが食べたい?全国ご当地カツ丼7選」

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