堀江貴文さんという存在は、当方的には、アドバイスを生かす所、人生のどう行く局面で、「堀江氏」という薬を使うかということで、好き嫌いと効用の具合がはっきりしているように思う。
当方は、不遇感に苛まれている時とか、世間の低評価にしょげそうになっているときに、結構効き目がある「劇薬」で、場合によっては、生き方の体質改善効果をもたらすことすらある。
構成は
序章 なぜ、本音で生きられないのか
1章 言い訳をやめる
2章 バランスをとるな
3章 本音で生きられない理由は「自意識」と「プラウド」である
4章 すべてを最適化せよ
5章 本音で生きるために必要なこと
となっていて、表題をみるだけで、結構乱暴な処方箋であることが理解できるだろう。
その幾つかをレビューすると
誰かがあなたについてどう思おうが、それは自分の問題ではなく、相手の問題だ。 他人が誰を嫌おうと、何を考えようと、それはあなたの人生にはかかわりのないことだ。 一刻も早くそれに気づいて「放っておく」
とか
実現可能性をまず考えて尻込みするような人間は、リスクをとらないこと自体が最大のリスクだということに気づいていない。 こうして結局、小利口な人ほど、成功から遠ざかる。
といったあたりは、世間的な常識をゴンと壊すような音が聞こえて小気味いい。
かといって乱暴な言説ばかりかというと、そうではなくて
僕が見るところ、たいていの人は得意でないことまで無理に自分でやろうとして、パンクしてしまっている。あるいは、自分の持っているスキルや資格にこだわりすぎて、それに関係した仕事は全部自分でやらなければいけないと思い込んでいる。 自分がすべき本当の仕事、自分の持つ「コアバリュー」が見えなくなっている
自分のコアバリューが何かなど、頭で考えていてもわかりはしない。スキルや資格があるからといって、それがコアバリューとは限らないのである。
まずは、やりたいと思うことはすべてやろうとすること。そして、自分一人ではどうしようもなくなった時に、人に仕事を任せていき、そぎ落としたあとに残ったものがあなたのコアバリューだ。
とか
自分の意見をうまくアウトプットできないと悩む人もいるが、それはたんにインプットしている情報量が足りていないだけだ。インプットの量とスピードを増やせば、自然とアウトプットの量やスピードも増え、自分なりの考察が自然と湧き出てくるようになる。頭を使うべきは、自分の考察をどうひねり出すかではなく、インプットの量とスピードをいかにして向上させるかなのだ。
といったあたりは、ネットビジネスの世界に大旋風を巻き起こした、異能の経営者の姿が垣間見える。
なんにせよ
最後に、時間を無駄にしないために、大事なこと
それは「極限まで忙しくしろ」とおうことだ。
矛盾しているように聞こえるかもしれないが、時間を有効に活用するためにまず必要なのは、忙しくするということだ。忙しいフリをするのではなく、本当に忙しくなるよう自分を追い込むのである。 自分がやりたいことに優先順位などつけず、片っ端からやる。 行きたい場所やイベントに行く。会いたい人に会う。食べたいものを食べる。
という心持ちで
自分の人生、なんで人に決められないといけないんですか?
もしくは、人に決められたいんですか?
納得しなければやらない人もいるが、世の中はすごい勢いで前へ前へと進んでいる。「納得してから」という時間すらもったいない。 一言でいうなら、「言い訳野郎は立ち去れ」ということだ。 そして、根本的に僕が考えていることは、「世の中そんなに悪い人はいない」ということだ。
むかつく人やいらっとする人もいるけれど、それだけのこと。自分の人生にはなんの関係もない。
だから、気にせず、自分の思うことをやればいいんです。
ということが肝要であるらしい。冷や飯感や疎外感なぞ、どこぞにうっちゃって、ガンガンいきましょうかね、と思い始める一冊である。
(もっとも、「劇薬」ゆえ人によっては副作用や効きすぎがあるかもしれないですがね)
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