いまやマネジメントの主要課題はモチベーション・マネジメント ー 西野一輝「モチベーション下げマンとの戦い方」

せっかく「やる気」になっていたのに、上司のひと言で、みんなの「モチベーション」がダダ下がりになって、結局、新規プロジェクトは陽の目は見ず、なんて経験をした人いませんか?

職場の「ヤル気」を維持して、職場の「活気」を守っていくには、こうした、人の「ヤル気」を食いつぶす「モチベーション下げマン」をどう退治するかにかかってます、ということで、彼らとの「戦い方」をアドバイスしてくれるのが『西野一輝「モチベーション下げマンとの戦い方」(朝日新書)』です。

【構成と注目ポイント】

構成は

まえがき
第1章 こんなモチベーション下げマンはいませんか?
第2章 やる気を失わせる「この一言」への反論術
第3章 モチベーションはなぜ重要か
第4章 自分の中にいるモチベーション下げマン
第5章 自らのモチベーションを高める言葉
第6章 モチベーション上げマンが人を動かす
あとがき

となっているのですが、ほとんどの職場にいる「モチベーションを下げる」言動をする人(本書では「モチベーション下げマン」、略称「MSM」と言ってますね)は

実は多くのMSMは、相手のモチベーションを下げようとしているわけではなくて、よかれと思って余計な言動をしてい ます
(略)
つまり、善意による言動は、誰もがモチベーションが下がる行為とはいえないのです。悩ましいのは、 たいていのMSMは相手の「モチベーションを下げている」という事実に気づかない ことです。

という困った生態をしているようなので、自然消滅を待つのではなくて、本書のアドバイスを参考に積極的撲滅にでないといけないようです。

いくつか紹介すると、例えば「〇〇さんがこう言っていたよ」と他人の言葉と称してモチベーションを下げてくる人には

変わらないのですから自分のモチベーションの下げ幅を最低限にするために、極力その人とのコミュニケーションの量を減らしましょう。
してしてはいけないのは、悪口を言っていたとされる部署に「お宅の部署で、誰かが私の計算ミスが多いと言われたそうですが、それは本当ですか?」と聞くことです。MSMの言動がきっかけであるにもかかわらず、あなたが迷惑がられてしまう可能性があるからです。

といった方策であったり、「前例はあるの」と過去を持ち出して冷水をかけてくる輩には

前例がないと反対してくる人は、その人の役割意識として反対している場合があります。「会社として慎重に考えなさい」という意味合いで、象徴的な「前例がない」というネガティブな発言をしているの
「前例がない」と言われたときに大切なことは、 「だからやるんじゃないですか?」 ということを相手にさらっと返すこと

といった方法がアドバイスされてます。総じて、当方が感じたのは、モチベーションを下げようとしてくる人に正面から関わっていると、こちらのほうのモチベーションがつられてしまうのが目に見えているので、極力、相手の影響をパチッと遮断する(拒否じゃないですよ、「遮断」つまり「シャットアウト」です)ことが大事だなということですね。
特に、モチベーション下げマンとして挙げられている「ムダに反対してくる人」や「ミスの指摘が細かすぎる人」は、条件反射的に、こちらのヤル気を打ち砕いてくるので、こちらは意識的に撃退していったほうがいいような気がします。

このへんは、「外」にいるモチベーション下げマンだけでなく、「内」にいるモチベーション下げマンへの対策としても同様で

相対的には不遇な人は確かにいるかもしれません。しかし、なんとか鬱屈した感情を打ち払い、モチベーションが上がる要因を思い出して、自ら高めることをあきらめないでほしいと願います。  

というのも、実は損な役回りと思っている機会が、周囲から見ればそうでもなく、むしろ仕事の成果につながる可能性を秘めていることがよくある

であったり、

医師の方々に話を聞いてみると、40代、50代と年齢を重ねるとモチベーションが上がりづらくなるという医学的根拠はないとのこと。体力は落ちますが、それとは関係ないということなのでしょう。年齢を重ねたからではなく、自分に与えられた仕事をする環境に変化がないことが問題なのです。 人がやる気を起こすのは、変化があるとき
ここで大切なのは、 変化を会社に期待してはいけないということ。自ら仕掛けて刺激をもたらしましょう

といったように、自ら動いていくことが大事であるようですね。

このほか、モチベーションを下げないテクニックとか、逆に自分でモチベーションを上げていく方法とかもアドバイスされているので、「最近、やる気が・・」と悩んでいる人は本書のページをひとまずめくってみてはいかがでしょうか。

【レビュアーからひと言】

現在、50代の方が若手社員であったころは、「モチベーションがあがらない」なんてころを言い出そうものら「ヤル気なない」と「甘えてる」とか批判の矢が飛んできたかもしれませんが、いまや、モチベーションをどうコントロールして、チームメンバーの高い生産性を維持していくか、というのがマネジメントの中心にすらなってきています。
マネージャーの方こそ、本書のノウハウでチームの力をアップしていくことが大事なのかもしれません。

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