人間関係を劇的に変える「マジックワード」を見つけよう ー マンガでわかる「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法(すばる舎)

「いつもひと目が気になって気分が落ち込む」「一所懸命気を使っているのに、かえって上から目線で言われる」
などなど、周囲の人に黄を使っているわりに批判されたり、便利使いされたりといったことに悩んで、この環境をなんとかしたいと思っている人は多いはず。


本書はそんな人に向けた「言葉を唱えることによって自分を変える」ノウハウ本である『大嶋信頼「「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』のマンガ化で、原書のうち、人間関係の処方箋についピックアップしてまとめられている。

【構成と注目ポイント】

構成は

第一章 あの人の気持がどうしても気になる
第二章 ついた忍と比べてしまう・・・
第三章 上司、後輩・・・職場の人間関係がつらい
第四章 人の言いなりになるのはもうたくさん!
第五章 心のままに生きれば、すべてうまくいく

となっていて、会社員の沢田あかね、相田かな、永田健一、専業主婦の小谷ひな子という4人の登場人物をペルソナにして、彼らの日常生活の様々な人間関係の悩み事を心理カウンセラーの筆者・大嶋信頼がアドバイスする、という設定。


本書で扱う状況設定や悩みの内容は様々で、

例えば、第一章の「沢田あかね」の場合は主に恋愛に関する悩みで、好きな人の気持ちを巡って占い師や友人の言葉に右往左往したり、つきあい始めた彼氏に約束の時間に遅れたり、ドタキャンしたりとワガママな扱いをされるようになった時の悩みであったり、

第三章では、仕事場で先輩から仕事を押し付けられて、自分の仕事が遅れて評価が下がったり、やたらと反抗してくる後輩に悩んだり、といったもので、ほとんどの人にあてはまる悩みの数々である。

これに対して

相手の立場になってあげて、相手が求めているようなことをしてあげると、それがいいことであればあるほど、相手は「モンスター化」して、こちらをブルンブルンと振り回し始める。「自分の気持より相手の気持ちを優先すると振り回される」現象

であったり、

緊張のスイッチが壊れてしまった人は、危ない人が近くにくると逆に固まって動けなくなり、相手のいいように利用されてしまう可能性が高くなる

といった風に心理学的な状況を分析し、前者の場合は「近づかない」、後者の場合は「本音モード!」といった心の中で唱えると、自分の心の状態や動きを一変させる「マジックワード」が示されれていて、それぞれの悩みに応じた処方箋がアドバイスされている。

【レビュアーから一言】

悩みの多くは、「人間関係」に基づくもので、しかも、相手の言葉や行動に振り回されるばかりで自分自身が失われる一方のように感じている人は多いはず。そんな時、相手を変えようとすると喧嘩になったり状況が悪化したりすることが多いのだが、本書は自分の心のベクトルを変えることによって「状況」を変えてしまおうというもの。相手に振り回されるのではなく、「自分に振り回される」のがコツなのかもしれませんね。

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