辺境駐在員

大崎梢

多絵ちゃんの推理が人気作家を救う ー 大崎梢「サイン会はいかが」

都心の駅ビルの6Fにある中規模書店で働くしっかり者の姉さん肌の「杏子」さんと「理知的」で分析と推理力抜群ながらとんでもなく不器用なアルバイト「多絵」ちゃんが活躍する「成風堂」シリーズの第2弾が『大崎梢「サイン会はいかが」(創元社推理文庫)』...
大崎梢

地方の老舗書店の「幽霊」の謎に多恵が挑戦する ー 大崎梢 「晩夏に捧ぐ」

都心の駅ビルの6Fにある中規模書店で働くしっかり者の姉さん肌の「杏子」さんと「理知的」で分析と推理力抜群ながらとんでもなく不器用なアルバイト「多絵」ちゃんが活躍する「成風堂」シリーズの出張番外編が『大崎梢「晩夏に捧ぐ」(創元推理文庫)』であ...
コミュニケーション

仲良しからの「思わぬ攻撃」を自衛する方策を学ぼう ー 榎本博明「他人を引きずりおろすのに必死な人」

今まで仲が良かった知り合いや、面倒見がよかった先輩が、ある事がきっかけで自分を攻撃するようになる、しかも周囲を巻き込んで大きな騒動となる。こんな経験を味わったり、自分のことではなくても、実例を見聞きしたことはほとんどの人があるはず。 こんな...
大崎梢

街中の「書店」のふんわりミステリーをどうぞ ー 大崎梢 「配達赤ずきん」

ミステリーの舞台設定の一つとして、一般人では経験できないような場面を提供する、というやり方があるが、本書は、これとは違い、ひどくお馴染みの場所でありながら、経験できない場を提供する、という簡単なようでかなり高度な技が提供されている。 舞台は...
大崎梢

「ヨコハマ」の街の洒落た謎の数々を楽しもう ー 大崎梢「横浜エトランゼ」(講談社)

都市にはそれぞれがまとっているイメージというものがあるのだが、この物語の舞台となる「横浜」というところは、「神戸」と並んで名前を聞いただけで「オシャレ」なイメージが立ち上がってくる、というなんとも羨ましい街である。 そんな「横浜」の地を舞台...
高田郁

”江戸小紋を町民の手に”が「五鈴屋」の願い ー 高田郁「あきない世傅 金と銀 7 碧流篇」

大坂・天満の呉服屋・五鈴屋の女衆として奉公に上がった、村の寺子屋師匠の娘・幸が、この大店を引き継いで、女性実業家として成り上がっていくサクセスストーリー「あきない世傅」シリーズの第7弾が『高田郁「あきない世傅 金と銀 7 碧流篇」(時代小説...
高田郁

「つる家」と澪の、その後のほっこりとした物語 ー 高田郁「みをつくし料理帖特別巻 花だより」

上方出身の「下がり眉毛」の女性料理人「澪」が、江戸の小さな料理屋「つる屋」を舞台に、その料理の腕で評判を上げていく「成り上がり」ストーリー「みをつくし料理帖」の後日談が描かれるのが『高田郁 「みをつくし料理帖特別巻 花だより」(時代小説文庫...
高田郁

「あさひ太夫」の身請けに澪の繰り出す秘策は? ー 高田郁「みをつくし料理帖 天の梯」

上方出身の「下がり眉毛」の女性料理人「澪」が、江戸の小さな料理屋「つる屋」を舞台に、その料理の腕で評判を上げていく「成り上がり」ストーリー「みをつくし料理帖」の最終巻が『高田郁 「みをつくし料理帖 天の梯」(時代小説文庫)』。 上方から江戸...
高田郁

澪は「鼈甲珠」をあさひ太夫身請けの必殺技に使う ー 高田郁「みをつくし料理帖 美雪晴れ」

上方出身の「下がり眉毛」の女性料理人「澪」が、江戸の小さな料理屋「つる屋」を舞台に、その料理の腕で評判を上げていく「成り上がり」ストーリー「みをつくし料理帖」の第九弾が『高田郁 「みをつくし料理帖 美雪晴れ」(時代小説文庫)』。 前巻までで...
高田郁

又次の死後、澪は大飛躍のために力を溜める ー 高田郁「みをつくし料理帖 残月」

料理屋「つる屋」を舞台に、その料理の腕で評判を上げていく「成り上がり」ストーリー「みをつくし料理帖」の第八弾が『高田郁 「みをつくし料理帖 残月」(時代小説文庫)』。 【収録と注目ポイント】 収録は 「残月ーかのひとの面影膳」 「彼岸までー...