坂井希久子

お妙のストーカー事件の鍵は夫の過去にあり? ー 坂井希久子「居酒屋ぜんや つるつる鮎そうめん」

「お妙」を付け狙う一味が逮捕され、狙った理由は不明ながらも、平穏な日々が訪れていたのだが、この巻に至って、黒雲が漂い始める。まだ、雨にはならないまでも、なにやら豪雨の前触れのような感じを漂わせるのが、居酒屋ぜんやシリーズの5巻目『坂井希久子...
コミック

「今どき」のシュールな夫婦愛の物語 ー 「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」

もとは「Yahoo!知恵袋」への投稿がもとでマンガ化され、今年の6月に榮倉奈々、安田顕の主演で公開された原作漫画が、この『K.Ka.iunsky作・ichida画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」(PHP)』。Kindle版では1...
宮部みゆき

百物語の聞き手・おちかが「黒白の間」を離れる時 ー 宮部みゆき「三島屋変調百物語 五之続 あやかし草紙」(角川書店)

江戸神田、筋違御門先の袋物問屋・三島屋の主人の姪・おちかが、店の「黒白の間」で、訪問客の経験した「怪しい」物語を聞く風変わりな「百物語」の第五作が本書『宮部みゆき「三島屋変調百物語 五之続 あやかし草紙」(角川書店)』。 【収録】 収録は ...
経営

経営者への転進は「起業」だけが選択肢ではない ー 三戸政和「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」

経済産業省の調査によると、中小企業経営者のうち、95%が事業を他の人に引き継ぎたいと思っているのだが、そのうち、20%が事業承継を希望しているが後継者が居ない状況であるとのこと。一方で、高齢者の定年後の再就職は、政府の旗振りはあるが、なかな...
組織論

「変革」は一日にして成らず ー 金井壽宏「組織変革のビジョン」

最近は、会社とかの「組織」に属さない働き方が、もてはやされているところがあって、「組織をどうするか」や「組織は変わるべきか」といった議論は少々、時代遅れのものになっているかもしれない。だが「フリーランス礼賛」や「副業OK」という声が大きくな...
PC・Web

「売却」という視点から「ウェブサイト」を考える ー 福田拓哉「30歳の私が運営歴3年のアフィリエイトサイトを6億2000万円で売却するまで」

M&Aの対象となるのは、ほとんどの場合、「会社」「組織」が中心で、「ウェブ・サイト」はそのM&Aに従って移管することがほとんど、という当方も含め多くの人の常識を覆してくれるのが、本書『福田拓哉「30歳の私が運営歴3年のアフィリエイトサイトを...
ノート術・メモ術

バレット・ジャーナル式「手帳・ノート」を続ける5つのコツ

仕事もプライベートもごちゃまぜに管理する手帳・ノート術としては、「バレット・ジャーナル」方式が一番、当方にとって使いやすいし、効率が上がる気がしているのだが、継続して使っていくには、少々、ハードルもある。 さらには、どんなノートを使っても途...
人事・研修

「教える」より「コーチング」が部下育成のトレンド ー 菅原裕子「コーチングの技術」

最近の職場は、リストラや合理化がいきついてしまって、多くの管理職が、マネジメントに専念できるポジションではなく、プレイイング・マネジャーとなっていることが多い。しかも、職種や経験も多種多様でな部下を抱えながら、「チーム」としての総合力と成果...
ノート術・メモ術

バレットジャーナル的な手帳に「ダイスキンB6」が意外にオススメ

ノート術や手帳術というのは毎年11月ぐらいになると。新しい手帳のデザインと一緒に、特集が組まれるのが常となっている。今年も10月に入り、そろそろ、そんな時期かなと思うので、一足先に、私家版「手帳術・ノート術」を綴ってみた。 【「バレットジャ...
信長のシェフ

旧勢力は去れ、と信長は言った ー 信長のシェフ 22

前巻で、信長と謙信との面談を画策すべく、上杉陣営に行き、謙信に料理を提供したが、当時はアク抜きをする方法を寺社しか知らないため、毒芋といわれたこんにゃくの料理を出したため、牢に入れられた主人公の料理人・ケンのもとに上杉謙信が訪れるところから...