中山七里

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「自然死」に偽装した殺人を法医学チームは見抜けるか?ー中山七里「ヒポクラテスの悔恨」

埼玉県にある浦和医大の法医学教室の偏屈な解剖フリークで、かつ法医学の権威・光崎藤次郎教授、アメリカ人で光崎をリスペクトしつつ、帰国後は検視官となることを目標としているキャシー・ペンデドルトン准教授。そして新米医師の栂野真琴、法医学教室に検死...
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幼い姉妹は「インチキ療法」を使って復讐をとげるー中山七里「ラスプーチンの庭」

若い頃は俳優養成所に通っていた経歴をもつイケメンで女性の嘘は全く見抜けないが、男の嘘は確実に見抜く、組織の枠から外れっぱなしの敏腕刑事なのですが、職務中に知り合った被害者との浮気が原因で「バツ2」となり、腎臓病で療養中の実の娘からは冷たい扱...
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教誨師の僧侶は死刑事件に隠された秘密を解き明かすー中山七里「死にゆく者の祈り」

いつ処刑されるかわからない恐怖を抱えながら日々をおくる死刑囚と対話相手となり、宗教を丁寧に教え諭し、最後がその死刑囚の刑の執行の場面にも立ち会う宗教教誨師を務める浄土真宗の僧侶・顕真が刑務所で出会った死刑囚は、若い頃、彼の生命を救った恩人...
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震災で引き裂かれた幼馴染同士の過酷なラブストーリーー中山七里「月光のスティグマ」

自然災害の多い日本では、数年おきに大災害がおきているといっていいのですが、中でも、予兆もなく人々の生活基盤を揺るがし、破壊し、以後の暮らしをおおきく変えてしまうのが「大地震」の悲惨な災害のうちの横綱級といっていいでしょう。その大地震の中で、...
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二人の高齢名探偵は、今度は東京で大暴れー中山七里「銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2」

中山七里ミステリーで年齢をものともせず悪党たちに立ち向かう高齢者の代表が、女性で20人目の裁判官として活躍した「静おばあちゃん」こと、「高遠寺静」と、名古屋の経済界の大立者で、不動産屋兼デベロッパー会社の経営者である「要介護探偵」こと「香月...
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学園一の美少女の転落死の謎を解けー中山七里「TAS 特別師弟捜査員」

学校の憧れのマドンナが昼休憩に転落死。それだけでも、同級生たちにはショッキングなことなのですが、彼女には自殺するような原因もなく、彼女の遺体からは麻薬が検出されるという事態へと発展します。女子生徒の死が事故なのか殺人なのか。転落死する少し前...
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エリート公安刑事の息子はテロリスト志願者?ー中山七里「テロリストの家」

国際的なテロリスト集団にまつわるミステリ―やサスペンスというと、取り締まる警察側か、あるいは、権力によって悲惨な仕打ちを受けた復讐を狙うテロリスト側か、両極端なスタンスのものが多いのですが、自分の家族がテロリスト志願者だったとき、自分や家族...
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シリアルキラーの隣人から恋人を守れー中山七里「隣はシリアルキラー」

異常な心理的欲求のもとに、1ヶ月以上にわたる一定の冷却期間を起きながら複数の殺人事件を繰り返す、いわゆるシリアル・キラーは、ミステリーやサスペンスの一大分野になっていて、中山七里作品でも「連続殺人鬼カエル男」や「切り裂きジャックの告白」など...
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生活保護に潜む行政の「冷酷」への復讐劇?ー中山七里「護られなかった者たちへ」

2021年の通常国会での首相答弁で、新型コロナウィルスによる生活困窮者のセーフティーネットで「政府には最終的には生活保護がある」答弁が波紋を呼んでいるのですが、生活保護には、不正受給であったり、予算の限界による支給資格審査の過度の厳格化など...
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巨匠監督の撮影現場には事件と事故が山積みー中山七里「スタート」

中山七里ミステリ―の刑事役といえば、「ヒポクラテス・シリーズ」などにでてくる埼玉県警の渡瀬警部と並んで、「セイレーンの懺悔」や「夜がどれほど暗くても」などででてくる警視庁の強面で執拗な捜査が持ち味の宮藤刑事が代表格となるのですが、もともと、...