ヤノハは「鏡の秘儀」で勝負に出る ー 「卑弥呼ー真説・邪馬台国伝 3」

古代史最大の謎「邪馬台国」を舞台に、日向の巫女の娘が、権謀術数の限りを尽くして、生き残り成り上がっていく物語『リチャード・ウー・中村真理子「卑弥呼ー真説・邪馬台国シリーズ』の第3弾。

前巻で、トンカラリンの洞窟から生還し、「日見子」の資格をもつことを証明したのだが、旧勢力に追われて、山杜(ヤマト)へと逃れた「ヤノハ」。本巻では、この形勢を逆転するための策が着々とうたれていき、ヤノハの快進撃が始まるのが今巻。

【収録と注目ポイント】

収録は

口伝15 言伝(ことづて)
口伝16 情報戦
口伝17 秘儀
口伝18 舞台設定
口伝19 黄泉返り
口伝20 イサオ王
口伝21 戦闘開始
口伝22 血斗(けっとう)

となっていて、まずは種智院の里で、ヤノハの戦士修行のライバルであり、今は那国へスパイとして忍びこむ命令を受けている「ヌカデ」を、前巻でヤノハの影武者となった「アカメ」がヤノハの味方になるよう口説き落とすところからスタート。

ヌカデは、この説得に応じて「暈」の国を裏切り、日見子(ヤノハ)の遣いとして、那国の将軍を日見子側に引き入れることに成功します。

一方、日見子ことヤノハのほうは、種智院の院長・ヒルメの弟子の祈祷女・イスズからの、真正の日見子であることを証明する「鏡の秘儀」を見せろ、という挑戦を受けることになります。ただ、その「鏡の秘儀」がどんなものか皆目わからないヤノハのもとへ、再び、モモソの幻が現れ、

とアドバイスします。そのアドバイスで、ヤノハが思い出したのは、義母がヤノハの弟・チカラオが毒蛇に咬まれた時にみせた「鏡の呪術」。

どうも、このヤノハの義母というのは、そんじょそこらの巫女ではなかったような気がします。ヤノハが生まれ育った日向というところは、鉄どころか青銅も少なく道具や武器の主力は「石器」であるようなところなのですが、そんなところで銅鏡を二枚も有していたとのことですので、かなり裕福な家だったのは間違いないようです。

そして、ヤノハは

といった「太陽の光」と「暗闇」を使った舞台装置で、祈祷女・イスズたちに蛇神の幻を見せて幻惑し、ヤノハの信奉者へと変身させ、種智院の院長の刺客へ仕立て上げていくことに成功します。そして、形勢逆転の策を着々と講じた「ヤノハ」が「日見子」としてうった手は・・・といった展開です。

【レビュアーから一言】

イスズたちに「鏡の秘儀」を見せる「祈祷所」で、ヤノハは

と、人々に幻覚や幻聴をおこさせるためのからくりをみつけます。このあたりの知識を、義母から教えられているのがヤノハの強みで、まさに「科学で武装した巫女」といったところで、悪女の魅力が漂ってますね。

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