女子たちによる「ふぁーっ」としたキャンプ・マンガに癒やされる ー あfろ「ゆるキャン 1」(芳文社)

キャンプや登山というとむさ苦しい男たちが、大きなリュックを背負って、大汗をかきながら険しい道を登り、山中のクマでもでそうなところで、テントを張って、焚き火で飯盒で飯を炊く。目指すは、あの「山の頂」ってなシチュエーションが一昔までの定番であったのだが、昨今は豪華なホテルの脇のキャンプ場で、セッティングされたテントで、調理された料理を楽しむ、ってな「グランピング」がブームとなってきて、そのイメージも変わってきた。
ただ、「キャンプ」や「登山」というイメージを大事にすると、そういう「至れりつくせり」の設定もどうかな?、と思う人も多いハズで、そういう流行に、ちよっと一石を投じるのが、登山でいえば「ヤマノススメ」、キャンプでいえば、本書、あfろの「ゆるキャン」であろう。

【収録は】

第1話 ふじさんとカップラーメン
第2話 野クルへようこそ
第3話 ふもとのソロキャンガール
第4話 富士山と鍋キャンプ
第5話 道具を揃える所からがキャンプです
第6話 冬キャンプと山カフェ
番外編 日曜日とロッキングチェア

 

が第一巻の収録となっていて、登場人物は、メインキャストが、キャンプ初心者の「各務原なでしこ」とソロキャンプ大好きで群れない少女「志摩リン」、「野外活動サークル」略して「野クル」の先輩部員「犬山あおい」「大垣千明」といったキャストで、まあ、フツーにいそうな女子高生たちである。

【注目ポイント】

第1巻は、野クルのメンバーたちが、出費をできるだけ抑えてキャンプ用具を揃えて近場のキャンプ場へ行くキャンプの超初心者編と、キャンプなれしている「リン」が長野とか比較的遠くで「ソロキャンプ」するソロキャンプのお披露目編とが並行して展開する流れで、全体的に自力による「キャンプ」の楽しみが語られるという展開である。

そして、「野クル」のキャンプは、980円の激安テントを手に入れて、組み立てを試しているうちにポールを折ってしまったり、夏シュラフで冬のキャンプをするために、アルミホイルを巻いたり、プチプチ+ダンボールで試してみたり、と安価にあげるための涙ぐましいトライが、なんとも笑いを誘うんですな。

とはいっても、「リン」のソロキャンプもバリバリの本格か、というとそうでもなくて、彼女の食事は「カップラーメン」が定番で、「なでしこ」がリンのソロキャンプへ押しかけてつくる「ギョーザ鍋」が唯一、アウトドアごはんらしいアウトドアごはん、というのであるから、ポアンとしたイメージが全体に漂うのは、アウトドア・マンガらしからぬ「ゆるさ」でありますね。

【レビュアーから一言】

流行はうつろうもので、大流行していた「グランピング」も「リュクスペディション」と「ワイルドキャンプ」の二極に分かれていっているように見える。
まあ、どちらの道を行くかは、その人の好み次第なのだが、DIY的な楽しみを見出していくのであれば、「ゆるキャン△」的な方向性のほうが楽しい気がいたしますね。

ちなみに2018年1月から3月まで地上波でアニメ化されていたのだが、すでに終了。2019年1月8日からはBS11でオンエアされてるみたいですね。

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