不安をなくすための呪文を教えます ー 大嶋信頼「「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法」

日常生活や仕事をする上で、厄介なのが「根拠がよくわからない不安感」というやつで、モチベーションを削ぐことは間違いないのだが、不安をなくする手立てが見つからなくて困ってしまった経験のある人は多いだろう。

そんな方々に向けて、ケース別に不安を解消するテクニックをアドバイスしてくれるのが本書『大嶋信頼「「すぐ不安になってしまう」」が一瞬で消える方法(すばる舎)』である。

【構成と注目ポイント】

構成は

第1章 ちょっとしたことで不安が押し寄せる 第2章 すぐ不安になる人は緊張している 第3章 どう思われてる?人がいちいち気になる! 第4章 ブレない自分を手に入れるために 第5章 悪い妄想を断ち切り、リミットレスに人生謳歌!

となっていて、まず冒頭で指摘されているのは、

不安に強いタイプの人は不安なことに集中しすぎることなく、楽しいことに焦点を合わせて軽やかに生きていくことができます。 すぐ不安になってしまうタイプの人は、周りの出来事に敏感に反応してしまうので、当然悩み多き人生となります。

ということで、気が優しくて、几帳面な人ほど、不安に囲まれて右往左往する例が多く、「カエルの面に小便」的な人のほうが、無神経に突き進んでチャンスをつかんでしまう、といった事例はよく見かける事例であろう。

こうした持ち前の性格や性向というのは簡単にどうにかなるものではないのだが、そういう人ほど

解消できる不安は自分のもので、解消できない不安は私のものではなくて、他の人から伝わってくるものだったのです。

とある意味開き直ってしまうことが大事であるらしい。

こんなところを踏まえて、本書ではケーススタディ的に処方箋を提示してくれていて、例えば

すぐに不安になってしまう人は、ずっと緊張しているので、びくびくしながら歩いています。 そして、普通の人だったら集中力が高まるはずの場面で、「ヒューン」と頭の中が真っ白になって集中できなくなるのです。 その場で適切な判断ができずに、あとになって、「なんであのときにああしなかったんだろう?」とか「なんであのときあんなことをしちゃったんだろう?」と後悔してグルグル考え続けて、不安になります。

といった事例については

「自己免疫ちゃんが私を守ってくれている」と思うと、自然と暴走が止まっていきます

といった手法をアドバイスしている。呪文のあたりにちょっと抵抗感があるかもしれないが、一度試してもいいかと思います。筆者によれば、こうした呪文は筆者によれば 「暗示に使う言葉は、適当な言葉でもいい」わけではないそうなのですので念のため。

このほか、「なんでも白黒をつけてしまう人が陥る不安」や「 「自信がありそう」に見える人ほど、逆にまったく自信がない、といったケース」といったものなど、かなり細かなケース別にアドバイスと「呪文」が紹介されているので、自分のあてはまるケースを探してみるのもいいのではないでしょうか。

【レビュアーからひと言】

不安というのは、積極的に何かに挑戦したり、生き生きと活動する前段階で、心を萎えさせてしまう、心理面で、力の強い悪玉菌。本書のアドバイスなどを参考に、不安という心のノイズを最小化できれば

ノイズがなければ、リミットレス!限界をどんどん超えて、その生きる使命をかみしめながら、喜びを〃本当の自分の喜び〃として感じられるのです。

とのこと。あなたも不安にかられたら、本書の「呪文」を試してみてはいかがでしょうか。

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