コミック

「響〜小説家になる方法〜」は「青春マンガ」の掘り出し物

「欅坂46」の「平手友梨奈」初主演の映画化で話題になっている、女子高生小説家を主人公としたのが、この『柳本光晴「響」〜小説家になる方法〜』。映画化を記念して、KindleやKoboで2018.10.09まで、1〜3巻が期間限定無料本、4〜5...
組織論

”近江商人”方式は、普通の人を幸せにする道の一つー西口敏宏・辻田素子「コミュニティ・キャピタル論」

会社寿命は50年ということを聞いた事がある。ひところは、会社人生=個人の人生で、会社が繁栄することが個人の幸せを意味していた時代があった。しかし、いまや、会社と個人の紐帯はくずれてしまい、会社と個人は離れてしまったのだが、では、才能少ない「...
時代小説・歴史小説

戦で「風流」を尽くす「婆娑羅な男」の一代記ー大塚卓嗣「天を裂く」

戦国時代は、人の「総カタログ」でもあって、天下の覇者から、悲運の武将、裏切り者、日和見者などなど、小説や話の宝庫なのであるが、そんな中でも、その人物の人生をトレースしてワクワクするのは、本書『大塚卓嗣「天を裂く 水野勝成放浪記」(Gakke...
ミステリー

「日常」には”忘れたい過去”が隠れているー西條奈加「いつもが消えた日」

神楽坂に住む、祖母と一緒に住む中学3年生の滝本望が、ワトソン役になって、祖母である「お蔦さん」とともに事件を解決するシリーズの第2弾が、本書の『西條奈加「いつもが消えた日」(創元推理文庫)』。 【構成は】 第1章 いつもが消えた日 第2章 ...
不思議の国のバード

イギリスの女性冒険家の古き「日本」の冒険記ー佐々大河「ふしぎの国のバード」1〜4

日本の時代的には、明治初期、ハワイ諸島、朝鮮、中国などのアジアの多くの国を旅して、その当時の住民やその地の風土の記録を残してくれたのが、アメリカの女性探検家の「イザベラ・バード」。そんな彼女の冒険譚をマンガにしたのが、本書『佐々大河「ふしぎ...
ライフスタイル

全ては、たった一人の情熱から始まるー四角大輔「人生やらなくていいリスト」

元売れっ子の音楽プロヂューサーで、綾香、平井堅といった著名シンガーのプロデュースを務め、ミリオンヒットを創りだした経歴をもちながら、今は、ニュージーランドの移住し、半年は森で半自給生活、あと半年は「旅」という生活をおくっている、四角大輔氏に...
ワークスタイル

育休と女性活用の「明けない」夜明けー中野円佳「育休世代の」のジレンマ

正直のところ、当方が「男性」で「男性優位」な時代に生きてきたせいか、この「育児休業」と「女性の活躍」のジャンルは少々苦手である。 であるのだが、今読んでおかねば、と思ったのは、制度は整いつつも離職が出てしまう「育児と企業社会」が制度が整いつ...
仕事術

メンタリストによる時間管理術 ー Daigo「週40時間の自由をつくる 超時間術」(実務教育出版)

「メンタリスト」というのは、Daigo氏が広めた言葉で、「心理学に基づく暗示や錯覚などのテクニックを駆使し、常識では考えられないようなパフォーマンスを見せる人」をいうらしく、彼の著書も「人の心を見抜く」「人の心を操る」といった、心理系のもの...
塩野七生

薬味がたっぷり効いた”歴史エッセイ”をどうぞ ー 塩野七生「逆襲される文明 日本人へ Ⅳ」

先だって、イタリア在住の漫画家ヤマザキ・マリ氏の著作をレビューしたのだが、イタリアつながりということで、本日は、塩野七生氏の『「逆襲される文明 日本人へ Ⅳ」(文春文庫)』をとりあげよう。氏の文春新書の歴史エッセイは「リーダー篇」「国家と歴...
ヤマザキマリ

イタリアと日本が混合された「人生指南」 ー ヤマザキ・マリ「とらわれない生き方」

「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」など古代ローマを舞台にしたマンガで、一躍売れっ子になったヤマザキ・マリさんの人生の悩み相談、人生指南書が本書『「とらわれない生き方 悩める日本女性のための人生指南書」(メディアファクトリー)』である。 筆...