「脳科学捜査官 真田夏希 デンジャラス・ゴールド」=誘拐されたギフテッドの美少女を救い出せ

医師免許も持ち、脳科学と心理学の専門家で、とびっきりの美貌を誇りながら、激務から逃れて「ふつうの結婚」をするため病院勤務を辞め、婚活活動を続ける神奈川県警科学捜査研究所所属で、県警唯一の心理捜査官・真田夏希の活躍を描いた「脳科学捜査官」シリーズの第7弾が本書『鳴神響一「脳科学捜査官 真田夏希 デンジャラス・ゴールド」(角川文庫)』です。

前巻では、アニメの声優をめぐって、テレビ局のアニメ・プロデューサーや、アニメの相手方を演ずる声優の連続殺人の影に、人気声優の歪んだ嫉妬と枕営業があったことを見抜いた夏希だったのですが、今回は、特異な才能をもつギフテッドの誘拐事件に挑みます。

あらすじと注目ポイント

第7弾「デンジャラス・ゴールド」の構成は

第一章 愉快なかもめ★百合さん
第二章 静かなる犯行
第三章 信じられない招待
第四章 ミーナを救え

となっていて、まず冒頭では、夏希のデビュー事件「マシュマロボーイ事件」で犯人に翻弄されている様子を動画にあげて茶化すVチューバー「波龍」に苛立つ夏希の姿から始まります。「波龍」の執拗なからかいにストレス・マックスになって、毎夜、酒の量がましていく彼女の姿がちょっと可愛いですね。

で、事件のほうは大学で電気工学を教えている大学教授の一人娘が誘拐されるというもので、被害者の龍造寺ミーナという中学一年の女の子は日本人の父親とエストニア人の母親との間に生まれたハーフで、早く亡くなった母親の墓参にいったところを拉致された、という事件です。一見すると単純な誘拐事件なのですが、身代金の要求もない上に、この被害者のミーナという少女は、いわゆるギフテッドといわれる天才で、小学生の時に、日本政府主催の「サイバー・セキュリティ・コンテスト」で小学生ながら優勝した、という少女。このため、いわゆる身代金目的ではなく、少女の才能を悪用しようとしての犯行では、という疑いが強くなり、夏希も捜査員としてスタンバイさせられた、というわけですね。

そして、ミーナが誘拐された時から、ぱったりと「波龍」の投稿がなくなったため、ミーナと波龍との間になにか関係があるのでは、という疑いを持ち始めた夏希の捜査上のアドレス「かもめ★百合」のところへ、波龍の関係者の小学生や、ミーナの知り合いだと名乗る人物からメールが入ります。

そのメールの情報をもとに手がかりをもとめて、逗子にある逗子海岸駐車場へやってきた夏希は、そこでCIAのエージェントによって拉致されてしまい、という筋立てです。

このCIAからもたらされる情報によると、ミーナはダムのコントロールシステムをハッキングできるウィルス・プログラムを自作して、世界中のダム・システムにばらまいているようで、彼女のプログラムを制御する暗号キーを手に入れるため、世界的なテロ組織が、ミーナを誘拐したようで、ミーナの救出に日本の警察だけでなく、アメリカのCIAも絡んだアクション・シーンが展開されていくのですが、詳細は原書のほうでどうぞ。

脳科学捜査官 真田夏希 デンジャラス・ゴールド (角川文庫)
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レビュアーの一言

今巻で誘拐の被害者となる少女は「ギフテッド」という設定になっているのですが、一般的にギフテッドというのは、IQ130以上で、生まれつき高い倫理観や高い知性をもっていて、特定の分野について非常に優れた才能を示す人物を指していて、だいたい全人口の2%ぐらいと言われています。
さらに
・好きなこと・興味のあることへの集中力が非常に高い
・完璧主義で、細かいところまで気にして締切を守れないことがある
・論理的思考力が高く、考えが奥深い
といった特異的な性向を示すことから、変わり者として扱われ、集団に馴染めなかったり、疎外されたり、といったこともあるようですね。ギフテッドの教育で一番大事なのは、その強みに着目してそれを伸ばしていくこと、と言われていますので、周辺にギフテッドと思われる子供さんがいたら、そのあたりに気をつけてあげてくださいね。

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