ミステリー

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菜の花食堂に「悪意」の食品事故がふりかかる=碧野圭「菜の花食堂のささやかな事件簿 裏切りのジャム」

東京郊外にある一軒家を店とする小さなレストラン「菜の花食堂」を経営する「下河辺靖子」先生、彼女の主宰する料理教室を、派遣の事務職を辞職して、アシスタントとして手伝っている「館林優希」ちゃん、康子先生に弟子入りしたシェフ見習いの「和泉香奈」さ...
東川篤哉

ロリータ美少女探偵の南武線沿線での最後の事件をどうぞ=「探偵少女アリサの事件簿3 さらば南武線」

ロリータ・ファッションに身を包み、表面はいたいけな純真無垢な少女ながら、実はドロップキックを武器に犯人を蹴り飛ばす「世界的名探偵」の母親と自称「日本全国的名探偵」の父親をもつ、10歳の小学生探偵・アリサが、「溝ノ口」を中心とする南武線沿線を...
ビブリア古書堂の事件手帖

栞子と扉子の母娘が、孫への蔵書相続を阻む祖父の「謎」を解く=「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ 扉子と虚ろな夢」

本の読めない古書店員・五浦大輔と人見知りの激しい「本」オタクの美人古書店主・篠川栞子が結ばれて決着した第一シリースから数年後、二人の間に生まれた娘・扉子も成長して、しっかり「本」オタクとなり、ビブリオ古書店メンバーの一員として加わった「ビブ...
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華族の令嬢は、サーカス出身の少女と財宝探しにでかける=夕木春央「サーカスから来た執達吏」

関東大震災から2年後の東京を舞台に、震災によって多額の借金をつくって破産寸前の華族の家の箱入り娘「鞠子」と、借金をとりたてにやってきた「ユリ子」という少女の二人が、実家の借金を返済するため、明治に終わりごろにある金持ちの華族の家から失われた...
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事件の「裏の顔」を犯罪博物館の美人館長が見抜く=大山誠一郎「記憶の中の誘拐 赤い博物館2」

英国スコットランドヤードの犯罪博物館こと「黒博物館」を模して、警視庁管轄下で起きた事件の捜査資料や証拠を保管し記録するためにつくられたのが、警視庁犯罪資料館、通称「赤い博物館」。ここの館長で、キャリアで頭も切れるのだが、コミュ障のせいで出世...
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迷宮入り事件の解決は、隠されていた「悪意」をあぶり出す=大山誠一郎「赤い博物館」

ロンドン警視庁(スコットランドヤード」には、通称「黒博物館」という、これまでスコットランドヤードが取り扱った様々な犯罪に関する現場写真や犯行に使われた凶器、絞首刑に使った縄など、捜査関係の資料や犯罪関係の資料を揃えた警察関係者か招待者にしか...
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美星バリスタの「安楽椅子探偵」の活躍が復活=「珈琲店タレーランの事件簿7 悲しみの底に角砂糖を沈めて」

京都の裏通りにあって古ぼけた外観ながら、美味しいコーヒーと旨い料理をだすことで知る人ぞ知る名店「珈琲店タレーラン」。その店でコーヒーを淹れるバリスタをしている謎解きを趣味とする美人店員・切間美星と、この店の常連で、美星に惚れていて、何度もア...
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タレーラン店主の妻の失踪の不倫疑惑の真相は=岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿 6 コーヒーカップいっぱいの愛」

京都の裏通りにあって古ぼけた外観ながら、美味しいコーヒーと旨い料理をだすことで知る人ぞ知る名店「珈琲店タレーラン」。その店でコーヒーを淹れるバリスタをしている謎解きを趣味とする美人店員・切間美星と、この店の常連で、美星に惚れていて、何度もア...
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名探偵は「私」ではなく「あなた」=大山誠一郎「ワトソン力」

ミステリーの「名探偵もの」というと、見かけは子供であったり、パイプに鳥打帽であったり、太っちょの美食家であったり、アイドル女子高生や美貌のバリスタなどなど風貌や性格は様々であるにもかかわらず、そのブレのない、冴えた知力で、事件の謎をずばり解...
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「ロミオとジュリエット」の登場人物の「異説」が事件解決の鍵になる=林泰広「分かったですむなら名探偵はいらない」

「ロミオとジュリエット」といえば、シェイクスピアの四大悲劇の一つであることはほとんどの人が知っていて、そのストーリーは、原作を読んだことがなくても、おおまかなところは日本人の基礎知識に近いといっていいでしょう。 その「ロミオとジュリエット」...