岡島県警最大の事件の後始末で川合は人質になる=「ハコヅメ〜交番女子の逆襲」19〜20

日本の架空の都市、岡島県町山市の市街地から離れた田舎にある町山署の町山交番に勤務する、安定した職場と収入を求めて警察官となった新人巡査・川合麻依をメインキャスト、警察官にふさわしくない美貌と、男性警察官を上回るゴリラ的精神をもつ川合の指導をするペア長・藤聖子巡査部長、抜群の取り調べの才能とチャラさを併せ持つ刑事課の源誠二巡査部長、源に忠誠を誓う山田武司巡査をサブキャストに、警察の内部情報に溢れたポリス・ストーリーのシリーズ『泰三子「ハコヅメ〜交番女子の逆襲」(モーニングKC)』の第19弾から第20弾。

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あらすじと注目ポイント

第19巻 黒田カナ退職の傷は「桜しおり」の復帰で癒えたのか?

第19巻の構成は

その159 町山山シスターズ
その160 重笑必笑当て馬男
その161 スリフリ捜査
その162 すれ違い寸劇
その163 最期の幸運
その164 親指王子と鉛の兵隊
その165 その一瞬は一生もの
その166 贈る気持ちは左右折厳禁
その167 思惑渦巻く戦慄飲み会

となっていて、黒田カナ巡査長の退職によって、刑事課内の異動もあり、女性警察官ひき逃げ事件の後遺症の療養中だった桜しおりが復帰したことで、警察宿舎のメンバーも桜や横井元教官といった面々が加わり、女性警察官層がかなりパワーアップして、朝までの酒盛りが開催されているのですが、詳細は原書のほうでお確かめを。

中盤では、第15巻で検挙された、奥岡島事件の黒幕であった「虎松譲二」の無娘・菜摘が再登場します。拘置所でガンのために病死した父親の死に動揺したせいか、川合に話を聞いてほしいとやってきたのですが、それ以外に何か事情を抱えていそうですね。この真相は次巻で明らかになります。

このほかは、すっかり源の実家に馴染んでいる「川合麻依」とか、藤や結城の剣道の師匠「宮原」の同期かつ上司の英山交通課長の家庭事情などが描かれているのですが、比較的平穏な巻であります。

第20巻 岡島県警最大の麻薬摘発事件の後始末の顛末は

第20巻の構成は

その168 伊賀崎警部補の胸襟①
その169 伊賀崎警部補の胸襟②
その170 伊賀崎警部補の胸襟③
その171 伊賀崎警部補の胸襟④
その172 伊賀崎警部補の胸襟⑤
その173 伊賀崎警部補の胸襟⑥
その174 伊賀崎警部補の胸襟⑦
その175 伊賀崎警部補の胸襟⑧
その176 伊賀崎警部補の胸襟⑨
その177 伊賀崎警部補の胸襟⑩

となっていて、冒頭では以前の「奥岡島事件」で情報収集を担当していた源班のことが犯罪組織のリーダー「虎松」にバレた後の様子から始まります。情報は班のメンバー「塩谷」から流出したことがわかり、彼は結局、警察を退職してしまうのですが、その後、虎松に誘われて、詐欺組織に足を踏み入れてしまいます。

その後、オレオレ詐欺の実質的なリーダーに成り上がっていたのですが、今回、虎松が検挙されたことで、警察の捜査線上に浮かび上がってきた、というわけですね。

そして、警察の本気の組織つぶしから逃れるため、虎松の作った「振り込め詐欺」のマニュアルと拠点を海外に移す計画書を手に入れるため、虎松のマンションを訪ねてくるのですが、そこで、警らにきた伊賀崎交番所長や藤たち町山交番のメンバーとかち合ってしまいます。

追い詰められた「塩谷」は、伊賀崎交番長を殴り倒し、虎松の娘を安達菜摘を人質にしてマンション内に立て籠もります。
彼は逃走を図るため、菜摘と女性警察官との人質交換を要求し、川合が身代わりとなるのですが・・といった展開です。

レビュアーの一言

今巻で、いままで藤や川合に現場仕事や事務仕事を回してサボることに徹しているだけと思われていた「伊賀崎交番所長」がかつての「奥岡島事件」での潜入捜査官としての仕事のほかに、いまでもその後始末ともいえる仕事を自主的にやっていたことが明らかになってきます。

「クズ」と思われていた人物の意外な本性が現れてきて驚かされる本シリーズの特徴がよく現れているタームですね。

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