辺境駐在員

キングダム

中国のマキャベリ「韓非子」、スパイ疑惑の犠牲となる=原泰久「キングダム」70

中国の春秋戦国時代の末期、戦国七雄と呼ばれる七カ国同士の攻防が続く中、中華統一を目指す秦王「嬴政」と、戦争孤児の下僕から、天下一の大将軍を目指す「信」が、ともにその夢の実現を目指していく歴史大スペクタクル『原泰久「キングダム」(ヤングジャン...
コミック

緩和ケア医見習「トビオ」は末期がんの患者ととっくみあいの大喧嘩をする=「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」26

臨床にでることなく、生体検査や病理解剖などを通じて、病気の原因過程を診断する専門医が病理医。都会の大病院・壮望会第一総合病院の病理部診断科長・岸京一郎と女性見習い病理医・宮崎、病理部たった一人の敏腕臨床検査技師・森井を中心に、臨床をもたずに...
ミステリー

「和菓子のアン」は正社員になって、ほっこりと謎を解く=坂木司「アンと幸福」

都心のビジネス街近くにある総合デパート「東京デパート」の地下の食品売り場、通称「デパ地下」内にある和菓子店「みつ屋」でアルバイトとして働く、食べることが大好きで、体系的には少しふっくらしているけれど、その分ほっこりとした柔らかさをもった女の...
アルキメデスの大戦

不完全に終わった真珠湾攻撃を反省し、櫂はミッドウェー攻撃を再提案=三田紀房「アルキメデスの大戦」35~36

第二次世界大戦へと進んでいく日本の運命を変えるため、その象徴となる「戦艦大和建造」の運命を変えようと、海軍に入り、内部から太平洋戦争をとめようとする天才数学者の姿を描いたシリーズ『三田紀房「アルキメデスの大戦」(ヤングマガジンコミックス)』...
井原忠政

与一郎は秀吉配下の「馬廻衆」となり、長篠で武田武者を射落とす=井原忠政「長島忠義 北近江合戦心得(三)」

織田信長に攻め滅ぼされた近江の戦国大名・浅井長政の家臣で弓の名人であった主人公・遠藤与一郎が、主家の滅亡後、信長の家臣・豊臣秀吉の足軽となり、浅井家再興のために、心ならずも信長の天下統一に力を貸していく、お家再興物語「北近江合戦心得」シリー...
ミステリー

梅婕妤の突然死で孫延明は冤罪死の危機に陥る=小野はるか「後宮の検屍女官」4・5

架空の中華の国「大光帝国」の後宮を舞台に、かつては前途有望な官吏であったのが、冤罪によって宮刑を受けた中宮付きの美貌の宦官・孫延明が、もとは皇帝の寵姫の侍女だったのが、後宮内の事件解決に関わったため機織りの閑職へ左遷され、暇さえあればぐうた...
応天の門

道真は、文徳天皇の母后の企みに巻き込まれる=灰原薬「応天の門」18

宇多天皇・醍醐天皇に寵愛されて政治の権を握ったのだが、藤原一門との政争に破れて太宰府に左遷され、死後、祟り神となって時の権力者である藤原時平ほか藤原四兄弟をとり殺したとされる「学問の神様」菅原道真と、平安時代きってのプレイボーイとして有名な...
宮下英樹

イサックの別物語を「センゴク」の作者が描く=宮下英樹「神聖ローマ帝国三十年戦争」1

仙石秀久、織田信長、豊臣秀吉や徳川家康といった名だたる戦国武将の天下統一を描いた「センゴク」や「大乱 関ケ原」「桶狭間戦記」の著者「宮下英樹」が満を持して、ドイツなどの中央ヨーロッパを舞台にくりひろげられ、中世の封建体制を衰退させた大戦争「...
時代小説・歴史小説

浮世絵師の始まりと終わりの物語=梶よう子「吾妻おもかげ」「ヨイ豊」

「広重ぶるう」「北斎まんだら」では、浮世絵最盛期の浮世絵師や彼らを取り巻く版元、家族・弟子たちが描かれていたのですが、その浮世絵の栄枯盛衰には始まりと終わりがあるのは当たり前のことで、その始まりとなった徳川初期の浮世絵師・菱川師宣と、浮世絵...
井原忠政

茂兵衛は北条攻めに従軍し、北条氏規の命を助ける=井原忠政「小田原仁義 三河雑兵心得」

三河の国の、まだ小国の領主であった松平(徳川)家康の家臣団の最下層の足軽として「侍人生」をスタートさせた農民出身の「茂兵衛」。吹けば飛ぶような足軽を皮切りに、侍としての出世街道を、槍一本で「ちまちま」と登っていく、戦国足軽出世物語の第十二弾...