ミステリー

大倉崇裕

福家の永遠のライバルっぽい老夫婦登場 ー 大倉崇裕「福家警部補の報告」

警視庁の捜査一課に属する刑事なのだが、眼鏡をかけ小柄。化粧っ気はなく、地味な色のスーツにショルダーバッグという地味な様子で、警察手帳の在り処がいつもわからなくて、事件現場では所轄の警官たちに足止めをくう、なんとも風采はあがらないのだが、捜査...
大倉崇裕

刑事らしくない女性捜査官の推理の冴えを楽しもう ー 大倉崇裕「福家警部補の再訪」

警視庁の捜査一課に属する刑事なのだが、眼鏡をかけ小柄。化粧っ気はなく、地味な色のスーツにショルダーバッグという地味な様子で、警察手帳の在り処がいつもわからなくて、事件現場では所轄の警官たちに足止めをくう、なんとも風采はあがらないのだが、捜査...
ミステリー

市役所の臨時出張所が臨時探偵事務所? ー 西澤保彦「腕貫探偵」

ミステリーの探偵役というと、かなり太ったグルメであるとか、くたびれたコートを来ている中年男、あるいは美貌の女性といった感じで、良きにつけ悪しきにつけ、とても特徴のある人物であることが通例なんであるが、今回登場する探偵は、腕貫をした公務員らし...
大倉崇裕

「生きもの係」の薄ちゃんは自分とタカの疑いを晴らせるか? ー 大倉崇裕「アロワナを愛した容疑者 警視庁いきもの係5」

動物や植物の関する事件や、飼い主が事件に巻き込まれて飼育できなくなったような時、動物愛護の立場から、それらをお世話する役目を担っている、警視庁総務部総務課動植物管理係、通称「警視庁生きもの係」に勤務する、動植物オタクの薄巡査部長と、刑事部出...
ミステリー

美人時計店主・時乃によってアリバイは溶けていく ー 大山誠一郎「アリバイ崩し承ります」

本格ミステリーの肝は、犯人が知恵を絞って考案する「トリック」をいかに見破るかというところにあって、その中でも犯人の「アリバイ」をどう崩すか、というのは一つの大きなジャンルにもなっている。 そんな「アリバイ崩し」と「アリバイ探し」を時計屋の若...
吉川英梨

女性連続失踪事件での暴発捜査が、東京湾炎上を引き起こす ー 吉川英梨「海底の道化師 ー新東京水上警察4」

東京オリンピックでの東京湾の海上で起こる犯罪を取り締まり、警備を万全にするため、5年間の期限付きで復活した「五港臨時署」の刑事防犯課強行犯係を主舞台に、羽田沖日航機墜落事故のトラウマを抱えた40歳過ぎの凄腕の中年刑事・碇拓真、碇の部下で上昇...
吉川英梨

豪華客船のシージャックの目的は東京湾汚染テロ? ー 吉川英梨「朽海の城 ー新東京水上警察3」

東京オリンピックでの東京湾の海上で起こる犯罪を取り締まり、警備を万全にするため、5年間の期限付きで復活した「五港臨時署」の刑事防犯課強行犯係を主舞台に、羽田沖日航機墜落事故のトラウマを抱えた40歳過ぎの凄腕の中年刑事・碇拓真、碇の部下で上昇...
吉川英梨

台風下の東京湾での凶悪犯罪を阻止せよ ー 吉川英梨「烈渦ー新東京水上警察2」

過去に廃止され、「湾岸署」に統合されていたものが、東京オリンピックでの東京湾の海上で起こる犯罪を取り締まり、警備を万全にするため、5年間の期限付きで復活した「五港臨時署」の刑事防犯課強行犯係を舞台にした警察小説の第2弾が『吉川英梨「烈渦ー新...
吉川英梨

東京湾「第六台場」の射殺死体の謎を解け ー 吉川英梨「波動 新東京水上警察1」

警視庁の女性犯罪捜査班の「原麻希」や公安秘密組織・十三階の「黒江律子」といった剛腕だが、魅力的な女性刑事を主人公にしたシリーズ物を生み出している筆者なのだが、今回、登場させる主人公は、四十歳過ぎのバツ2で、元妻たちが娘3人は養育していて、今...
ミステリー

「ゆいか」はリモート推理で犯人探し ー 水生大海「ランチ探偵 容疑者のレシピ」

住宅メーカーの大仏ホーム本社の経理部に勤務する「天野ゆいか」と「阿久津麗子」とをメインキャストにして、ランチで合コンする相手やその知り合いの近辺に起きる謎の数々を、ランチを食べる間に解決するグルメ系お気楽ミステリーの第2弾が本書『水生大海「...