生徒会長選挙終結。そして夢子の究極テロ炸裂=河本ほむら・尚村透「賭ケグルイ」16

一見可憐なイメージながら、実はとんでもないギャンブラーの蛇食夢子を中心にして、夢子が転校当初のギャンブル勝負で負けた後、腐れ縁的に仲間となった、ヤンキー娘・早乙女芽亜里、ギャンブルの才能がほとんどない不運な男子生徒・鈴井を加えた三人が、日本の政財界の有力者の子弟が通学する「百花王学園」を舞台に、学園の統率・支配をめぐって、ギャンブルによる大バトルを繰り広げられる『河本ほむら・尚村透「賭ケグルイ」(ガンガンコミックスJOKER)』シリーズの第16弾。

第7巻から続いてきた、百花王学園の「生徒会長選挙」が桃喰リリカ+早乙女芽亜里vs桃喰綺羅莉の直接対決で最終決着を見ようとする中、綺羅莉の勝利を確実なものとするため、腹心の五十嵐清華が三人のギャンブルの外から予想外の策を弄し始める中、ギャンブルを封じた蛇喰夢子がそれを上回る奇策を繰り出す、生徒会長選挙篇の最終決着となります。

あらすじと注目ポイント

構成は

第89話 世界を滅ぼす女
第90話 買い競う女
第91話 二人の女
第92話 姉妹
第93話 勇足の女
第94話 予想外の女
第95話 賭け狂う女たち

夢子はギャンブルを封印?

まず冒頭は、現生徒会長・桃喰綺羅莉から自分とのギャンブルを断られたことで、自らギャンブルを封じた「夢子」の姿が描かれます。彼女の様子は見るからにそのせいで体調不良・精神不安定になっているのですが頑なに「ギャンブル」を拒絶しています。

ただ、学園の最下層の「ポチ」「ミケ」階級の生徒がギャンブルを申し込んで来た時、「ギャンブルより、もっと楽しいことをしませんか」とどこかに誘い込んでいて、ここらに彼女の「邪悪な企み」が隠れていそうに気がします。

芽亜里+リリカvs綺羅莉の勝負の行方は?

物語の本筋は、早乙女芽亜里+桃喰リリカvs桃喰綺羅里の直接対決の、勝者総取りの「交換ポーカー」勝負のシーンに移ります。

票数的には、全票数3000票のうち、綺羅莉578票、リリカ166票、芽亜里250票となっているので、これを合計しても994票で、夢子の持つ1019票に及ばないのですが、最終勝利者を決める一大勢力にのし上がることは間違いありません。

そして、人の心理を読み、あらゆる意図を見抜く「桃喰綺羅莉」の異常能力に対抗するために桃喰リリカのとったのが「綺羅莉」になりきるという作戦だったのですが、これはリリカが綺羅莉に精神的に呑み込まれてしまうという反作用ももっています。
これを防止し、リリカの人格を維持しながら戦うために、リリカと芽亜里がとったのが、綺羅莉の知らないところで二人で外ウマを結び、彼女の「読み」に影響されずに勝負をコントロールしようという作戦です。

予測していなかった二人の作戦に虚をつかれたのか、綺羅莉は勝負を降り続けるほかなく、綺羅莉の逆転の一手も、リリカによって見抜かれ、芽亜里を「囮にする作戦で切り抜けていきます。自分が囮にされたと知った芽亜里は以前なら怒り狂うところなのですが、

といった感じで、リリカの「成長」を喜んでいます。芽亜里も成長したのね〜、と感心してしまうところです。

そして、リリカ+芽亜里は綺羅莉との最終勝負を挑むのですが、実は、綺羅莉はすでにそれは想定内で・・という展開です。ここで、綺羅莉が自ら職を辞して「生徒会長選挙」を始めた意図が明らかになっていきます。

定楽乃と清華の票買収競争の結末は?

一方、三人の勝負の外では、等々喰定楽乃たち綺羅莉たち以外の百喰一族による「残票買収」が始まっています。浮動票として残っているのが、987票あるのでこれを買い占めて、第三極として生徒会と牛耳ろうという作戦ですね。

そしてこれに割って入ったのが五十嵐清華で、彼女は生徒会の裏資金をバックに、定楽乃たちの買値をはるかに上回る価格で票の買い占めに走ります。そして、清華の買付所には続々と生徒たちが集まり、1000を上回る票が集まります。そして、この票を綺羅莉に献上することによって桃喰綺羅莉の体制の維持を図ろうという作戦です。

そして、清華の作戦が功を奏したと思われた瞬間に蛇喰夢子の企んだ「策略」が炸裂するのですが、ネタバレはここまで。詳細は原書のほうでお確かめください。ちなみに、最後のほうでは、久々に「夢子」ちゃんの「狂乱の可愛らしさ」が見られるのでお楽しみに。

賭ケグルイ 16巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
綺羅莉とリリカ、そして芽亜里。三人が囲むテーブルは、事実上の頂上決戦。熾烈&...

レビュアーの一言

少しばかりネタバレしておくと、夢子の放った最後の矢のおかげで、綺羅莉「命」というか、綺羅莉に象徴される「百花王学園」のシステムの守護者であった「五十嵐清華」ちゃんが破壊されてしまいます。少々、厳格すぎるきらいはあったのですが、ひた向きな優等生の彼女には、酷すぎる結果となりました。次巻以降は、夢子の過去が中心の展開となるようですが、以後の話で清華が一皮むけて「悪女」として復活する姿がみたいものであります。

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