ミステリー

ミステリー

「警察官」として「生き残る」のは誰? ー 長岡弘樹「教場」

警察学校というところは、警察組織の中でも、一般人にはほとんど接するところがない組織なのだが、警察官にとっては採用後の新任のときや、昇任のときなど節目節目で「教育」を受けるところであるので、そこの校長は「警視」以上が務める、警察組織の中でも「...
北森鴻

腕利き美人古物商・陶子は贋作をつかまされる ー 北森 鴻「狐罠」

一匹狼ながら目利きの古物商「冬狐堂」こと宇佐見陶子シリーズの連作ミステリー。 今回は、陶子が贋作をつかまされてしまうことから始まる贋作(フェイク)ミステリーが『北森 鴻「狐罠」(講談社文庫)』である 【あらすじと注目ポイント】 発端は、宇佐...
ミステリー

関西弁の”迷”探偵、ここに降臨 ー 黒崎 緑 「しゃべくり探偵 」

十数年前には「関西弁」というと、日本の方言の中でも、なかなか抜けない、標準語に矯正されることの難しい方言として名を馳せていたのだが、漫才や関西芸人の全国的活躍によって、もはや日本中のTVで聞かない日はない、新しい「公用語」の地位を確立してし...
ミステリー

「しゃべくり」はますます快調 ー 黒崎 緑 「しゃべくり探偵の四季」

見事な「しゃべくりミステリー」、というか「漫才的ミステリー」というか、あっとおどろくミステリーの叙述の新方式を披露した「しゃべくり探偵」の続編が『黒崎 緑 「しゃべくり探偵の四季ーボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの新冒険ー」(創元推理文庫...
吉川英梨

老人の事故死に隠された「連続オレオレ詐欺殺人」を暴け ー 吉川英梨「レッドイカロス」

女性が絡む事件であればどんなものでも首を突っ込むという「女性犯罪捜査班」を舞台に凶悪な犯人たちを相手に活躍してきた「ハラマキ」こと「原麻希」警部補が、活躍の舞台を警視庁捜査第一課八係にうつしての初めての物語が、本書『レッドイカロス 警視庁捜...
吉川英梨

「テロリスト・アゲハ、再臨」と思わせて実は・・ ー 吉川英梨「蝶の帰還」

「昨今、急増するストーカー犯罪やDV被害に苦しむ女性を救うため」という名目で警視庁に新設されてはいるのだが、実は女性が絡む事件であればどんなものでも首を突っ込むという「女性犯罪捜査班」を舞台に、「ハラマキ」こと「原麻希」警部補が活躍する、『...
吉川英梨

ハラマキは学生時代の恩人を逮捕できるか? ー 吉川英梨「氷血」

「昨今、急増するストーカー犯罪やDV被害に苦しむ女性を救うため」という名目で警視庁に新設されてはいるのだが、実は女性が絡む事件であればどんなものでも首を突っ込むという「女性犯罪捜査班」を舞台に、「ハラマキ」こと「原麻希」警部補が活躍する、『...
吉川英梨

税理士母子の誘拐殺人事件に隠された真相は? ー 吉川英梨「通報者」

「昨今、急増するストーカー犯罪やDV被害に苦しむ女性を救うため」という名目で警視庁に新設されてはいるのだが、実は女性が絡む事件であればどんなものでも首を突っ込むという「女性犯罪捜査班」を舞台に、「ハラマキ」こと「原麻希」警部補が活躍する、『...
吉川英梨

サイコパスの研究が連続殺人を生み出す ー 吉川英梨「5グラムの殺意」

「昨今、急増するストーカー犯罪やDV被害に苦しむ女性を救うため」という名目で警視庁に新設されてはいるのだが、実は女性が絡む事件であればどんなものでも首を突っ込むという「女性犯罪捜査班」を舞台に、「ハラマキ」こと「原麻希」警部補が活躍する、『...
東川篤哉

事件は「会議室」じゃなくて、武蔵溝ノ口で起きてます ー 東川篤哉「探偵少女アリサの事件簿2 今回は泣かずにやってます」

ロリータ・ファッションに身を包み、表面はいたいけな純真無垢な少女ながら、実はドロップキックを武器に犯人を蹴り飛ばす「名探偵(?)」の両親をもつ、10歳の小学生探偵という異色の主人が活躍するドタバタ・ミステリーが、この「探偵少女アリサ」シリー...