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戦国の雄・武田家崩れる。信勝・レイリの運命はいかに ー 岩明均・室井大賀「レイリ 6」

高天神城を陥落させた後、いよいよ武田家の殲滅を狙って、織田勢が甲斐国へ攻めかかってくる。その攻撃を受け、戦国一の強兵といわれ、盤石と思われていた武田宗家ががらり、と崩れ落ちていくのが、レイリの最終巻の第6巻。 【構成と注目ポイント】 構成は...
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高天神城に籠城する「恩人」を救え ー 岩明均・室井大賀「レイリ 4~5」

第1巻から第3巻までで、武田家滅亡のきっかけとなった「長篠の戦」で父母・弟が織田勢に」殺された後、彼らの後を追うために、剣の腕を磨き、武田信玄の孫で将来の武田の当主となる「武田信勝」の影武者として新しいスタートを切った「レイリ」。 彼女が次...
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「長篠の戦」の孤児は、武田家の希望の星・信勝とともに闘う ー 岩明均・室井大賀「レイリ 1〜3」

武田信玄亡き後の「武田家」というのは、なにかと信玄時代と比べられて、勝頼の才覚がどうとか、重臣たちの信玄崇拝が大きすぎて、とか、かなり散々な書き方をされることが多いのだが、そこは敗れ滅びた一族の悲しさというもの。 ただ、勝者の立場から描かれ...
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近江の国人領主・朽木家の幼い当主の”大活躍”を見よ ー [原作]イスマイール・[マンガ]もとむらえり「淡海乃海(あふみのうみ)1・2」

戦国時代の近江というと、織田信長の義弟で、織田勢いと血みどろの戦闘を繰り広げた 琵琶湖の東側を治める「浅井家」については、多くの小説やマンガにもでてくるので、おなじみのところがあるのだが、同じ近江地方でも琵琶湖の南側や西側となると、この地の...
ヒストリエ

エウリュディケに暗殺の危機。エウメネスは阻止できるか? ー 岩明均「ヒストリエ 11」

前巻で、「カイロネイアの戦い」でアテネ・テーベ連合軍を降し、ギリシア世界の覇者としての地位を固めた、フィリッポス王から、「王の左手」候補者に選ばれたのだが、想い人のエウリュディケが第七王妃として王宮入りすることとなるなど、身辺に、自分の望ま...
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終末の世界を、二人の少女はどこへ行く ー つくみず「少女終末旅行」(新潮社)

ディストピアものの小説やコミックは、終末ヘ向かう戦争や異生物との闘争を描くものと、終末が訪れた後に残された者の物語を紡ぐものとに大別できるのだが、本書は後者の種類に属している。 その中で、本書を特徴づけているのは、廃墟となった都市群の中を、...
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真面目な気の弱い女性がハグレてみたら恋の予感? ー コナリミサト「凪のお暇 1」

都内の家電メーカの本社に勤務する、真面目で気が弱く、ちょっと「空気読み」の傾向が強くて、いつもミソッカス扱いされ、貧乏くじをひいてしまうOLが主人公。彼女は、ある出来事をきっかけに、会社を辞め、SNSも絶ち、新しい生活へと踏み出すのだが、と...
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道真が、多美子入内のために考案した策は・・ ー 灰原薬「応天の門 7」(バンチコミックス)

前巻で、人柄穏やかに見えて、藤原北家の一族らしく、良房・基経親子の隙をついて、娘の多美子の入内の約束を取り付け、勢力拡大を一歩進めた藤原良相。 ただ、息をするように謀略を企む平安貴族の典型である良房・基経親子が黙っているわけもなく、今巻では...
不思議の国のバード

バードの旅は山形を北上し、伝統の技と儀式に出会う ー 佐々大河「ふしぎの国のバード 6」

山形でマリーズからバードの脊椎の持病のことを教えられ、さらに盲目のイタコから彼女に同行すると「目の前で人がおっ死ぬことのなるず。」と告げられ、その後、(山形の)金山でも漢方医から蝦夷行きを止めるよう警告され、二人で北海道まで旅をしていくこと...
星野之宣

火星と木星の間の謎の惑星は、人類誕生の秘密を解き明かす ー 星野之宣「星を継ぐもの」

壮大な宇宙SFのストーリーテラーである「J・P・ホーガン」の原作を、ヤマタイカや宗像教授シリーズなど歴史SFの描き手・星野之宣がコミカライズしたのが本作『星野之宣「星を継ぐもの1〜4』(ビッグコミックSP)。 【あらすじと注目ポイント】 時...