芽亜里はクラスメイトの罠を嵌め返す ー 河本ほむら・斎木桂「賭けグルイ・双 4」

賭ケグルイ双(4)

賭ケグルイ双(4)

  • 作者:河本ほむら/斎木桂
  • 出版社:スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2017年06月22日

日本の政財界の有力者の師弟が集まる私立百花王学園を舞台に、学園の支配権を巡って可愛い風貌ながら天然のギャンブラー「蛇喰夢子」が、生徒会長の桃喰綺羅莉などの生徒会メンバーや百喰一族とギャンブルでの闘いを繰り広げるのが「賭けグルイ」シリーズなのだが、その蛇喰夢子の転校前、夢子の戦友である、早乙女芽亜里が単独で、学園を二分する生徒会とその対抗勢力「善咲会」との間に挟まれながら、双方との闘いを繰り広げる「賭グルイ」のアナザーストーリーの第4弾。

前巻までで、生徒会の執行役員で、生徒会長の桃喰綺羅莉の座を奪おうと考えている「壬生臣葵」が仕掛けた、婚活パーティーでの久留米くるみや乾千歳、壬生臣の許嫁の三春滝咲良の挑戦を跳ね除けた芽亜里であったのだが、今回は次の学校をあげた大バトルの前に、これから重要な役目を担うキャストが姿を現していくといったところです。

【構成と注目ポイント】

構成は

第15話 試される女
第16話 ブローディアの女
第17話 村八分の女
第18話 蔑む女

となっていて、まずは第一巻で、転校したての芽亜里をカモにしようとして返り討ちにあった、クルンクルン髪の「愛浦心」が芽亜里に復讐を果たそうと、罠をしかけてきます。

彼女が仕掛けてきたのは「定期試験ギャンブル」というゲームで、クラスの生徒の定期試験のテスト結果を使って勝ち負けを決めるゲームです。

このゲームの勝者には賞金とあわせて、学級委員長になってもらうというもので、事情を知らない芽亜里は、学級委員長となればクラスを仕切ることができると思っているようですが、この学校では、しょぼい賞金をもらって、クラスの雑用を引き受けるのが学級委員長らしいので、この勝負に勝って学級委員長になるのは、むしろ不名誉なことというのが共通認識のようですね。

ここで芽亜里が最初に対戦するのが、芽亜里と同じ特待生の「下月売奥理」。彼女は、見たものをそのなま記憶できる「直観像記憶」の持ち主で、彼女が敵わなかったのは桃喰綺羅莉の秘書をしている「五十嵐清華」だけ、という秀才です。彼女は、壬生臣の誘いにのって善咲会の評議員に抜擢されているようです。この巻は、愛浦が芽亜里を罠に落とそうというのが主筋の巻なのですが、実は、この巻以降、壬生臣の有能な部下として芽亜里に勝負をしかけてくる「下月売」のデビューの巻でもあります。

で、決勝まで「勝ち残って」しまった芽亜里の決勝の相手は、今回のゲームの首謀者「愛浦心」です。「愛浦」が仕込んだ最大の罠は、勝つことに必死になる芽亜里の姿を見せて、賞金獲得にアクセクする彼女の姿を笑い者にしようという、金持ち特有の「ゲス」な企みですね。

しかし、芽亜里を嘲る「愛浦」に対し

「つづら」に励まされた芽亜里が見せたのは

という姿です。勝負の結果がどうだったのかは、クラスメイトのディーラーの

という顔に現れていますね。ゲーム全体に気を配っていた芽亜里の勝利のメソッドがどこにあったか、は本書のほうでどうぞ。

【レビュアーから一言】

今回、芽亜里をはめようとして、逆に返り討ちにあってしまった愛浦心は、クラスメイトたちにかえって馬鹿にされ、

と窮地に陥るわけですが、これを救ったのも芽亜里です。このおかげで、後の巻で、愛浦が芽亜里を慕ってまとわりつくことにも萎えるんですが、まあ、ここらは「9巻」あたりまで待ってくださいな。

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