コミック

乙嫁語り

アミル、親父との永遠の別れ。でも親父の死は自業自得と思う ー 森 薫「乙嫁語り 6」

アラル海の近くの漁村の婿取り・嫁取り騒動で、騒々しいが楽しい話が続いていたのだが、晴れる日はそう長くは続かないのが世の習いである。カルルクとアミルの住む町に、再び、アミルの実家の一族・ハルガルが襲撃し、再び抗争になるのが本書『森 薫「乙嫁語...
乙嫁語り

アラル海の漁村のウエディング・ストーリー ー 森 薫「乙嫁語り 4・5」

19世紀の中央アジアを舞台に、カルルクとアミルという若い夫婦を中心に据えて、町の人々の暮らしや、闘争などを描いた本シリーズであるが、ちょっと脇道に入ったウェディング・ストーリーとなっているのが『森 薫「乙嫁語り 4・5」(ビームコミックス)...
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「妻が死んだふりを・・」のアナザーストーリー ー 「家に帰ると妻がカフェをやりたがっています。」

「家に帰ると妻が死んだフリをしています」を作画したichoda氏による「家に帰ると妻が」シリーズのアナザー・ストーリーが本書『ichida「家に帰ると妻がカフェをやりたがっています。」(PHP)』。といっても、「死んだふり」の夫婦と関連があ...
乙嫁語り

「砂漠」の中の”タラス”と”スミス”の恋物語 ー 森 薫「乙嫁語り 3」(エンターブレイン)

カルルクとアミルの物語も、アミルの一族の襲撃を撃退して一段落したところで、次の展開へ至るまでの、ちょっとした幕間の劇というところなのが、本書『森 薫「乙嫁語り 3」(エンターブレイン)』である。 【構成は】 第十二話 逗留第十三話 懇願第十...
乙嫁語り

アミルに「嫁心」がつきました ー 森 薫「乙嫁語り 2」(エンターブレイン)

中央アジアの地方都市を舞台にカルルクとアミルの若夫婦を中心に、その地方に住む人々の暮らしと人間模様を描く「乙嫁語り」シリーズの第2巻。ちなみに、「乙嫁」とは、本書の巻末のあとがきマンガによれば「古語で「若いお嫁さん」「美しいお嫁さん」」とい...
乙嫁語り

中央アジアの若夫婦・カルルクとアミルの物語始まる ー 森 薫「乙嫁語り 1」

19世紀の中央アジア、カスピ海周辺の都市を舞台にした物語が本書『森 薫「乙嫁語り 1」(エンターブレイン)』。中央アジアを舞台にしたマンガというのは、あまり見たことがない上に、当方は、風俗、民族ともに「中央アジア」といったところは皆目、無知...
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「今どき」のシュールな夫婦愛の物語 ー 「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」

もとは「Yahoo!知恵袋」への投稿がもとでマンガ化され、今年の6月に榮倉奈々、安田顕の主演で公開された原作漫画が、この『K.Ka.iunsky作・ichida画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」(PHP)』。Kindle版では1...
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「響〜小説家になる方法〜」は「青春マンガ」の掘り出し物

「欅坂46」の「平手友梨奈」初主演の映画化で話題になっている、女子高生小説家を主人公としたのが、この『柳本光晴「響」〜小説家になる方法〜』。映画化を記念して、KindleやKoboで2018.10.09まで、1〜3巻が期間限定無料本、4〜5...
不思議の国のバード

イギリスの女性冒険家の古き「日本」の冒険記ー佐々大河「ふしぎの国のバード」1〜4

日本の時代的には、明治初期、ハワイ諸島、朝鮮、中国などのアジアの多くの国を旅して、その当時の住民やその地の風土の記録を残してくれたのが、アメリカの女性探検家の「イザベラ・バード」。そんな彼女の冒険譚をマンガにしたのが、本書『佐々大河「ふしぎ...
ヤマザキマリ

イタリアと日本が混合された「人生指南」 ー ヤマザキ・マリ「とらわれない生き方」

「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」など古代ローマを舞台にしたマンガで、一躍売れっ子になったヤマザキ・マリさんの人生の悩み相談、人生指南書が本書『「とらわれない生き方 悩める日本女性のための人生指南書」(メディアファクトリー)』である。 筆...