ミステリー

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美星バリスタの周辺の謎のアラカルトをどうぞ ー 岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで」(宝島社)

京都の純喫茶「珈琲店タレーラン」を舞台にして、童顔ながら美人のバリスタ「切間美星」が、お客さんが悩む様々な事件を解決する、珈琲店ミステリーの第4弾である。第一巻から第三巻までは、単話仕立ての感じを出しつつも、基本的には長編構成であったのだが...
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美星が、バリスタ・コンペで起きる「混入事件」をすっぱりと推理する ー 岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは」(宝島社)

京都の小さな小路にある純喫茶を舞台にして、珈琲にちなんだ事件を解決していく「珈琲店タレーラン」シリーズの第3弾。第一巻では、アオヤマの助けを借りながら、彼女の優しい行動が仇となって起きた事件のトラウマから脱し、第二巻では、妹・美空が巻き込ま...
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美星バリスタの妹・美空が「賑やか」に登場。二人の父親の謎もまた。 ー 岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る」(宝島社)

純喫茶・タレーランを舞台にしたミステリーの第二弾。第一巻目で、過去の怖い思いでの影響を振り払った「美星」バリスタの推理はますます冴えてきて、さらには、犯人に立ち向かう「大胆さ」も発揮されてくるという成長ぶりが見られる第二巻である。 一方で、...
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コーヒーミルを挽きながら謎を解く「童顔美人バリスタ」登場 ー 岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿 また会えたならあなたの淹れた珈琲を」(宝島社)

食べ物屋を舞台にしたミステリーというと、最近では、「尾道茶寮」や「スープ屋しずく」のシリーズなどがあるのだが、その始まりは、2012年頃からスタートした本シリーズであろう。 舞台は、京都の珈琲店、といっても歴史を誇る「老舗」ではなく、代々土...
吉永南央

ブラックコーヒーのごとく、ほろ苦い「おばあちゃん探偵」ミステリーをどうぞ – 吉永南央「萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ」(文春文庫)

地方の小都市で、和食器とコーヒー豆の小売をしている「小蔵屋」という店を営んでいる「お草(そう)」さんという、数えで七十六歳という「おばあちゃん探偵」が主人公となるのが、この「紅雲町」シリーズである。 舞台は、本書の中の「小蔵屋のある紅雲町は...
ミステリー

天馬と柚乃がレモンザメのプールでおきた殺人の謎を解き明かす ー 青崎有吾「水族館の殺人」(創元推理文庫)

シリーズの第一巻「体育館の殺人」で、神奈川県立風ケ丘高校の文化部室棟の一階一番奥に住みついている、生活面ではダメ人間ながら抜群の推理力を発揮した「裏染天馬」と、卓球部の1年生で見た目は文学少女、実態はスポーツ少女の袴田柚乃、天馬の同級生でい...
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天馬、柚乃、鏡華がそれぞれに大活躍なのであった ー 青崎有吾「風ケ丘五十円玉祭りの謎」(創元推理文庫)

「体育館の殺人」「水族館の殺人」での見事な推理劇と生活ダメ人間ぶりを披瀝した「裏染天馬」と、元気ハツラツの文学少女風スポール少女の「袴田柚乃」が巻き起こす、学園ミステリーの第三弾。 今回の舞台は表題作の「風ケ丘五十円玉祭りの謎」のほかは、天...
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イメージ・コンサルタントのアドバイスで「見えない闇」が浮かび上がる ー 遠藤彩見「イメコン」(創元推理文庫)

東京からちょっと離れたところにある地方都市S市に住む、引きこもりの高校生・武川直央をメインキャストに、彼が、有名なイメージ・コンサルタントで、S市の新任市長のアドバイザーになった一色一磨とともに、S市の市役所周辺などで起きる事件の数々を解決...
加藤実秋

club indigo改装中に、ホストたちは熱い推理劇を繰り広げる ー 加藤実秋「ホワイトクロウ インディゴの夜」(集英社文庫)

渋谷のはずれにあって、新宿歌舞伎町や六本木のホストクラブより、ちょっと下ながら、個性あふれるオーナーとマネージャー、そしてホストたちで人気のホストクラブ「club indigo」を舞台にした都会の盛り場ミステリーの第3弾である。 前巻までは...
加藤実秋

ホストクラブ「club indigo」は本日も「客」と「事件」で満員です ー 加藤実秋「チョコレートビースト インディゴの夜」(集英社文庫)

渋谷の古いビルの二階にある「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブ」”club indigo”のホストやなじみ客の周辺でおきる事件を、店の共同オーナー兼フリーライターの高原晶をメインキャストにし、in...